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2017年7月30日 (日)

不適格大臣列伝(20)稲田辞職は問題解決ではない/アベノポリシーの危うさ(266)

稲田朋美防衛相が辞職した。
⇒2017年7月28日 (金):不適格大臣列伝(19)稲田朋美防衛相(8)/アベノポリシーの危うさ(264)

後任は岸田外務相が兼任する。
しかし、もちろん一件落着したとはまったくいえない。
今回の人事は内閣改造まで数日間の「つなぎ」である。
まさに弾道ミサイル発射など北朝鮮の軍事的挑発が繰り返されている時に付け焼き刃的な人事をせざるを得なくなった安倍首相の責任は大きい。

朝鮮半島有事のような事態で邦人輸送の必要が生じた場合、自衛隊法では外相の依頼を受けて防衛相が実施する。
つまり、岸田氏が自身に要請するという形になる。

、外務・防衛両省や専門家からは今回の人事に対する懸念の声も上がる。外務省幹部は「NSCで両省の意見が異なったらどうするのか」と指摘。防衛省はNSCに若宮健嗣防衛副大臣が出席して「利益相反」を避ける方針だが、閣僚メンバーはあくまでも岸田氏だ。
Photo
政権再建、「つなぎ」人事で後回し 異例の外相兼防衛相

稲田辞任は、一件落着ではなくて、スタートと認識すべきである。
先ず、食い違いがある監察結果と稲田氏の発言を精査して、真実を明らかにしなければならない。
21707292
東京新聞7月29日

稲田氏には、認識があったのか、なかったのか?
本人の言うように、認識がなかったとすれば、「(大臣)明日なんて答えよう」などと書かれている手書きのメモは捏造なのか?
⇒2017年7月28日 (金):不適格大臣列伝(19)稲田朋美防衛相(8)/アベノポリシーの危うさ(264)

手書きのメモは行政文書ではないかも知れない。
しかし、証拠物である。
「記憶がない」などの言葉で逃げるのが常套化しているが、物証を否定するなら、それなりの根拠で対抗しなければならないのは当然である。
メモの意味を適切に解読して、全体の流れの中において意味づけるべきである。

稲田氏に明快な解説を期待したいが、今までの経緯を勘案すれば、期待すべくもない。
メモ作成者は特定できるだろう。
内部告発者と同等の扱いをすべきだ。
ペナルティにならないような形で聴視するなどして、監察結果を補足すべきである。

そもそも、「認識がない」ということは、省内を把握していないということである。
「認識があった」とすれば、虚偽答弁である。
Photo
https://twitter.com/tokyoseijibu

二者択一の問題だから、稲田氏および政府の説明にムリが出るのである。
政治が劣化すると、クーデターを招く。

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投稿: | 2017年7月31日 (月) 12時56分

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