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2017年6月28日 (水)

自衛隊を私物視する愚かな稲田防衛相/アベノポリシーの危うさ(245)

稲田朋美防衛相が大臣の適格性を欠いていることについては、何度も指摘してきた。
⇒2016年10月16日 (日):稲田防衛大臣の資質と適性/人間の理解(18)
⇒2016年11月21日 (月):不適格大臣列伝(3)・稲田朋美防衛相/アベノポリシーの危うさ(107)
2016年12月 4日 (日):不適格大臣列伝(4)・稲田朋美防衛相-2/アベノポリシーの危うさ(111)
⇒2017年1月 5日 (木):不適格大臣列伝(6)・稲田朋美防衛相-3/アベノポリシーの危うさ(120)
⇒2017年2月 8日 (水):不適格大臣列伝(11)稲田朋美防衛相(4)/アベノポリシーの危うさ(130)
⇒2017年2月10日 (金):不適格大臣列伝(13)稲田朋美防衛相(5)/アベノポリシーの危うさ(132)
⇒2017年2月19日 (日):不適格大臣列伝(15)稲田朋美防衛相(6)/アベノポリシーの危うさ(134)

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稲田氏発言「何を馬鹿なことを…」嘆く自民、攻める他党

早めに更迭しなかったツケが、都議選という大事な時に回ってきた。

 即刻、辞任すべきだ。またトンデモ発言が飛び出した。稲田朋美防衛相(58)が27日、東京・板橋区で行った都議選の自民党候補者の応援演説で「防衛省・自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と訴えた。
 自衛隊法61条は、選挙権行使以外の自衛隊の政治的行為を制限している。稲田大臣の発言は、防衛省・自衛隊が組織を挙げて特定の候補者を応援していると受け止められかねず、自衛隊法に抵触する可能性もある。
 野党は早速、「行政の完全な私物化だ」(小川敏夫・民進党参院議員)、「自衛隊を政治的に利用、選挙で私物化するもので看過できない。即刻辞任すべきだ」(蓮舫・民進党代表)と徹底批判を展開。現職の自衛隊員からも落胆と怒りの声が上がっている。
 そんな状況に慌てた稲田大臣は昨夜に引き続き、28日の朝も「誤解を招きかねない発言だ。撤回したい」と神妙な面持ちで表明したが、最後まで謝罪はせず。大臣辞任も否定した。蓮舫代表はけさ、改めて「自ら引くか、安倍首相が任命責任を痛感して罷免するか、これしか選択肢はない」と指摘。
 さすがに、自民党内からも「あの発言はアウトだ」と批判が噴出している
稲田大臣“違法発言”を慌てて撤回 「自衛隊としてお願い」

稲田氏および首相周辺は、「撤回したから、問題ない」と思っているようだ。
下村博文 ・ 自民党幹事長 代行〈 東京都連会長〉は次のように言った。

  実際に自衛隊とか防衛省に選挙応援をお願 いするわけじゃないし、もちろんそういう 風にはならない。それくらいみんなで応援 しますよ、と漠としたイメージで言われたんだと思う。選挙の応援に来て、サービス 的な発言という風に思われたんじゃないか と思うが、これで辞任となったら続けられ る人は、誰もいなくなるんじゃないか。
稲田氏発言「イメージで言われたんだと」 自民・下村氏

憲法第15条2項は「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」と規定する。
公職選挙法は第136条の2で公務員の地位を利用した選挙運動を禁止し、自衛隊員は自衛隊法第61条によって、選挙権の行使を除く政治的行為が制限されている。
稲田氏の発言はこれらの規定に抵触するものである。
当然、任命責任が問われることになろう。

稲田氏擁護が大間違いだということが、間もなく分かるだろう。
有権者をなめるのもいい加減にせよ。
自分のお気に入り(思想・信条が近い)という理由で重用すると、肝心な局面でしくじることになるのだ。

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