加計疑惑(17)官邸と加計グループの多面的な関係/アベノポリシーの危うさ(230)
加計学園グループの加計孝太郎理事長と、安倍首相が長年の友人関係、首相自身の言葉によれば「腹心の友」であることは公知の事実である。
「週刊朝日」6月16日号に、安部首相の人脈と加計学園グループの関係を表した以下の図が載っている。
まさに「ズブズブ」というに相応しい関係である。
⇒2017年6月 5日 (月):加計疑惑(12)底なし沼のようなズブズブの関係/アベノポリシーの危うさ(225)
このような親しい関係にある場合は、特に疑われないような心構えが必要である。
いわゆる「李下に冠を正さず」であり、「瓜田に履を納れず」である。
⇒2017年3月14日 (火):森友疑惑(21)加計学園の李下の冠/アベノポリシーの危うさ(156)
ところが、安倍官邸は、千葉科学大学学長に「天下り」している木曽功元内閣官房参与が典型であるが、余りにもしばしば「李下に冠を正し」、「瓜田に履を納れ」ている。
獣医学部開設計画が急進展したのは、昨年の内閣改造後である。
東京新聞6月9日
内閣改造では、地方創生担当相が石破茂氏から山本幸三氏に、文科相が下村博文氏から松野博一氏に交代した。
時を同じくして、今治市では、決定前にもかかわらず開学を前提としたスケジュールが共有されていた。
東京新聞6月9日
学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が愛媛県今治市で獣医学部を新設する計画を巡り、京都産業大(京都市)も学部新設を希望していたにもかかわらず、内閣府が加計学園側の開学時期についてだけ協議していた疑いが浮上している。政府が「2018年4月開学」とする要件を公式に公表したのは昨年11月だが、毎日新聞が入手した今治市議会の資料からは、公表前から市と内閣府が連携して来春開学を目指していた様子がうかがえる。
「18年開学」内閣府が協議の疑い 公表前に
さあ、これだけの状況証拠が出揃いつつある。
「関与は明白」であろう。
さすがに自民党の中にも危機感が生まれつつあり、「安倍下ろし」の予感もする。
「恋々としがみついている」のは誰なのか?
「国家百年の計」を考えるならば、一刻も早く辞任すべきではないか。
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