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2017年3月11日 (土)

Remember March 11/技術論と文明論(79)

知人から「Remember March 11」というメールが来た。
あれから6年。
確かに、諸々の記憶が風化しつつあるようだ。

内閣府の務台俊介政務官は、3月8日夜、岩手県の台風被災地の視察で職員に背負われ水たまりを渡ったことについて「たぶん長靴業界は、だいぶ、もうかったんじゃないか」と話した。
自身の政治資金パーティーの挨拶の中での発言だが、台風にせよ震災にせよ、被災者を思う気持ちなど全く感じられない。
反省の弁が口先だけであることを雄弁に語っている。

安倍首相も、震災から6年となり、「一定の節目を越えた」ということで、記者会見を打ち切った。
節目とは何であろうか?

「March 11」は、大津波と原発事故による災害である。
大津波だけでも甚大な被害であったが、それでも6年経てば復興の姿は見えてくる。
しかし、原発事故の被災者は、多くの人が依然として大変な状況にある。
⇒2017年2月 6日 (月):原発事故の避難者の現状/原発事故の真相(154)

原発事故は、大津波が真因か地震が真因か、未だ結論は分かっていない。
⇒2016年7月 3日 (日):福島原発事故の調査はまだ途上だ/原発事故の真相(143)

原発事故は収束していないのに、原発再稼働は進んでいる。
しかし、安易に再稼働を進めるのは問題だ。
原子力規制委が審査基準に「適合」と判断すると、当然のごとく再稼働へと進む。
規制委には、前委員長代理の島崎邦彦東大名誉教授が辞任した後、地震動の専門家がいないにも拘わらず、である。
規制委自身、安全性を保障するものではない、と言っているにも拘わらず、である。

島崎氏は、大飯原発について、地震動の評価が過少ではないか、と問題提起した。
しかし、東京電力が、柏崎刈羽の強度不足を3年近くも隠蔽していたように、事業者側は機会があれば安全対策をネグろうとしているのだ。
71703103
東京新聞3月10日

福島第一原発はやっと2号機の一端の映像撮影に成功した段階である。
⇒2017年2月 3日 (金):核燃料デブリを撮影か?/原発事故の真相(152)
推定650シーベルト/時という強烈な放射能である。
⇒2017年2月 4日 (土):福島第一原発の廃炉はどうなるか?/原発事故の真相(153)
デブリの表面は2万シーベルト/時に達すると言われる。
31703112
東京新聞3月11日

廃炉を進めるためには、柏崎刈羽の再稼働が必要だというが、とても再稼働させる状況ではない。
東電に廃炉作業を任せて良いのかという疑問も湧く。

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コメント

あの日の総理大臣が菅直人だったということ、原発再稼動に最初に舵を切った首相が野田佳彦だったということ。それらの記憶が風化しない限り、政権(再)交代も難しい。風化させてはならないとは言うけれど…その忌まわしい記憶が風化しない限り、安倍晋三の方がまだマシと多くの人は思ってしまうジレンマ。

投稿: | 2017年3月12日 (日) 09時06分

技術論と文明論!大仰に構えた割にはただの人の悪口。3.11という日にねえ…

投稿: | 2017年3月12日 (日) 21時58分

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