新安保法はやはり憲法違反/アベノポリシーの危うさ(198)
安倍政権はアメリカとの軍事的一体化を急速に強めている。
北朝鮮の脅威を口実に、米艦防護という新安保法の新任務を実施している。
しかし、現実の脅威について、閣僚たちの外遊状況を見ても疑問に思う。
⇒2017年5月 1日 (月):北朝鮮の脅威?と大臣達の外遊/アベノポリシーの危うさ(194)
私は、北朝鮮情勢については、基本的に以下の見方に与する。
北朝鮮情勢に関しては、・・・・・・基本的には米中連携によるプレッシャーと、金正恩政権の「花火」が拮抗する時期を過ぎれば、緊張はある程度緩和をするだろうし、当面は現政権を含めた現状維持以外にチョイスはない、現時点では、これ以外の可能性は非常に少ないと思われます。
理由は簡単で、北朝鮮の現政権の崩壊は「なし崩し的な統一」へ向かうからですが、そのような統一は誰も望んでいないからです。恐らくは人道危機が日常化していると思われる北朝鮮の住民には、本当に申し訳ないと思いますが、難しいという事実は変えられません。簡単におさらいをしておきましょう。
韓国:ドイツの先例に従って北の住民の尊厳を損なわず吸収合併する国力はまったくない。
日本:日韓関係を好転させる環境のない中で、混乱を伴うような統一が現出すれば日本の安全保障上の脅威となると考えざるを得ない。
米国・中国:両勢力が直接国境を接することは望まない。それ以前に、統一に至る混乱収拾のコストを払いたくない。
騒ぐは日本ばかり。北朝鮮情勢に関する政治家や有識者の雑な議論
自衛隊の米艦防護にはもう一隻加わっていることが判明した。
安全保障法制に基づいて初めて実施された「米艦防護」で、海上自衛隊の護衛艦「いずも」だけでなく、別の護衛艦「さざなみ」も任務に加わることが2日、わかった。
さざなみは同日午前、呉基地(広島県)を出港した。
さざなみは基準排水量約4600トンで、同約1万9900トンのいずもの4分の1の規模の艦艇だが、艦対艦ミサイルや魚雷などを装備する。政府は、哨戒ヘリコプターを多数搭載でき、潜水艦の探知能力にも優れたいずもだけでなく、さざなみを加えることで、より効果的な防護ができると判断したとみられる。
米艦防護、護衛艦2隻に…呉から「さざなみ」
現在は「平時の米艦防護」という位置づけであるが、緊張がさらに高まり、偶発的にせよ米と北朝鮮の軍事的衝突が起これば、即戦争状態である。
改めて「憲法9条」を見てみよう。
- 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
- 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
解釈が多様に分岐しているが、「国権の発動たる戦争」「武力による威嚇」「武力の行使」の異同をどう解釈するか?
まあ、解釈は学者に任せるべきだろうが、多くの学者が集団的自衛権は違憲だとする立場を変えていないのは事実である。
また、米空母は「武力による威嚇」を意図していると考えるのが、常識的な判断であろう。
その米軍と前のめりで一体化するというのは、やはり憲法違反ではないか。
憲法記念日には、憲法の価値や立憲主義について、改めて思いを致したい。
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