加計疑惑(54)忘れてはならない衆院選の争点/アベノポリシーの危うさ(305)
衆院選の争点が、「安倍政治の是非」を問うことを再確認したい。
希望の党の出現や、民進党の合流など、表に出ている動きに目を奪われがちであるが、先の国会で大きな論議の的になった「森友疑惑「加計疑惑」はまったく解明されないままだ。
森友疑惑の中心である籠池前理事長夫妻は逮捕拘留中であるが、反対側の中心である安倍昭恵夫人はノーテンキなままだし、佐川宣寿理財局長は国政庁長官に「出世」したままで、記者会見すら開いていない。
「モリカケ」隠し解散であることは、臨時国会の冒頭で、説明する時間さえ取ろうとせず解散に踏み切ったことが雄弁に物語っている。
直接のきっかけは何だろうか?
9月6日に今治市の「今治加計獣医学部問題を考える会」(黒川敦彦共同代表)の市民が、加計学園に違法に市有地を譲渡し、補助金の支給給を決めた菅良⼆市長を相⼿取り、その撤回を求めて住民訴訟を提訴し た。
なおかつ、黒川氏は首相の選挙区に殴り込みをかけた。
一方、全国を遊説する安倍首相に代わり、昭恵氏が第一声を上げた。
出陣式で支援者を前に「政権選択を問われる、日本の将来をかけた本当に大切な選挙です」と、「このまま主人に仕事を続けさせ、この国のために働かせてほしい」と頭を下げた。
しかし、自身も渦中の人である森友学園問題のほか、加計学園問題にも触れることなかった。
どこまでもフザケた夫婦である。
しかし、正直に言って黒川氏に勝ち味があるとは思えない。
無謀と言うべきだろうが、その無謀な戦いに選挙区外からの支援が多いという。
ドン・キホーテの試みに声援を送りたい。
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