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2017年3月

2017年3月31日 (金)

森友疑惑(38)辻元批判と拡大する墓穴/アベノポリシーの危うさ(173)

大阪地検特捜部が、籠池理事長に対する告発状を受理した。
高松市の男性が、国の補助金を不正に受給した補助金適正化法違反の疑いで告発状を提出したものである。
また、証人喚問での籠池理事長の証言を巡り自民党が偽証罪での告発も検討している。

 学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題で、学園の籠池(かごいけ)泰典氏の「100万円寄付」証言をめぐり、菅義偉官房長官が28日、参院決算委員会で偽証罪での刑事告発の可能性に言及した。国会の権限である告発に、政府が口をはさむ異例の対応だ。公文書の公開に後ろ向きだったのに一転して、メールやファクスといった私信を相次いで公開するなど、安倍政権は証言の打ち消しに躍起だ。
政権、籠池氏証言打ち消しに躍起 異例の告発言及

私は籠池氏の行ってきたことには反対である。
⇒2017年2月24日 (金):森友疑惑(4)系列幼稚園と日本会議/アベノポリシーの危うさ(138)
しかし、問題は籠池氏の予定していた小学校に「神風が吹いた」と言わせるような、便宜や支援が行われていたことにある。
問題が顕在化しなければ、4月に開校になっていたと思われる。

その疑惑を解明することに一貫して消極的なのが、官邸&与党である。
籠池氏の国会招致にも反対していたのに、「首相を侮辱した」という理由で、一気に偽証罪に問える証人喚問することになった。
証人喚問で、夫人の関与がほぼ確定すると、夫人のFacebookでの反論を是として、偽証罪で告発するという。
誰が見ても、手続き的にムリがある。
⇒2017年3月28日 (火):森友疑惑(35)連続オウンゴール/アベノポリシーの危うさ(170)
⇒2017年3月30日 (木):森友疑惑(37)ゼロ回答と満額回答/アベノポリシーの危うさ(172)

挙句の果ては、比べようのない辻元清美議員に関することに国会で言及して何とか躱そうとした。
そのこと自体が、見識を問われることである。
⇒2017年3月29日 (水):森友疑惑(36)辻元疑惑(?)と対比する愚/アベノポリシーの危うさ(171)

しかも疑わしい根拠に基づくもので、さらに墓穴を広げようとしている。
オウンゴールの連鎖である。

森友学園問題で野党から追及を受けた安倍首相は「今日、産経新聞の中に3つの疑惑と出ていますよね!辻元清美議員は真っ向から否定しているわけでありまして、これを証明しなければ行けないというわけです」と述べ、野党に反論します。
これは籠池理事長の妻と安倍昭恵夫人のやり取りに「辻元清美議員」の名前が書いてあった問題で、産経新聞は28日に「民進・辻元清美氏に新たな3つの疑惑 民進党拡散やめて メディアに忖度要求」というようなタイトルで記事を掲載していました。安倍首相はこの記事を参考にして、「産経新聞も報じていた」と発言しています。
安倍晋三首相が国会で辻元清美騒動を言及!「産経に出ていた」産経「ソースはネット」ネット民「ソースは・・・」

産経新聞は直接の取材をしたわけではなく、いずれも2ちゃんねるや右派系のまとめブログに掲載されているような情報をまとめただけと言われる。
そのまとめブログや掲示板は「籠池理事長の妻のメールが情報源(ソース)」と言われる。
産経新聞の記事はネット情報をまとめただけと言うことになるが、それを元に国会で首相が発言したわけである。
首相自身がよく口にする「レッテル貼り」である。

Photo29日、籠池夫人は著述家の菅野完氏の電話インタビューに答え、辻元の幼稚園侵入の記述に根拠がないことを白状した。
「私は(侵入を)見てません。娘がそう言ったので。(そう思ったから書いた?)はい。事実を確認したわけじゃありません。(何のエビデンスもないと?)はい」
当事者ことごとく否定 安倍首相が辻元議員攻撃でまた墓穴

そもそも、国会で証言した籠池氏の発言を、籠池氏の妻のメールで否定しようということが考えられないだろう。
またしても、官邸の焦り and/or 不見識が露呈したといえよう。

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2017年3月30日 (木)

森友疑惑(37)ゼロ回答と満額回答/アベノポリシーの危うさ(172)

