モリカケ疑惑の本質-官邸主導の「共謀」?/アベノポリシーの危うさ(298)
安倍政権は解散総選挙を利用して延命を図っている。
⇒2017年9月17日 (日):究極の国政私物化-大義なき解散総選挙/アベノポリシーの危うさ(281)
そんな身勝手が許されるわけもないが、安倍首相が逃げているモリカケ疑惑の本質について、再確認しておこう。
ズバリ、安倍官邸の主導している「共謀」である。
もちろんこの夜いかなる話があったかは当人たち以外には分からない。
しかし「加計ありき」のキックオフがこの年の4月だったことを考えると、なかなか意味深な写真である。
昭恵氏の自爆or自白と言うべきか?
急きょ東京出張の日程が変更になった。二〇一五年四月二日夕。帰りの航空機の便を遅らせて、愛媛県今治市の職員が首相官邸を訪れた。
待っていたのは、柳瀬唯夫(やなせただお)首相秘書官(当時)。県職員と学校法人「加計学園」(岡山市)の幹部も同席した場で、県と市に学園の獣医学部新設を進めるよう対応を迫ったという。
柳瀬氏は、安倍晋三首相が創設した国家戦略特区を担当。アベノミクスの恩恵を全国に波及させるとして、地方創生につながる特区提案を近く募ることになっていた。
市の文書には、この日の午後三時~四時半、「獣医師養成系大学の設置に関する協議」のため、市の担当者が官邸を訪問した出張記録が残る。
しかし、今年七月、国会の閉会中審査で、官邸での面会の事実を問われた柳瀬氏は「記憶にない」を連発。かたくなに面会を否定する政府に対し、県幹部も苦言を呈する。「何で国は隠すんですか」
官邸訪問から二カ月後、県と市が国家戦略特区に提案すると、十年にわたって膠着(こうちゃく)していた獣医学部の計画が一気に動きだす。
政府関係者は言う。「四月二日が『加計ありき』のキックオフだった」
<検証「加計」疑惑>(1) 始まりは15年4月2日
臨時国会冒頭の解散であれば、「加計隠し」という意図は丸見えである。
しかし、それでもなお、国会で追及されるよりはマシと考えたのであろう。
浅慮と言うべきではなかろうか。
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