加計疑惑(4)衝撃の前川前文科事務次官会見/アベノポリシーの危うさ(215)
加計学園の獣医学部新設をめぐって「総理の意向」などと記された文書について、前川前文部科学事務次官が、25日午後に記者会見を行った。
文科省において、8枚の文書について、本物であるかどうか、真正なものかどうかについて、存在するかどうかということについて、文科省の中で調査が行われたと聞いているが、その結果、これらの文書については確認できなかったという結論になったと聞いている。これにつき、私は大変残念な思いを抱いた。これらの文書については、私が実際に在職中に共有していた文書である。これは確実に存在していた。そのことについてまずは申し上げたい。(文書は)見つけるつもりがあれば、すぐ見つかると思う。複雑な調査方法を用いる必要はない。
前川前文科次官が会見「行政歪められた」
前川氏は、「こういう発言を私がすることによって、非常に文科省の中にも混乱が生じるであろうと思う。文科省としては調査をしたが確認できなかったと言っているわけだから、その点については大変申し訳ないと思うが、しかし、あったものをなかったことにはできないということで申し上げたいと思っている」とした上で、判断すべき責任がある内閣府は、そこの判断を十分根拠のある形でしていないと思うと述べた。
また、将来の獣医学部で養成すべき人材について、その人材需要の見通しを明確に示すべき農水省、厚労省については、人材需要の見通しを示していないという認識を示した。
文書の存在について「怪文書みたいな文書じゃないか。出どころも明確になっていない」と切り捨てた菅官房長官は、「内閣府と文科省に確認したところ、『総理のご意向』はなかったと報告を受けている」と25日午前の会見でも従来の見解を繰り返した。
明らかに、菅氏と前川氏の認識は両立しない。
前川氏について、読売新聞が全国紙としては異例の個人的なスキャンダルを報じている。
官邸のリークによるものという見方が広がっているが、なりふり構っていられないということだろう。
読売新聞は官邸と「ズブズブの関係」と言っていいだろう。
⇒2017年5月14日 (日):アホな内閣(13)読売新聞を熟読せよ、だと/アベノポリシーの危うさ(207)
官邸は、すでに錯乱狂気に陥っているようだ。
⇒2017年5月17日 (水):加計疑惑(3)総理の意向という文科省文書/アベノポリシーの危うさ(209)
⇒2017年5月24日 (水):「朝日は言論テロ」の投稿に首相がいいね/アベノポリシーの危うさ(215)
前川氏は、 「証人喚問があれば参ります」と明言している。
森友問題では、籠池前理事長「だけ」が証人喚問されている。
両事件に係わっている安倍昭恵夫人は、Facebookなどでお茶を濁さず、自ら申し出てでも、証言すべきだろう。
安倍首相は自らの発言にけじめをつけるべきだろう。
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