昭恵首相夫人付き政府職員の谷査恵子氏から、籠池理事長に宛てたファックスが開示された。
当初、菅官房長官は2枚中の1枚目だけを示した。
しかし、1枚目はいわゆるフェイスシートであって、実質の内容は2枚目に書かれていた。
いかに官邸が焦っていたかが推測できる。
2枚目には、籠池氏からの具体的要請に対する回答が記されていた。
⇒2017年3月24日 (金):森友疑惑(31)「藪の中」は解明されたか?/アベノポリシーの危うさ(166)

籠池氏の要望事項が明らかになった。
Ws000000
籠池氏が総理夫人付に送った手紙の内容が判明(速報)

字が小さくて読みにくいが、上記サイトに活字化されている。
ポイントは以下のような内容である。
1703292
東京新聞3月29日

確かにファックスの時点では、「ご希望に沿えない」という回答であって、一見ゼロ回答のように思える。
しかし「引き続き、当方としても見守ってまいりたい」というのであるから、この時点で、積極的な関与の姿勢であることがわかる。
しかも「昭恵夫人にも報告済み」ということで、谷氏の独断とすることはできない。
Photo
これが「神風を吹かした」安倍昭恵氏のFAX!

に見ればどうか?
神戸新聞が時系列を整理している。
Photo_2
森友学園陳情を次々実現 鴻池氏秘書「話分かる役人」

官邸のように「ゼロ回答」というのは、コンテキスト思考に欠けると言わざるを得ない。
ファックスの一時点の文言だけを抽出してみても、全体像は捉えられないということである。

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2017年3月29日 (水)

森友疑惑(36)辻元疑惑(?)と対比する愚/アベノポリシーの危うさ(171)

安倍首相が28日の参院決算委員会で、籠池泰典氏の妻が昭恵夫人に送っていたメールに名前が登場した、民進党の辻元清美衆院議員に言及した。

 民進党の斉藤嘉隆議員が、籠池氏が夫人を通じて100万円を寄付されたと主張していることに触れ、首相サイドが授受を否定している根拠をただし、「否定するなら根拠を示さなければならない」と指摘。
 これに対し、首相は辻元氏が公の場で説明していないことを念頭に、「御党の辻元議員との間にも、同じことが起きている。今日の新聞に『3つの疑惑』と出ていましたね」と、不機嫌そうに言い放った。
 「いっしょにするな」とやじが飛ぶと、首相は「いっしょにするなというが、辻元議員は真っ向から否定している。これも証明しないといけない」と指摘。辻元氏への説明を求めた。
 その上で、首相は、籠池氏サイドと首相夫妻サイドで意見が対立していることに関し、「そうしたことが『ない』と言いっている人より、『ある』と言っている人の方が証明しないといけない。たった2人きりで渡した、渡さないとなれば、こちらは渡していないことは、証明しようがない。悪魔の証明だ」と述べ、「彼ら(籠池氏)が出してきたものが本当かどうか、しっかり検証されるべきだ」と主張した。
安倍首相「証明しないと」 民進党の辻元問題に言及

どうやら首相は本気で言っているようである。
片方は「証言」である。
裁判で証人が証言すれば、それは証拠としての価値を持つ。
その証言を否定するならば、挙証責任は否定する側にある。

もう一方は、次の部分のようである。
Ws000001
辻元清美の主張「安倍昭恵・籠池夫⼈は嘘つき︕塚本幼稚園には接近していな い」に⽭盾する2つの証拠

井戸端会議をメールにしたような内容で、おしゃべりというか無責任な「こんなこともあった」というような内容である。
確かに辻元氏の主張とは対立的であるが、国会における証人喚問での証言と、メールの断片を比較しようとするのは明らかに常軌を逸している。
こんな主張を首相が国会でしなければならないほど、錯乱しているのか?
1703282
日刊ゲンダイ3月28日

もし、辻元氏のことを究明したいのならば、それはそれで追及すればよいのである。
自分の疑惑を指摘されて、「〇〇ちゃんもやっている」と言い返す幼稚園児のような発想ではないか。
第一、籠池証言を否定する立証責任は首相側にあるのであって、たとえ辻元氏に証明責任があるとしても、それは変わらないのだ。
同列に論ずるのがおかしいことは、小学生でも理解できることだろう。

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2017年3月28日 (火)

森友疑惑(35)連続オウンゴール/アベノポリシーの危うさ(170)

