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2017年10月22日 (日)

「こんな首相」を続けさせて良いのか?(2)/アベノポリシーの危うさ(311)

選挙戦の初期は、メディアの取り上げ方は「安倍VS希望」の図式が圧倒的に多かったように思う。
周南になって、「政権VS立憲民主」もしくは「改憲勢力VS立憲勢力」にシフトしてきたように感じられる。
たまたま、橋本治『知性の顚覆 日本人がバカになってしまう構造』 朝日新書(2017年5月)を読んでいたら、独特の表現ではあるが大いに共鳴した。

橋本さんは、東大在学中の駒場祭のポスターのコピー「とめてくれるなおっかさん 背中の銀杏が泣いている 男東大どこへ行く」で知られる。
その後、桃尻語などで一世を風靡したのは知っているが、感覚が合わないような気がしていた。
橋本さんは、『自民・希望・民進「誰も得しない」? 橋本治が衆院選を切る』で次のように語っている。

 安倍は北朝鮮問題やら民進党のスキャンダルやらで、一時は落ち込んでた支持率が、ここにきてちょっと上がったから「今だ」と思って解散総選挙に踏み切ったんだろうけど。選挙戦じゃ希望の党や民進党の悪口ばっかり言っていて、そういうコトしていると自分が嫌われるというのが、相変わらず分かってないでしょ。
 一方、希望の党の小池百合子は民進党を乗っ取って、一気に主役になろうと考えたんだろうけど、その過程で「私にとって都合の悪い人は排除します」なんて言うもんだから、結局はタカ派だってのがあっさりバレて嫌われた(笑)。で、前原がその小池に手玉に取られて、分裂崩壊しちゃった民進党は「ああ、あの人たちってやっぱりバカだったのね……」とみんなに納得されちゃった。
 その希望の党を排除された面々は、急遽団結して立憲民主党を作った。ほとんど忠臣蔵だよね。代表のせいでお家断絶となった民進党の浪士が、仇討ちを決意して結集したという……。日本人の同情はこういうところに集まるから、元の城をなくしてもここはそれなりに勝てる。そういうもんです。

超大型の台風が上陸するのはほぼ確実らしい。
総選挙の結果はどうなるか?
もう少し時間が欲しかったところだが、そこが政権の狙いだろうから言っても仕方がない。
しかし安倍首相と枝野立憲民主党代表の街頭演説の様子を並べた写真が雄弁に語っている。
Photo

ものものしい警備の中でしか演説できない首相と、群衆の真ん中で演説する枝野氏。
「「こんな首相」を続けさせて良いのか?」と、本気でもう一度問いたい。
⇒2017年10月20日 (金):「こんな首相」を続けさせて良いのか?/アベノポリシーの危うさ(309)

改めて、各党の主張の概要をまとめた表を引用しておこう。
171022
東京新聞10月22日

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