国会を閉じたい理由は何だろうか?(続)/アベノポリシーの危うさ(300)
首相の臨時国会冒頭の解散には、自民党の中にも戸惑いがあるようだ。
石破茂元幹事長は、解散の意義について国民に説明する責務があると言っている。
自民党の石破茂元幹事長は21日の自身の派閥会合で、安倍晋三首相に対し、衆院解散・総選挙の理由を国民に明示するよう求めた。「国民に何のための解散か、何を問うのか、明確にする必要がある」と述べた。
石破氏は、多くの国民が解散を予想していなかったとして「『この解散の意義は何なのか』と思っている」と指摘。その上で「与党の一員として国民に答える責務がある」と強調した。
石破氏、解散理由の明示要求 安倍首相に
また山本一太元沖縄北方担当相は、自身のブログで、安倍晋三首相が28日召集の臨時国会冒頭にも衆院解散する意向を固めたことに懸念を示したという。
「臨時国会で逃げずに野党の追及に立ち向かい、記者会見での約束を守って真摯かつ謙虚に国民への説明責任を果たすべきだ」と指摘した。
同時に「『仕事師内閣』と評した有能な閣僚を活用し、実績を積み重ねた上で国民の審判を仰ぐのがあるべき姿だ」と強調。解散の大義を理解してもらうため、最大限の努力が不可欠だとした。
首相は通常国会閉会を受けた6月の記者会見で、森友学園問題などを巡り「真摯に説明責任を果たしていく」と述べた。
山本一太氏が衆院解散に懸念 自身のブログで指摘
身内からも厳しい目で見られているということだろう。
「解散は首相の専権事項だから」という説明がされるが、専権事項というのは見識とセットであって、何のための解散か見識が問われるということである。
偶然とは思えないのが、森友学園への国有地売却を巡る一連の事件で官邸追及の中心となっていた菅野完氏のTwitterアカウントが、9月19日までに凍結されたことである。
菅野氏によると、これまでに2度、アカウントを一時的にロックされたという。1度目の時期については覚えていないといい、2度目は今年7月に1週間程度、ロックされた。その際には、菅野氏がTwitterにアクセスすると、アカウントを一時的にロックしており、特定のツイートを削除するよう要請する通知が表示された。菅野氏は「通知に従ってすぐにツイートを削除したので、具体的にどのツイートが問題とされたのかは覚えていない」という。
今回は特定のツイートを指定した削除要請はなく、Twitter社側からの連絡もないという。菅野氏は「何の連絡もないので、今回は永久凍結だろうと思う。選挙が近づいているのでいやな予感はしていたのですが……」と話す。
Twitter社は、サービスの利用が一時的に制限されたり、永久凍結されたりする行為を定めた「Twitterルール」を公表している。ハッキングされている可能性があるアカウントや、スパム行為、なりすまし、ポルノや過度に暴力的な画像などが一時的な制限や凍結の対象になる。また、特定の人物に向けた攻撃的な行為や嫌がらせ、人種、民族、出身地、性的指向や性別などを理由とした「ヘイト行為」も禁じている。
Twitter社によると、通常は永久凍結以前に数回、注意を促したうえで、抵触する行為が続いた場合は永久凍結の措置をとっているという。一時的な制限や永久凍結に不服がある場合は、同社のサイトから不服を申し立てることもできる。広報担当者は「あるツイートにたくさんの報告があれば自動的に凍結されるとお考えの方もいらっしゃるようですが、最終的には人間がTwitterのルールを参照しながら判断しています」とメールで回答した。
『日本会議の研究』、森友学園事件で知られる菅野完氏のTwitterアカウント凍結
「Twitterルール」の何に、菅野氏のどこが抵触しているのか?
あるいはTwitter社の「忖度」であろうか?
以下の菅野氏のツイートに対して反菅野氏(いわゆるネトウヨ)から通報があったことが偏印ではないか、という説もある。
情報速報ドットコム
以下のような声がある。
菅野完氏のこのツイート、なぜかリツイートできないので転記→「野党は臨時国会冒頭に、内閣不信任案を提出すればよいのではないか。」確かに。与党否決後に解散だと矛盾が生じる。興味深い。
あるいは、やはり森友の関係か?
「野党は内閣不信任案を提出すればいい」とつぶやくことが規約違反か凍結に値する言動なのかね?
もしくは選挙中に森友の新情報(あるかどうかは俺は知らない)をバラされて選挙に影響が出ると思い誰かが何らかの形で一斉通報したんかな?
まあ、財務省がらみで政権側に都合の悪い情報が出ているというウワサはあるが。
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