森友学園の問題がクローズアップされる端緒は、一人の豊中市議会議員が、小学校建設の看板に、靖国神社と思しき写真と教育勅語が載っていることに違和感を持ったことだった。
校地は国有地だったところなので、開示請求をしたら、不完全な開示で不自然だった。
そのうち、メディアが取り上げるところとなったのである。
⇒2017年2月21日 (火):森友学園スキャンダル/アベノポリシーの危うさ(135)

国会でも取り上げられるようになると、安倍晋三首相は、「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」と述べたのである。
⇒2017年2月22日 (水):森友疑惑(2)国有地格安売却/アベノポリシーの危うさ(136)
振り返ってみれば、そんなに力んで否定することはなかったように思うが、そう明言したことで後へ引けなくなった。
言わば最初のオウンゴールである。

最初は、籠池理事長のことを「教育に対する熱意は素晴らしい」「私の考え方に非常に共鳴した方」と賞賛していた安倍首相は、距離を置き始めた。
籠池招致に反対していた与党が、籠池氏が首相を侮辱したから、という理由で一転して証人喚問に転じた。
これまた、爆弾発言を導いという意味でオウンゴールであった。

偽証罪に問われ兼ねない状況の中で、籠池氏はきっぱりと昭恵夫人からの100万円受領を断言した。
寄付自体は別に個人の裁量の問題であるから咎められることではないが、これも明確に否定した。
それが昭惠夫人に対する関心を高めた。
⇒2017年3月25日 (土):森友疑惑(32)焦点となった昭惠夫人/アベノポリシーの危うさ(167)

昭恵夫人も、自身のアカウントのFacebookで反論した。
以下に全文をスクショしたものを掲載する。
Ws000000

タイムスタンプは21:23である。
籠池氏の喚問が終了したのが17:00頃であるから、4時間ちょっと後である。
郷原信郎弁護士は次のようにコメントしている。

昭恵夫人のコメントを個人のフェイスブックで出したのは、昭恵夫人個人の立場でのコメントであることを強調するためであろう。実際に、「森友学園に関する問題についての初めての昭恵夫人個人のコメントが籠池氏の証人喚問の直後に出された」ということで、報道でもかなり大きく取り上げられている。
しかし、以下に述べるとおり、細かく分析すると、昭恵夫人のフェイスブックコメント(FBコメント)の形式・内容には、多くの疑問があり、今後、昭恵夫人の証人喚問を求める声がますます強まると予想される中で、かえって、安倍首相側、官邸側にとってマイナスに作用する可能性が強いと考えられる。
・・・・・・
これらのことから、このFBコメントは、首相官邸側で、籠池証言に対する反論として作成したものを、昭恵夫人のフェイスブックで発信させた可能性が高いと考えられる。
昭恵夫人Facebookコメントも“危機対応の誤り”か

要するに、官僚の書いた文章を、自分のアカウントで投稿したのではないか、という疑惑であり、ここでもオウンゴールを重ねた。
昭恵夫人を国会で証言させるか?
「証人喚問は刑事罰が課されるような人間が呼ばれる場」とトンデモな発言をする首相には、証言させる気はないであろう。
植草一秀氏は次のように書いている。

安倍首相は、本当に疑惑を晴らしたいと考えるなら、
安倍昭恵氏の参考人招致を認めるべきである。
ここまで疑惑が深まっているのであるから、
安倍昭恵氏の参考人招致なくして、国民は納得しない。
安倍晋三氏の主張に誤りがないと言うなら、
堂々と安倍昭恵氏に国会で供述してもらえばよいのである。
それを拒絶するからますます疑われるのである。
安倍昭恵氏参考人招致拒絶なら安倍首相辞任不可避

その通りと言うしかないだろう。
次々とオウンゴールを重ねた結果、もはや引き返し不能な状況になった。
さあ、昭恵参考人招致 and/or 安倍辞任である。

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2017年3月27日 (月)

森友疑惑(34)林査恵子氏および上司を国会へ/アベノポリシーの危うさ(169)

森友学園に問題のファクスを送付した谷査恵子氏が、日本からの時間距離が最も遠い南アメリカの某国に移動になったというウワサが流れている。
⇒2017年3月26日 (日):森友疑惑(33)Faxの林査恵子氏は南アメリカへ?/アベノポリシーの危うさ(168)
本当かどうか分からないが、メディアから身を隠しているのは事実だろう。
もし、伝えられているように、安倍首相が激怒したというのなら、お門違いも甚だしい。

