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2017年6月 5日 (月)

加計疑惑(12)底なし沼のようなズブズブの関係/アベノポリシーの危うさ(225)

安倍首相は5月8日、衆院予算委員会集中審議で、学校法人「森友学園」問題に絡み、一時名誉校長に就任した昭恵夫人と学園側が「ずぶずぶの関係」にあったと指摘した民進党の福島伸享議員に、対して次のように言った。

「ずぶずぶの関係」とか、そんな品の悪い言葉を使うのはやめた方がいい。それが、民進党の支持率に出ている。
安倍首相、民進党議員の「ずぶずぶの関係」に不快感

民進党の支持率に言及するのは余計なお世話だろうが、確かに余り上品な語感ではない。
しかし、「ずぶずぶの関係」と言わざるを得ないような実態があるのだ。
「ズブズブの関係って、どんな関係ですか?」というYahoo知恵袋の質問に対し、ベストアンサーに選ばれた回答は以下のようである。

許認可する行政機関と業者が癒着している状態を言います。
国会議員と業者の癒着も言います。
ほとんどは贈収賄や献金がらみで自分の処が儲かるようにしてもらう事です。
解りやすい例が韓国の沈没船セウォル号の過積載を行政が見て見ぬふりをした事や運行ルートを20年間独占させた事など政府機関、政治家、海洋警察、地方自治体も含め韓国社会の闇は深いのでしょう。
まさに国ぐるみで「ズブズブ」の関係です。
ズブズブの関係って、どんな関係ですか?

2014年5月の回答であるが、今なら、森友や加計を例にした方が分かりやすいだろう。
安倍首相の「腹心の友」が理事長を務める加計学園には、首相の周りの人間が深く係わってきた(いる)。
170603
東京新聞6月3日

これ以上「ズブズブ」を説明するに好適な例は簡単に見つからないだろう。
未だに、「加計も森友も違法性はない」という人もいる。
例えば、経済評論家だという渡邉哲也氏は次のように言う。

 国会で籠池問題に次いで、加計学園問題が話題になっている。この二つの問題の共通点は、その違法性が見いだせないことに加えて、重要な憲法違反であり、国民の権利を侵していることにある。
 日本国憲法では第16条で「何人も、損害の救済、公務員の罷免、法律、命令又は規則の制定、廃止又は改正その他の事項に関し、平穏に請願する権利を有し、何人も、かかる請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない」と請願権を認めており、請願をしたからといって、差別待遇をしてはいけないと規定している。
民進党よ、加計学園問題を追及しても時間のムダである

つまり加計学園側の行為は、「憲法で保障されている請願行為であり、何ら違法性がない」と言っているのである。
問題になっているのは加計学園の行為そのものではなく、行政判断を政権のごり押しによって歪められたか否かである。
渡邉氏は、意識的にか無意識的にか、論点をすり替えている。

前川氏の証言その他により、内閣府が文科省に圧力を加えていた実態が明らかになりつつある。
1706022_2
東京新聞6月2日

違法でないことは、必要条件ではあるが、十分条件ではない。
政策決定には、公平性や透明性なども必要である。
加計事件は、前川氏の個人攻撃までして、「あるものを、ないことにする」権力犯罪の性格が加わった。
文科省内には前川擁護の動きが見られ、NHKまで、文科省内で件の文書の共有を示すメールの存在を報じている。
官邸はどにような手を打ってくるか。
しかし、「驕る平家は久しからず」で、大きな動きは止められまい。

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