都議選の結果は国政にどう影響するか/日本の針路(323)
都議選の最終結果は未確定だが、都民ファーストの圧勝と自民党の大敗は間違いなさそうである。
開票センターで花を付ける小池代表
潮目の変化が表面化したとも言える。
⇒2017年6月 2日 (金):内閣支持率の動向が示す潮目の変化/アベノポリシーの危うさ(223)
都議選は一自治体の議会選挙ではあるが、国政の動向を占う性格も持っている。
国政にどういう影響を与えるであろうか?
自民党の惨敗は当然の結果であろう。
森友・加計学園問題で有権者が安倍政権に対する疑念を募らせていたことに加え、選挙期間中に、稲田防衛相の大失言と下村都連会長のヤミ献金報道が加わった。
⇒2017年6月28日 (水):自衛隊を私物視する愚かな稲田防衛相/アベノポリシーの危うさ(245)
⇒2017年6月30日 (金):加計疑惑(28)下村元文科相に資金疑惑/アベノポリシーの危うさ(247)
都議選の敗戦責任は、本来は都連会長や党幹事長クラスであるが、今回は安倍首相の責任問題にならざるを得ない。
惨敗を決定づけた稲田防衛相と下村都連会長は首相の側近中の側近として知られる。
果たして自民党内に安倍降ろしの動きが出てくるであろうか?
私個人としては、出てくると思うが、それは自民党凋落という大きな流れの1コマに過ぎないだろう。
問題は都民ファーストである。
正直言って、未知数であるが、日本新党からスタートし、風見鶏のように有権者の風を読んでここまでやってきた。
しかし、いかにも危ういのは確かである。
風見鶏を動かすのは、結局有権者の動向である。
注目すべきは、静岡県である。
テストマーケティングの拠点とされているのは、日本の縮図と言われる特性を持っているからである。
その静岡県で、都議選より一足早く、知事選と2県議の補選が行われた。
結果は次の通りであった。
いずれの選挙でも、自民党系が敗北しているのだ。
自民党の現状にノーということである。
都民ファーストも、自民党と手を結ぶようなことになれば、一挙に瓦解するだろう。
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投稿: WayneIroft | 2017年7月 3日 (月) 03時33分