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2017年7月21日 (金)

加計疑惑(36)世論は安倍不信に傾いた/アベノポリシーの危うさ(259)

安倍内閣の支持率が続落している。
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東京新聞7月19日

上記の共同通信調査では35.8%であるが、時事通信の調査では、29.9%と3割を切り、危険水域と言われるゾーンに入っている。

  自民党内からも、ここへきて様々な声が上がっている。村上誠一郎・元行革相が「今まで説明責任をしっかり果たしてこなかったのが大きな要因」(16日)。石破茂・前地方創生相も、「答える側は、野党議員の向こうには国民がいることを忘れないでください」(14日)といった。
   菅義偉・官房長官はこれに、「支持率に一喜一憂することはないが、国民の声として真摯に受け止めたい」と型通りのコメントをした。が、その菅氏も、森友学園、加計学園問題への対応では、支持率の足を引っ張った。
   ズバリ、森友学園から加計学園と、首相個人、あるいは昭恵夫人が深くかかわったと思われる問題に、安倍首相も官房長官もまともに答えなかったことが、国民に疑念を抱かせたと言える。森友学園の8億円問題、加計学園の理事長は「お友達」と、筋道もわかりやすかった。閣僚が見せた無能力、不祥事がこれに加わった。
   決め手とも言えるのが、都議選の最終日、秋葉原での街頭演説で突如巻き起こった「安倍辞めろ」の大合唱に、安倍首相が「こんな人たちに負けるわけにいかない」と叫んだ。テレビで流れた映像に、「こんな人たち」が怒った。結果、自民党の歴史的惨敗となった。
   ここから支持率の急落が始まった。首相は「初心に立ち返り、謙虚に......丁寧に政策を進め......」とコメントしたが、その後の国会での対応は、謙虚でも丁寧でもなかった。
安倍内閣支持率30%を切り、危険水域に 理由のトップが「首相を信用できない」

安倍政権がこれまで比較的高い支持率を保ってきた理由の一つが、「他に支持できる人がいない」「他よりはいい」という理由だった。
確かに、政権交代した民主党が期待したものと大違いだった残像は今でも残っている。
民主党の罪は大きいが、さすがに安倍政権の不祥事のオンパレードが、このまま続けさせてはマズイという判断になってきたのだろう。

来週には、国会で加計学園問題の集中審議が行われるが、自民党は時間配分に注文をつけた。
惨めな首相の姿をさらしたくないという忖度だろうが、そんなことをすればするほど、首を絞めることになる。
⇒2017年7月11日 (火):加計疑惑(31)忖度が首相を追い込む皮肉/アベノポリシーの危うさ(252)

東京都議選では、自民党は過去最低の23議席にとどまる歴史的惨敗を喫したが、この選挙で示された民意の動向は、東京だけにとどまらないであろうことは、1週間前に行われた静岡県知事選および県議補選の状況を見ても明らかである。
⇒2017年7月 2日 (日):都議選の結果は国政にどう影響するか/日本の針路(323)

時事、共同の世論調査は民意が急速に離れつつあることを示している。
この傾向に加えて、稲田防衛相、山本地方創生相の問題である。
⇒2017年7月19日 (水):仲間ファーストの共謀・稲田防衛相の隠蔽疑惑/アベノポリシーの危うさ(257)
⇒2017年7月20日 (木):仲間ファーストの共謀2・山本地方創生相のフライング疑惑/アベノポリシーの危うさ(258)

次の世論調査がどう出るか分からないが、お友達ファーストが見抜かれている以上、小手先の内閣改造で浮上することはあり得ない。

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