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2017年10月23日 (月)

フェイク新聞と化した産経と日本の状況/日本の針路(348)

衆院選の投票日にテレビ速報を、主に池上彰氏の番組を中心に視聴していた。
その時、安倍首相へのインタビューが「妨害」されたように聞き取り難かった。
「何だろうな?」と思っていたら、次のような記事があった。

 まず、司会のジャーナリスト・池上彰氏が「今回の選挙戦での結果を、どのように評価していますか?」と質問すると、安倍首相はその質問には答えず、「まず質問にお答えする前に申し上げたいのですが」と切り出し、約1分間にわたり、日本に上陸中の台風に対する警戒を国民に呼びかけ、続けて、多くの選挙区で自民党候補者が接戦を繰り広げていることについて、「私たちに厳しい視線が注がれているということを、肝に命じていかないといけないと思っている」と自ら反省の弁を述べた。
 そして、話題が今回衆院解散を決断した理由におよび、池上氏が「北朝鮮情勢に関してはですね」と切り出した途端、中継先である自民党本部の会場内に大音量で「続きましては、高村副総裁によるバラ付けを行います」というマイク音が響き渡り、約1分間にわたり当選者名の読み上げやバラ付けが安倍首相の背後で行われ、池上氏と安倍首相のやりとりが聞き取りにくい状態が続いた。そして「高村総裁、ありがとうございました」というアナウンスが入ったかと思うと、今度は同じく大音量で「続きまして、竹下総務会長によるバラ付けを行います」というマイク音が流れてバラ付けが行われ、2分近く中継が聞き取りにくい状態となった。これには、池上氏もやや戸惑う表情を見せた。
 最後は池上氏が質問している途中で強制的に中継が終了されて“時間切れ”となったが、約6分間の中継時間の内の半分が、安倍首相による一方的な発言や“大音量のバラ付け”に占められ、質疑応答が十分に行われなかった。
 池上氏が司会を務めるテレビ東京の選挙特番といえば、これまで政治家たちへのタブーのない鋭い追及がウリだっただけに、インターネット上では「会場のアナウンスでのインタビュー妨害が露骨」「池上さんの質疑を嫌って、わざと音をうるさくする作戦」「花付け作業で質問かき消す」「自民も姑息な手段してきたね」などと批判を呼んでいる。
 ちなみに同番組内では、その後、池上氏は自民党の岸田文雄政調会長との中継の際に、「中継の際は読み上げなどは行わないルールのはず」「こちらと安倍さんとのやりとりがうまくいかなかったことについて、きわめて異例のことだったと一言申し上げておきます」と抗議しているだけに、今後問題化される可能性もありそうだ。
自民党、安倍首相と池上彰の中継で大音量「妨害」に批判殺到…「姑息」「わざと音」

もし意図的な行為だとしたらずいぶん姑息ではないか。
誰かが、「池上氏は選挙期間中にやるべきだ」と言っていたが同感である。

自民党と同じように姑息なのが、自民党の機関紙と化している産経新聞である。
私も産経新聞を購読していた時代があった。
文芸欄には光るものがあったし、斎藤勉『スターリン秘録』や堺屋太一『風と炎と』など大型のノンフィクションは面白く読んだ。
しかしもう四半世紀も前のことだ。
ネット戦略では先行していて、紙面イメージがそのままスクショできるが、時々知人がコピーして渡してくれる。
安倍応援団であることは分かっていたが、投票日の紙面構成には驚いた。Photo_2

ツイッターからに引用であるが、なんと新宿の立憲民主党の写真である。
あたかも安倍首相の演説が熱気を帯びたものであるかのようである。
これを「印象操作」とか「フェイクニュース」というのではないか?
ツイッターの文章は次のようである。
Photo_3

まったく同感である。
しかし、秋葉原の様子は以下のようだったから、いくら産経新聞でも使うわけにはいかなかったのだろう。
20171023_142120

 選挙戦を締めくくる「最後の訴え」で安倍首相が到着する1時間半前から、無人の自民党選挙カーの周囲を人が埋め尽くし、数え切れない日の丸の旗が揺れている。大半が支持者のようだ。「負けるな安倍総理」「頑張れ安倍総理」--巨大な横断幕が何枚も掲げられている。
 大勢の警察官が、鉄柵やロープを使ってその大集団と一般市民を隔てている。横断幕や居並ぶ警察官の前を、通行人が足早に通り過ぎていく。
 駅ロータリーを囲んで地上を見下ろす歩行者デッキも、支持者で埋まっている。「みなさーん、これで応援してくださーい」。各所で日の丸の小旗を配っている。誰が小旗を用意したのか。配る女性の一人は「ボランティアなので、ちょっと……」と笑顔で首をかしげたが、自民党のバッジをつけた人も配っていた。
 TBSやテレビ朝日を「偏向報道」と糾弾するプラカードを持って歩き回る支持者たちも多数いる。全体に若い世代が多い印象だ。
揺れる日の丸、かき消される「アベやめろ」 首相の「アキバ演説」で見えたもの

安倍首相と枝野代表の街頭演説を対比させた画像は以下のようである。Photo_4
⇒2017年10月22日 (日):「こんな首相」を続けさせて良いのか?(2)/アベノポリシーの危うさ(311)

それにしても日本もヒドイ状況になってきたものだと思う。

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