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2017年3月24日 (金)

森友疑惑(31)「藪の中」は解明されたか?/アベノポリシーの危うさ(166)

籠池喚問で、官邸および与党は幕引きが図れるつもりだったのであろう。
しかし、芥川龍之介の『藪の中』のように、関係者の証言が食い違い、藪は深まったようにも見える。
これで幕引きしたら、いくら何でも国民感情的に許せないような展開になった。
⇒2017年3月16日 (木):森友疑惑(23)見え始めた「藪の中」/アベノポリシーの危うさ(158)

官邸および与党にとっては「想定外」のことなのが、慌てぶりから見て取れる。
藪の闇は深まったようにも見えるが、確実にこの疑惑はベールを剥がされつつあるのだ。
安倍政権の「えこひいきの構造」は、加計学園他広がりつつある。
⇒2017年3月14日 (火):森友疑惑(21)加計学園の李下の冠/アベノポリシーの危うさ(156)
森友疑惑を入り口として、「明治十四年の政変」のような事態が出来するという見方もある。
日本大百科全書の解説は以下の通りである。

1881年(明治14)10月、10年後の国会開設、開拓使官有物払下げ中止の決定とともに、参議大隈重信(おおくましげのぶ)とその一派を追放し薩長(さっちょう)藩閥政府の強化を計った政治的事件。自由民権派による国会開設請願運動の高揚のなかで、政府はこれを弾圧しつつも憲法制定・国会開設への決断を余儀なくされつつあったが、その内部では、参議伊藤博文(ひろぶみ)を中心とする薩長系参議の漸進論と大隈の急進即行論とが対立していた。同年3月、大隈が政党内閣制を容認するような憲法意見書を単独で上奏するや、この対立はさらに激化した。そのうえ、北海道の開拓使官有物の有利な払下げ条件をめぐる開拓使長官黒田清隆(きよたか)と開西貿易商会の五代友厚(ごだいともあつ)との薩摩閥同士の癒着が暴露され、民権派はじめ国民的な非難攻撃のなかで大隈もまたこれに反対するや、政府部内での対立は決定的となった。右大臣岩倉具視(ともみ)も伊藤と組んで井上毅(こわし)にプロシア流の憲法構想を立案させ、大隈のイギリス的議会主義を排撃していたが、ついに井上をブレーンとして大隈放逐のクーデターを計画、岩倉・伊藤は薩長系参議とともに、天皇の東北・北海道巡幸からの帰京を待ってこれを断行した。この政変で明治憲法体制確立への第一歩が画され、下野した大隈の立憲改進党も含め、板垣退助(たいすけ)らの自由党を中心とする自由民権運動と薩長藩閥政府との対抗も新段階に入った。[芝原拓自]

与党の西田昌司、葉梨康弘、下地幹郎氏らの尋問は、威圧的、強圧的で、コアな安倍信者以外には不快感を与えるものであった。
一方の籠池氏は、国有地売却問題の追及は受け流す一方で、安倍晋三首相の妻・昭恵氏との関わりを詳細に証言した。
すっかり「籠池劇場」ともいうべき観を呈しており、イメージは決して悪化していないようだ。
参考人招致ではなく、証人喚問で一気に決着を図ろうとした与党にとっては誤算であろうが、そもそも「首相を侮辱したから」などという理由で喚問するから天罰である。
⇒2017年3月18日 (土):森友疑惑(25)昭惠夫人の役割/アベノポリシーの危うさ(160)

昭恵夫人と籠池氏側は、騒動が大きくなってからも頻繁にメールの交換をしており、森友ならぬメル友である。
明らかになったことと、疑惑が深まったことがあるが、明らかになったことで特に重要な点は、昭恵夫人が積極的に係わっていた事実に物証が示されたことである。
首相が強調する「私人」の昭恵夫人についていた内閣府のスタッフが、籠池氏からの問い合わせに対し対応し、ファックスで回答していた。
その一部が下記である。
Fax
これが「神風を吹かした」安倍昭恵氏のFAX!

このファックスを、何の便宜も図っていないので、昭恵氏の係わりがない証拠だというが、「平成28年度での予算措置を行う方向で調整中」という文言をどう読んでいるのか?
菅義偉官房長官は、「夫人は中身には関わっていない」と語り、あくまで職員と籠池氏側のやりとりであるとした。
しかし、本気で職員独自の判断でやったと考えているのだろうか?
菅野氏は次のようにツイートしている。
Ws000002

まあ、わざわざ官房長官がコメントするほど危機感が深いということだろう。
情けないのは、安倍首相が、妻の携帯が水没したなどの弁明をしていることである。
物理的に破壊しない限り、情報を復元することが不可能ということは、まずないのだ。
籠池氏の言葉によれば、このような経緯の中で「神風」が吹いたのである。
大変な力量のある「私人」ではなかろうか。
⇒2017年3月 3日 (金):森友疑惑(11)政界工作の一端/アベノポリシーの危うさ(145)
かくなる上は、昭恵夫人の招致が不可欠であろう。
自民党が頑なに拒めば拒むほど、不信感が強まるようになってしまったことが理解できないのだろうか。
あるいは、夫人が国会に招致されるくらいなら、政権を投げ出すか?

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