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2017年5月26日 (金)

加計疑惑(5)文書の存在確認/アベノポリシーの危うさ(216)

加計学園が今治市に獣医学部を新設しようとする件は、違法性がないという声がある。
違法性がないとして、それならば何の問題もないのだろうか?
もし、前川氏の言うように、公平であるべき判断が、政治的圧力で偏ったならば、やはり問題にすべきであろう。

経緯は以下のようである。
Photo_4
「週刊文春」6月1日号

問題の焦点は、16年9月~10月に作成されたとされる文科省の「総理の意向」などと記された文書の有無である。
A 菅官房長官は、出所のはっきりしない怪文書としている。
B 松野文科相は、省内を調査したが「確認できなかった」とし、再調査するつもりはない、としている。
C 前川前事務次官は、自分も共有していたので、文書は「存在する」と言っている。

これらは両立するかも知れないが、現時点では矛盾しているように見える。
文書の内容は別として、当該文書が「有るか無いか」は事実認定の問題である。
前川前次官は、「証人喚問があれば参ります」と明言している。
これに対し、自民党の竹下亘国対委員長と民進党の山井和則国対委員長が26日午前、国会内で会談した。
山井氏は民進、共産、自由、社民の野党4党の総意として、前川氏の証人喚問を要求したが、竹下氏は「必要ない。政治の本質に何の関係もない」などと拒否する考えを伝えた。

自民党の拒否の理由が分からない。
当該文書が存在したか、存在したことがないのか。
事実解明に消極的なのは、やはり隠したいのだろうと推測するのが自然だろう。

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