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2017年3月13日 (月)

森友疑惑(20)籠池理事長の参考人招致/アベノポリシーの危うさ(155)

森友学園疑惑で、籠池泰典理事長と稲田朋美防衛相との言い分の食い違いが鮮明である。
『日本会議の研究』の著者・菅野完氏が12日、籠野氏にインタビューした。
籠野氏は、稲田氏が森友学園の顧問弁護士を務め、同学園の訴訟も受任していたと話した。

菅野氏はツイッターで、森友学園が起こした裁判の原告代理人の一人に稲田氏の名前がある準備書面も公開した。
だが、稲田氏は、籠池氏の話は「全くの、それは虚偽」だと主張。稲田氏は夫と共同で弁護士事務所を運営しており、準備書面についても「連名で出すことは多くある」として、実質的な弁護は行っていないと反論している。
籠池氏「初当選以前に顧問弁護士として親交」
動画は3月13日に公開され、長さは約25分。籠池氏は、稲田氏について「旧知の仲」だったとして、05年の衆院議員初当選以前に「顧問弁護士」として親交があったと説明。稲田氏の弁護活動について
「なかなか素晴らしい切り口ですよ?そりゃあ立派なもんだったんじゃないですか?」
とも述べた。稲田氏と会った時期は
「2年ほど前にお会いしたかな?1年ほど前かな?いわゆる業界の筋の会合で自民党会館でお目にかかりましたからな。時の政調会長やったけど」
と説明した。
・・・・・・
この動画と準備書面の画像は、17年3月13日の参院予算委員会でも取り上げられた。民進党の小川敏夫氏が、稲田氏がかつて森友学園の顧問弁護士を務め、法律相談に乗っていたと籠池氏が話したことを指摘すると、稲田氏は
「全くの、それは虚偽であります」
と全面的に否定。準備書面の画像は「初めて見た」として、
「12年前、私は国会議員で主人は大阪で事務所をしていた。共同事務所の場合、委員もお分かりでしょうけれども、事務所の1人の事件についても(書面を)連名で出すことは多くある。私は一切、籠池氏から法律相談を受けたことはない」
「抵当権抹消ですか?平成17年の?その時に、委任状の中に私の名前があったということは推測されますよ。準備書面に書いてあるというのはそういうことだと思いますよ?なので、実質として、実態として、私は籠池氏から法律相談を受けたこともなければ、実際に裁判を行ったことはない」
と話した。書面に名前は入っているが、実質的な弁護活動は行わなかった、という主張だ。
籠池氏と会った時期についても、稲田氏は
「10年ほど前から、私はお会いもしていないし関係を絶ってるんです」
と従来の見解を繰り返した。
稲田防衛相と籠池氏、食い違い一段と鮮明 森友学園訴訟書面に「代理人弁護士」

これだけ真っ向から対立しているのだから、参考人として招致すればいい、と思うのが普通だろう。
大阪府自民党は、府議会へ招致に動いていた。

 自民党府議団によると、同日朝、籠池氏から「私の思いを話させていただく」と参考人招致に応じると言われたが、同日午後3時過ぎに籠池氏から「釈明したいが、今の時期はやめた方がいいということになりました」と連絡があったという。同府議団は、小学校の設置認可を審議してきた府私学審議会の梶田叡一会長だけの招致を求めるという。
籠池氏一転、参考人招致「応じられない」 自民府議団に

朝から午後3時ごろまでに、状況が変わったということだ。
「天の声」か?

稲田氏ばかりでなく、学園の書類には疑わしい点が多い。
例えば建築費である。
1703102
讀賣新聞3月13日

こんな疑点があるのに、参考人招致に賛成できないというのは、よほど隠しておきたいことがあるのだろうと思われても仕方があるまい。

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