谷氏の経歴を見てみよう。

 谷氏は1998年に経産省入省。13年から15年末までの3年間、「内閣総理大臣夫人付」として昭恵夫人を支えた。16年からは中小企業庁の経営支援部で連携推進専門官に就いていた。
 ファクスの存在について、24日の集中審議で質問された菅官房長官は「1週間ほど前に全体の話を聞いて、その後すぐ籠池理事長に送ったファクスを谷氏から入手した」と説明したが、内情は違うようだ。
「証人喚問での籠池理事長の発言で、問題のファクス文書が保存されていることが分かり、対応に追われた。官邸もまったく把握していなかったのです」(官邸担当記者)
 先に公開してしまった方がダメージが小さいと考えたのか、菅は23日の定例会見で記者にくだんのファクスを配布。よほど慌てていたとみえて谷氏のメールアドレスや携帯番号などの個人情報が示されたままだった。後で黒塗り版を配布し直すという失態について、菅は「不注意だった」と答弁したが、本当に文書を1週間前に入手していたなら、個人情報の扱いに配慮する時間は十分あったはずだ。
「もちろん総理もファクスの存在を知らなかった。激怒して、谷さんを呼び出し、怒鳴りつけたと聞きます。しかし、彼女の一存で勝手にやった話ではないことくらい政界関係者なら誰でも分かる。昭恵夫人に怒鳴るならともかく、ノンキャリの彼女にすべてを負わせるのはあまりに酷です」(自民党関係者)
Photo
証拠FAXに官邸激怒 元夫人付の谷査恵子氏“国外追放”情報

まあ、仕事とはいえ、昭恵氏に献身的に尽くしていたようであり、「怒鳴りつけ」られる筋合いではないだろう。
こうして、安倍官邸は仲間を離反させていく。
谷氏は分からないが、同志だったはずの籠池氏や、松井大阪府知事は今や離反している。
「昨日の友は今日の敵」ということか?

 民進党の江田憲司代表代行は24日の記者会見で、安倍昭恵首相夫人担当の政府職員が財務省に照会した内容を森友学園側へファクスしていたのを踏まえ、政務担当の今井尚哉首相秘書官の証人喚問も視野に入れるべきだと主張した。「夫人担当職員の実質上の上司は今井氏だ。その指示に基づくファクスと解するのが自然だ」と述べた。
 江田氏は橋本政権で政務担当首相秘書官を務めた経験を持つ。「夫人担当職員が財務省との連絡調整を独断でやることは絶対にあり得ない」と強調した。
森友問題、首相秘書官の喚問を

今井秘書官は、権勢をふるっていることで知られている。
以下のように指摘したことがあった。

安倍首相も、第1次政権は、「お友達内閣」と評されたように、親しい友人中心の人事で失敗した。
その経験を生かしているだろうか?
一強を謳歌している安倍首相だが、今井尚哉筆頭秘書官がアキレス腱ではないかと言われる。
・・・・・・
権勢をかざす人間は、足をすくわれて哀れな末路を辿る可能性が高い。
「驕る〇〇は久しからず」である。
⇒2016年11月 7日 (月):「驕るお友達」は久しからず/日本の針路(307)

そろそろ、私益優先の「身びいき内閣」の年貢の納め時である。

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2017年3月26日 (日)

森友疑惑(33)Faxの林査恵子氏は南アメリカへ?/アベノポリシーの危うさ(168)

稀勢の里が怪我にもめげず、逆転優勝した。
鬼気迫る取り口は、醜い政界の出来事を束の間忘れさせてくれる清涼剤であった。
小泉純一郎元首相風に言えば、「痛みに堪えて、よく頑張った。感動した!」。

それにしても、森友学園をめぐる一連の騒動は、次第に抜き差しならない状態になってきている。
政府は14日、安倍晋三首相の妻昭恵氏について、「公人ではなく私人であると認識している」との答弁書を閣議決定した。
わざわざ閣議決定したのだが、公務員が5人もついていることが明らかになり、かつ政府に働きかけており、とうてい私人で済まされる話ではない。
⇒2017年3月18日 (土):森友疑惑(25)昭惠夫人の役割/アベノポリシーの危うさ(160)

昭恵夫人と籠池氏側のメールのやり取りが公開された。
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東京新聞3月25日

頻繁なやりとりと言ってよいであろう。
もう一つのポイントは、昭恵夫人付の政府職員の財務省への照会の経緯である。
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東京新聞3月24日

