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2017年10月 5日 (木)

総選挙の争点としての原発政策/日本の針路(339)

ノーベル賞の自然科学部門の受賞はならなかったが、文学賞を日本出身のカズオ・イシグロ氏が受賞した。
慶賀したい。

衆院選絡みでは、立憲民主党の公式ツイッター(https://twitter.com/CDP2017)のフォロワー(読者)数が5日、開設から3日で13万人を超え、主要政党では自民党の約11万人を抜いて最多となった。
フォロワー数が議席数に直結しないのが残念であるが、勢いの一つの側面であることは間違いない。

総選挙の争点の1つが、原発政策である。
希望の党の代表である小池百合子氏は、当初は原発ゼロを口にしていたはずである。
しかし核武装が持論の小池氏が、本気で脱原発に取り組むはずがない。
案の定、踏み絵の政策協定書には、原発のことにまったく触れていない。
⇒2017年10月 3日 (火):明確になった衆院選の構図/日本の針路(336)
緑のタヌキに騙されてはならない。

東京電力の柏崎刈羽原発の再稼働に関して、原子力規制委が「適合」の判断をした。
もちろんこれは技術基準に関しての判断であって、そのまま再稼働の是非を判断するものではない。
⇒2013年7月 9日 (火):規制委の安全性審査は必要条件ではあるが十分条件ではない/花づな列島復興のためのメモ(243)

しかし安倍政権はそこを短絡し、審査がOKなら速やかに再稼働させる方針である。
現時点では、米山新潟県知事が慎重な姿勢を崩していないので、すぐに再稼働が可能なわけではない。
1710052_3
東京新聞10月5日

たとえ技術基準に適合したとしても、柏崎刈羽原発の稼働には難題が山積している。
東京電力は福島の事故の対応の最中である。
福島の事故の収束だけでも大変なのに、柏崎刈羽の運転をする余裕があるのか?
21710053
東京新聞10月5日

「福島の事故収束のために柏崎刈羽の運転が必要だ」というのは本末転倒した論理である。
先ず福島の収束に全力投球すべきである。

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