安倍首相の任命責任は消えていない(2)金田勝年/アベノポリシーの危うさ(289)
辞めた大臣の中でも、金田勝年前法務相の答弁は強い印象を残した。
何しろ、共謀罪(組織的犯罪防止法改正)という重要法案の担当大臣でありながら、意味不明の答弁に終始したのだ。
特に、「私はちょっと、私の頭脳というんでしょうか、ちょっと対応できなくて、申し訳ありません」という答弁には唖然とした。
【ダメじゃね?】金田法相「私の頭脳が対応できない」
野党からは当然辞任要求が出たが、菅官房長官は「辞任の必要なし」と宣った。
こんな大臣を罷免しないのは理由があったからであろう。
つまり、金田氏ならば、自律的な判断をしないで、振り付け通り答弁をするだろう、ということだ。
以下のような「台本」が流出もしている。
Rr.サキのツイート
金田勝年氏も、履歴は立派であると言える。
金田氏の来歴をWekipediaで見ると、概略以下のようである。
秋田県南秋田郡昭和町生まれ。秋田県立秋田高等学校卒業後、現役の時に東京大学受験に失敗し、翌年は東大入試が中止だったため、一橋大学経済学部に入学。
卒業後、旧大蔵省(現財務省)に入省し、主計局に配属。
その後主計局を中心に、大臣官房、国際金融局、国税庁、証券局で勤務。
主計官を経て、1995年に退官。
⇒2017年2月 2日 (木):不適格大臣列伝(9)金田勝年法務相/アベノポリシーの危うさ(127)
財務省は官庁の要ではあるが、7月5日付で国税庁長官に就任した佐川宣寿前理財局長といい、財務省(OB)が国を危うくしていると言えよう。
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