加計疑惑(22)「焼きが回った?」菅官房長官/アベノポリシーの危うさ(236)
「焼きが回る」という言葉がある。
『故事ことわざ辞典』の解説は以下のようである。
意味:年を取るなどして、思考力や腕前が鈍ることのたとえ。
注釈:刃物に焼き入れをするときに、火が回りすぎて焼きが強すぎると、かえって切れ味が悪くなることから。
記者会見に立つ菅官房長官を見ると、この言葉を連想する人も多いのでのではないか。
東京新聞の望月記者の質問に明らかな狼狽ぶりを見せ、結果的に加計文書の再調査をせざるを得なくなったのだ。
「のら猫 寛兵衛」氏はブログで次のように評価している。
圧巻です
菅がいろいろ高圧的なんだけれども
進行役のおっさんも同じことなんども聞くなというんだけれど
彼女は、ちゃんと答えをもらっている気がしないので
同じこと聞かざるを得ないんだと言って
前川氏のことで食らいつく
加計問題で食い下がる
記者魂を見た
これもあって政府は文科省の再調査を決めたのだと思う
この世をばわが世とぞ思ふ望月の加計たることもなしと思へば
加計文書について、当初、菅官房長官は「怪文書」と切り捨て、文書の内容を検討しようとはしなかった。
菅義偉官房長官は(5月)17日午後の記者会見で、「全く、怪文書みたいな文書じゃないか。出どころも明確になっていない」と言い切り、記録文書の信頼性自体も否定した。文書は役所の正式な文書ではない、とすることで政権へのダメージを回避し、特区をめぐる判断にも問題がないとの姿勢を維持する狙いがある。森友学園問題で首相が追及を受けても内閣支持率が大きく落ち込むことはなかった経緯も、強気の背景にありそうだ。
・・・・・・3月13日の参院予算委員会では、加計氏から獣医学部新設の計画を聞いていたか問われ、安倍首相は「私がもし働きかけて決めているとあれば、責任を取る」と強く関与を否定した。首相本人が言い切っただけに、政権としても「否定」に躍起。菅氏は17日午前の会見で「首相からも一切指示はない」とした。
自民党も歩調を合わせる。二階俊博幹事長は首相と会談後、記者団から加計学園問題について質問され、「事態を見守って党としてもしっかり対応したい」と述べた。後ろに控える林幹雄幹事長代理が「官房長官も文部科学相も『こういうことはない』と明確に言っているんだから」と口を挟む一幕があった。
菅氏「全く怪文書みたい」 加計学園巡る文書、強気否定
その後の経過は、菅氏のウソを満天下に明らかにしてきたのである。
⇒2017年5月25日 (木):加計疑惑(4)衝撃の前川前文科事務次官会見/アベノポリシーの危うさ(215)
⇒2017年5月26日 (金):加計疑惑(5)文書の存在確認/アベノポリシーの危うさ(216)
にもかかわらず、官邸は前川氏に関する印象操作まで行って、「怪文書」らしさを維持しようとした。 国会が閉会して官邸はヤレヤレと、一安心しているかも知れない。
⇒2017年5月30日 (火):加計疑惑(9)国家の悪事の告発とプライバシー/アベノポリシーの危うさ(220)
「策士、策に溺れた」ということか。
「週刊新潮」6月22日号
しかし、策謀が暴かれるのはこれからであろう。
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