森友疑惑(9)安倍首相の距離感/アベノポリシーの危うさ(143)
破格の条件で払い下げられた森友学園との関係について、安倍首相は距離を置き始めている。
当初は「安倍晋三記念小学校」の名前で寄付金が集められており、しかも昭恵夫人が新設小学校の名誉校長に就任していた。
誰が考えても親密であると思うだろう。
しかし首相は、迷惑だという。
ある人は次のように呟いている。
確かに常人ならば自分の名前を冠にすることなど耐えられないだろう。
しかし、2013年ニューヨーク証券取引所で、次のように演説している。
安倍首相は、「私がここに来たのは、日本が再び金を生む国になったことを伝えるためです。ゴードン・ゲッコーが金融界に復帰したのと同じように。私たちは今ここで断言できる。『Japan is Back』と」と述べた。「『どうすれば世界経済を再生できるのか?』と聞かれれば、私はゴードン・ゲッコーの言葉をもじってこう答えます。たった3語ですよ。『Buy my Abenomics!』」
この映画の中で、企業を買収したゲッコーは最終的にインサイダー取引などを行った罪で刑務所に送られる。ゲッコーの名台詞「貪欲は善だ」は、経済が過熱した1980年代を象徴するものになった。
「Buy my Abenomics!」は犯罪者のせりふから?官房長官が擁護
まあ、アベノミクスと称する経済政策が、まだ幻想を抱かせていた頃のことではあるが。
肝心の日本経済が再生していないのだから、シャレにならない。
さすがに「森友学園はヤバイ」と気がついたのだろう。
東京新聞2月28日
君子は豹変する?
しかし、日本会議を軸とする闇は深い。
次から次へと疑惑が出てくるが、焦点は以下のように整理される。
東京新聞3月1日
要するに、安倍首相が親密な学校法人が、偏った教育をしており、その学校法人に対して考えられないような便宜が図られている、ということだ。
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コメント
反自民勢力がこのネタで騒げば騒ぐほど、一般市民は安倍政権に死角なしと思ってしまうジレンマ。夢をもう一度で、リクルートとか佐川級のスキャンダルが欲しいところだが、そこまでには至らないネタなんだよねこれ。だからこの話って、残念ながら安倍さんアシストしちゃってるのよ逆に。
投稿: | 2017年3月 2日 (木) 19時40分