加計疑惑(37)「加計ありき」は晴れたのか?/アベノポリシーの危うさ(263)
2日間の閉会中審査が、一応終わった。
果たして国民が期待した「加計ありき疑惑」の霧は晴れたと言えるだろうか。
24日の衆院での議論を踏まえて、この問題について、対照的な報じられ方があった。
東京新聞が『深まった「加計ありき」』、産経新聞が『崩れた「加計ありき」』の大見出しである。
Twitter氏は、両紙を並べて、次のようにコメントしている。
安倍首相自身が「私の友人に係わる問題で、国民が不審を持つのはもっともだ。説明が足りなかった。足らざるは補う」と言っているのであるが、どう見ても、「加計ありき」疑念を払拭するだけの証拠能力は提示されなかった。
「加計ありき」の疑念を晴らす説明責任、挙証責任は、政権側にあるのである。
決して「悪魔の証明」を求めているわけではない。
片や「議事録」(獣医師会)であり、片やメモは作ったが紛失した(山本地方創生相)である。
信じろというのがムリだろう。
⇒2017年7月22日 (土):仲間ファーストの共謀3・記録を否定する山本地方創生相/アベノポリシーの危うさ(260)
しかも、安倍首相が、加計学園が申請していることは、今年の1月20日に「初めて知った」としているのも、大いに疑わしいと感じるのではないか。
「信じろ」というためにはそれなりの根拠が必要であるはずだ。
従前の答弁との矛盾を指摘され、前言を間違いだとする訂正を行った。
しかし、安倍信者(取り巻き)以外は誰も信用しない。
今治市の公式文書には、2015年4月2日に、企画課長と課長補佐が首相官邸を訪れている記録が残っている。
公開した資料では訪問相手を「黒塗り」にしてあるが、訪問相手は当時、首相秘書官だった柳瀬唯夫審議官だという。
市の課長クラスが官邸を訪問することは極めて異例であるが、そのことが「加計ありき」の有力な根拠である。
当の柳瀬審議官は、今治市の職員と会ったのか、なにを話したのか、なにを聞かれても「記憶にございません」の一点張りである。
「記憶にない」というのは、「会っていない記憶がある」ということでもない。
どう考えても「記憶はある」が、そう言ってしまうと「加計ありき」になるから、言えないのであろう。
安倍首相が、今年の1月20日に拘るのも同じことであろうが、ムリを重ねれば破綻することは小学生でも分かる。
正常な思考能力、感覚を失っていると断ぜざるを得ない。
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投稿: nthgaeEruct | 2017年8月 2日 (水) 12時13分