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2017年9月28日 (木)

衆院解散は「倭国大乱」に似ているか?/日本の針路(332)

衆議院が憲法7条によって解散された。
しかし「今なら勝てる」と解散に踏み切った安倍首相も慌てているのではないか。
民進党が事実上の解党で「希望の党」に合流するという。
Twitter上に民進党常任幹事会名の文書が出回っている。
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要は民進党を無償譲渡すると言っているわけである。
私の周辺の安倍信者は口を揃えて「大義はどうなった」と息巻いている。
確かに「大義」は感じられない。
しかし、いずれにせよ民進党の解体は必至であった。
⇒2017年9月11日 (月):民進党の解体と「真の野党」への再編成/日本の針路(328)

前原氏の言い分は次のようである。
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冒頭解散の中でも、特に今回は異質である。
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東京新聞9月27日

であれば、まったく「大義」がないとも言い切れない。
小池氏は「希望の党」の政策として反安倍姿勢を打ち出しており、その一環として「原発ゼロ」を打ち出した。
本気でそう考えているのか、ポピュリストの勘でその方が有利だと考えたのか?
過去の発言を辿ってみよう。
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東京新聞9月27日

どうも、風見鶏の面目躍如のような気がする。
⇒2017年9月27日 (水):小池新党はポピュリストの本領か?/日本の針路(331)

小池氏の思想信条が安倍首相と対立するものではないことははっきりしている。
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もし自民党が劇的に議席を減らすようであれば、そして先ずはそうなることを願うが、日本国は大乱の時代になるかも知れない。
そう言えば、しばらく前から「応仁の乱」がブームだった。
諸雑誌がこぞって取り上げている。
火を付けたのは、呉座勇一『応仁の乱』中公新書(2016年10月)である。
Amazonの惹句は「成功例の少ない「応仁の乱」で18万部。日本史研究に新たなスター誕生か」である。
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私も高校時代に日本史で学んだはずだが、「応仁の乱」を説明するとなると心許ないが、にわかに起きているブームは世相の反射かもしれない。
そう言えば、乱の途中で元号が変わったので最近の教科書では「応仁・文明の乱」と記載されているらしい。
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山本博文監修『こんなに変わった! 日本史教科書』宝島社(2017年5月)

この乱も、途中で元号が変わることになるのだろうか?
東アジア情勢が引き金になっていることを考えれば、いっそ「倭国大乱」と言うべきかも知れない。
⇒2008年11月29日 (土):倭国大乱と卑弥呼共立
男子ではまとまらず、女子が共立されたのも偶然ではあろうが、暗合と言えるのかも知れない。

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