この照会を、官邸あるいは与党の言うように、「ゼロ回答だから昭惠夫人の関与が否定された」という論理が成り立つか?
そもそも、とても「ゼロ回答」とは言えないし、「夫人は全く関与していない」と言うことは、、政府職員の独断ということを意味する。
官僚の行動様式からして、そんなことがあり得ようはずがなく、完全に論理が破綻している。
⇒2017年3月24日 (金):森友疑惑(31)「藪の中」は解明されたか?/アベノポリシーの危うさ(166)

職員は、籠池氏側にFaxを送信し、その内容が公開されている。
職員の名前や履歴なども既に特定されている。
重要なことは、昭恵夫人にも報告しています、という点であろう。
わざわざそう書いていることは、昭恵夫人の指示があったことの傍証と言えよう。
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谷査恵子(たにさえこ) faxの内容が暴かれて左遷された?

谷査恵子さんが、24日に南アメリカの小国へ異動になったという。
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ほとぼりが冷めるまで(かどうか分からないが)、隔離しておこうという意図が明瞭ともいえる。
官邸サイドが相当焦っていることは確かであろうが、ムリをすればするほど破綻は衝撃度を増すだろう。

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2017年3月25日 (土)

森友疑惑(32)焦点となった昭惠夫人/アベノポリシーの危うさ(167)

籠池理事長の証人喚問の結果として、安倍昭恵首相夫人がさまざまな局面で影響力を発揮してきた。
本人の意識は別にしても、である。
⇒2017年3月18日 (土):友疑惑(25)昭惠夫人の役割/アベノポリシーの危うさ(160)
証人喚問に動いた官邸&与党にとっては大きな誤算であろう。

安倍首相は、この期に及んでも無関係と主張しているが、どう考えても無理筋である。
竹下国対委員長などは、「首相が無関係だと説明している」(から無関係)などと言っているが、どこまで本気で言っているのか、と思う。
1703252
東京新聞3月25日

瞬間的に頭に血が上って、「首相も国会議員も辞める」などと見えを切るから、引っ込みがつかなくなって、どんどん墓穴を掘り進むことになる。
昭恵夫人がFacebookで籠池氏に反論(?)している。
末尾の部分は以下の通りである。
Ws000000

「内容について、私は関与しておりません」の「内容」とは何を指すか?
秘書が問い合わせをしたことか?
「沿うことはできない」という回答か?
この投稿に関して以下のような指摘がある。
Fb2

私は今回初めて昭惠夫人のFacebookを拝見したから、今までの文章との比較論はできないが、従前の文章が段落を変えるときに、1字下げなどは行っていないことを確認した。
Fb2_2

私も、Facebookで反論するくらいなら、堂々と国会で反論すればいいのに、と考える。
少なくとも、国会証人喚問の陳述に対し、SNSで反論して済ませるのでは、フェアではない。

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2017年3月24日 (金)

森友疑惑(31)「藪の中」は解明されたか?/アベノポリシーの危うさ(166)

籠池喚問で、官邸および与党は幕引きが図れるつもりだったのであろう。
しかし、芥川龍之介の『藪の中』のように、関係者の証言が食い違い、藪は深まったようにも見える。
これで幕引きしたら、いくら何でも国民感情的に許せないような展開になった。
⇒2017年3月16日 (木):森友疑惑(23)見え始めた「藪の中」/アベノポリシーの危うさ(158)

官邸および与党にとっては「想定外」のことなのが、慌てぶりから見て取れる。
藪の闇は深まったようにも見えるが、確実にこの疑惑はベールを剥がされつつあるのだ。
安倍政権の「えこひいきの構造」は、加計学園他広がりつつある。
⇒2017年3月14日 (火):森友疑惑(21)加計学園の李下の冠/アベノポリシーの危うさ(156)
森友疑惑を入り口として、「明治十四年の政変」のような事態が出来するという見方もある。
日本大百科全書の解説は以下の通りである。

