開票速報を眺めつつ/日本の針路(347)
テレビで開票速報をやっている。
最初に目に飛び込んできたのは、なんと稲田朋美氏である。
私が議員であるべきではないと考える人である。
⇒2016年10月16日 (日):稲田防衛大臣の資質と適性/人間の理解(18)
⇒2017年4月 1日 (土):稲田防衛相の虚偽答弁/日本のPost-truth(1)
⇒2017年2月19日 (日):不適格大臣列伝(15)稲田朋美防衛相(6)/アベノポリシーの危うさ(134)
この結果が示すものは、何のための選挙だったのか、改めて疑問に思う。
与党は、ほぼ改選議席と同程度の議席数のようである。
野党は、希望の党が伸び悩み、立憲民主党が上回りそうである。
事前に予想された情勢通りであろう。
自公2/3維持の勢い 希望、立民 野党第1党争い 終盤情勢
⇒2017年10月18日 (水):総選挙終盤の情勢/日本の針路(345)
序盤の情勢分析から、希望と立憲の位置が変わっただけとも言える。
⇒2017年10月12日 (木):安倍首相の暴言と衆院選序盤(?)の情勢/日本の針路(343)
結局、橋本治氏の言うように、自民・希望・民進『三方一両損』の構図なのだろうか。
安倍は北朝鮮問題やら民進党のスキャンダルやらで、一時は落ち込んでた支持率が、ここにきてちょっと上がったから「今だ」と思って解散総選挙に踏み切ったんだろうけど。選挙戦じゃ希望の党や民進党の悪口ばっかり言っていて、そういうコトしていると自分が嫌われるというのが、相変わらず分かってないでしょ。
一方、希望の党の小池百合子は民進党を乗っ取って、一気に主役になろうと考えたんだろうけど、その過程で「私にとって都合の悪い人は排除します」なんて言うもんだから、結局はタカ派だってのがあっさりバレて嫌われた(笑)。で、前原がその小池に手玉に取られて、分裂崩壊しちゃった民進党は「ああ、あの人たちってやっぱりバカだったのね……」とみんなに納得されちゃった。
その希望の党を排除された面々は、急遽団結して立憲民主党を作った。ほとんど忠臣蔵だよね。代表のせいでお家断絶となった民進党の浪士が、仇討ちを決意して結集したという……。日本人の同情はこういうところに集まるから、元の城をなくしてもここはそれなりに勝てる。そういうもんです。
⇒2017年10月22日 (日):「こんな首相」を続けさせて良いのか?(2)/アベノポリシーの危うさ(311)
戦いを前にして解党してしまった民進党は、希望、立憲、無所属に割れた。
結果を見れば、何のための解党だったのだろうか?
もちろん、見解が明快になったという副次的(?)効果はあった。
⇒2017年9月11日 (月:民進党の解体と「真の野党」への再編成/日本の針路(328)
選挙結果は現時点の状態(ストック)を示すものである。
それはそれとして、フロー(ベクトル)がどうなのか?
上げ潮の立憲が勢いを維持できるかどうかがポイントであろう。
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