加計疑惑(33)戦略特区という利権/アベノポリシーの危うさ(254)
最初は、いかにも怪しげな、という「印象」の加計疑惑であった。
⇒2017年3月14日 (火):森友疑惑(21)加計学園の李下の冠/アベノポリシーの危うさ(156)
しかしどんなに巧妙に隠しても隠しきれないものである。
先ず、全体の構図を簡単に要約している「炙り出されてきた加計学園疑獄の黒幕」から。
1)
認可が下りる前から「加計学園獣医学部認可」を既成事実化する行政ルールとそのプロセスを見ていくと、「官邸の最高レベルの意向」が、安倍晋三によるものであることは自明。
2)
“絵を描いた”和泉洋人首相補佐官が、前川喜平・前事務次官に圧力をかけたときに言った言葉-「総理の口から言えないから、私が代わりに言う」という言葉から、確定していい。
3)
では、すべてを仕切っているのが、安倍晋三と和泉洋人の二人なのか?
そうではない。
なぜなら、追い詰められると、決まって外遊を理由に海外にトンズラするような男になど、仕切りができるはずがないからだ。
第一、この男には、常に『家庭教師』が必要なのだから。
4)
では、和泉洋人が、安倍をけしかけた?
あり得ない。出世にだけしか関心がない乞食官僚に過ぎないのだから、そんなリスクは冒さない。
つまり、この二人には、『家庭教師』がいた、ということだ。それが、全体の青図面を描いた本当の黒幕。
安倍首相&和泉洋人首相補佐官の「家庭教師」の名前は?
つまり、国家戦略特区の5人の民間議員は、8月の時点で、すで「加計学園に内定」を出していたということなのだ。
設計図の日付けが「2016年12月28日」になっている。
1月4日の一般公募前に、すでに加計学園獣医学部の青図面が完成していたのである。
それどころか、12月14日に着工していたのである。
入札なり、コンペティションなりの公募を行う前に、「すべてが決まっていた」ということである。
つまり、8月に認可の前提となる「内定」が決まっていたということ。
認可の「内定」が出ていたからこそ、加計学園は50億円以上もの借り入れを起こしたのである。
もちろん、文部科学省は、認可に反対していたのであるから、「内定」を出すはずがないのである。
文部科学省の職員の目は、京都産業大学のエントリーに向けられていだだけでなく、官邸の萩生田や内閣府から圧力をかけられていたのであるから、そもそもが「内定」を出せるはずもないのだ。
「加計学園ありき」は、完全に文部科学省の意思を無視して強行されたということである。
日本獣医師会の蔵内勇夫会長が証言したように、「明らかに加計学園ありき」で、獣医師会にも、相当なプレッシャーがかけられていた。
安倍内閣は、ここでも「黙って、言うことをきけ!」ということだ。
だから、安倍政権下で、やりたい放題やっている竹中平蔵ということになる。
加計学園はこの3年間で、52億も借り入れを増やしています。私学振興・共済事業団は、私学に土地を担保に資金を貸す政府組織です。 融資の使途は設備投資に限定されてますが、加計が52億もの設備投資をした形跡がありません。 今治市からの補助金をあてにしたマネーロンダリングがありそう。
黒川敦彦@今治で加計問題追及中 @democracymonst
国家戦略特区での獣医学部新設の決定に関わった諮問会議の民間議員である八田達夫大阪大学名誉教授や竹中平蔵東洋大学教授の記者会見の内容は、論点をずらそうという意図がミエミエなことが私でも分かる。
⇒2017年6月29日 (木):加計疑惑(27)論点をずらす特区諮問会議の学者/アベノポリシーの危うさ(246)
特区という制度自体が、「特別な施策を可能にする」ものであるから、運用次第では容易に利権に転化するのである。
特区に係わる人間には高い倫理性が必要だが・・・
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コメント
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政治家が利権に誘導するために特区という政策を考え出した、というのは言い過ぎだと思う。特区という政策自体は役人が考え出したもので、政治家が「友人の大学、作らせてあげたいんだけど、どうにかならない?」と役人に持ちかけて、「そういうことなら特区という便利な制度がありますよ」と悪知恵を授けたと言ったところでしょう。特区は日本の競争力を高めるという崇高な理念によって考え出された制度だと思うが、王様のためならその崇高な理念すら悪用してしまう精神的な危うさは、世界最終戦争に備えてポアという崇高な理念を生み出し、最終的にそれを人殺しに使ってしまった某宗教の信者たち(王国の「役人」だった若者たち)を想起させる。安倍も安倍だが、より深刻なのは頭だけ良い役人たちの精神性の幼稚さ、未熟さだ。
投稿: | 2017年7月17日 (月) 08時09分