加計疑惑(39)加計と京産大の扱いの差は?/アベノポリシーの危うさ(265)
森友疑惑にしろ、加計疑惑にしろ、安倍政権が「一点の曇りもない」と正当性を主張するのであれば、一連の行為に関する文書を開示すればいいのだ。
山本地方創生相のように、「記憶」で「記録」をしても、疑惑が解消されるわけではない。
⇒2017年7月22日 (土):仲間ファーストの共謀3・記録を否定する山本地方創生相/アベノポリシーの危うさ(260)
また、柳瀬経産省審議官は、今治市の公式文書に残っている官邸への訪問の相手だとされているが、今治市の職員と会ったのか、なにを話したのか、なにを聞かれても「記憶にございません」の一点張りである。
「記憶にございません」でやり過ごそうと思っているのだろうが、とんでもない。
「記憶にない」というが、なぜ「会っていない記憶がある」とは言えないのか?
⇒2017年7月26日 (水):加計疑惑(37)「加計ありき」は晴れたのか?/アベノポリシーの危うさ(263)
「国家戦略特区」や「岩盤規制への風穴」が是認されるべきものであったとしても、行政行為には、判断を検証されなければならない。
妥当性を証明する挙証責任は政府側にある。
それを裏付けるための証拠となる文書を保存しておくことは、当然のことであろう。
問われているのは、統治機構そのものである。
文科省は、加計学園に対しては、特区での新設が決まる前の時期だった昨年11月に具体的に解決すべき問題点に関し、助言を行っていた。
また、2015年12月には、京都産業大から特区による設置の意向を伝えられていた。
しかし、「特区のハードルを越えないと設置の協議は前に進めない」として、具体的な助言はしなかった。
東京新聞7月27日
25日の閉会中審査で、自由党の森裕子氏は、文科省の対応について、昨年10月にあった特区ワーキンググループの議事要旨を基に「京産大は門前払いで、加計学園と対応が違う。加計ありきだ」と批判した。
議事要旨には、京産大の副学長がヒアリングに対し「文科省としては具体的な協議をすすめることはできないと、はねつけられてしまっている」と答えた記録がある。
時系列で整理すれば以下のようである。
獣医学部新設 文科省、京産大に助言せず 加計と異なる対応
差があることは明らかで、その理由を示さなければ、不公平だということになる。
説明責任、挙証責任は政府側にあることを確認したい。
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投稿: lesliell11 | 2017年7月30日 (日) 15時02分