1881年(明治14)10月、10年後の国会開設、開拓使官有物払下げ中止の決定とともに、参議大隈重信(おおくましげのぶ)とその一派を追放し薩長(さっちょう)藩閥政府の強化を計った政治的事件。自由民権派による国会開設請願運動の高揚のなかで、政府はこれを弾圧しつつも憲法制定・国会開設への決断を余儀なくされつつあったが、その内部では、参議伊藤博文(ひろぶみ)を中心とする薩長系参議の漸進論と大隈の急進即行論とが対立していた。同年3月、大隈が政党内閣制を容認するような憲法意見書を単独で上奏するや、この対立はさらに激化した。そのうえ、北海道の開拓使官有物の有利な払下げ条件をめぐる開拓使長官黒田清隆(きよたか)と開西貿易商会の五代友厚(ごだいともあつ)との薩摩閥同士の癒着が暴露され、民権派はじめ国民的な非難攻撃のなかで大隈もまたこれに反対するや、政府部内での対立は決定的となった。右大臣岩倉具視(ともみ)も伊藤と組んで井上毅(こわし)にプロシア流の憲法構想を立案させ、大隈のイギリス的議会主義を排撃していたが、ついに井上をブレーンとして大隈放逐のクーデターを計画、岩倉・伊藤は薩長系参議とともに、天皇の東北・北海道巡幸からの帰京を待ってこれを断行した。この政変で明治憲法体制確立への第一歩が画され、下野した大隈の立憲改進党も含め、板垣退助(たいすけ)らの自由党を中心とする自由民権運動と薩長藩閥政府との対抗も新段階に入った。[芝原拓自]

与党の西田昌司、葉梨康弘、下地幹郎氏らの尋問は、威圧的、強圧的で、コアな安倍信者以外には不快感を与えるものであった。
一方の籠池氏は、国有地売却問題の追及は受け流す一方で、安倍晋三首相の妻・昭恵氏との関わりを詳細に証言した。
すっかり「籠池劇場」ともいうべき観を呈しており、イメージは決して悪化していないようだ。
参考人招致ではなく、証人喚問で一気に決着を図ろうとした与党にとっては誤算であろうが、そもそも「首相を侮辱したから」などという理由で喚問するから天罰である。
⇒2017年3月18日 (土):森友疑惑(25)昭惠夫人の役割/アベノポリシーの危うさ(160)

昭恵夫人と籠池氏側は、騒動が大きくなってからも頻繁にメールの交換をしており、森友ならぬメル友である。
明らかになったことと、疑惑が深まったことがあるが、明らかになったことで特に重要な点は、昭恵夫人が積極的に係わっていた事実に物証が示されたことである。
首相が強調する「私人」の昭恵夫人についていた内閣府のスタッフが、籠池氏からの問い合わせに対し対応し、ファックスで回答していた。
その一部が下記である。
Fax
これが「神風を吹かした」安倍昭恵氏のFAX!

このファックスを、何の便宜も図っていないので、昭恵氏の係わりがない証拠だというが、「平成28年度での予算措置を行う方向で調整中」という文言をどう読んでいるのか?
菅義偉官房長官は、「夫人は中身には関わっていない」と語り、あくまで職員と籠池氏側のやりとりであるとした。
しかし、本気で職員独自の判断でやったと考えているのだろうか?
菅野氏は次のようにツイートしている。
Ws000002

まあ、わざわざ官房長官がコメントするほど危機感が深いということだろう。
情けないのは、安倍首相が、妻の携帯が水没したなどの弁明をしていることである。
物理的に破壊しない限り、情報を復元することが不可能ということは、まずないのだ。
籠池氏の言葉によれば、このような経緯の中で「神風」が吹いたのである。
大変な力量のある「私人」ではなかろうか。
⇒2017年3月 3日 (金):森友疑惑(11)政界工作の一端/アベノポリシーの危うさ(145)
かくなる上は、昭恵夫人の招致が不可欠であろう。
自民党が頑なに拒めば拒むほど、不信感が強まるようになってしまったことが理解できないのだろうか。
あるいは、夫人が国会に招致されるくらいなら、政権を投げ出すか?

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2017年3月23日 (木)

森友疑惑(30)騒動の陰の共謀罪/アベノポリシーの危うさ(165)

森友学園の籠池理事長の国会証人喚問が行われた。
幸か不幸か、WBCが敗退してしまい、野球中継が無くなったので、国会中継の視聴率も高かったのではないだろうか。
与党は籠池氏の発言の信用性を貶めようという作戦のようであるが、そうすればするほど、安倍昭恵氏、財務省、国交省、大阪府等の、籠池氏への異常な肩入れが問われることになる。
この問題は、少し引いた視点で俯瞰的に考えないと、問題の本質を捉え損ねるのではないか。

引いてみれば、森友疑惑に隠れるような形で閣議決定された組織的犯罪処罰法の改正案(いわゆる共謀罪)のことが頭に浮かぶ。
森友問題は陽動作戦であって、本命はこちらではないかという推測もできるからだ。
フリージャナリストの西岡研介氏のツイートである。
Ws000001

西岡氏は元新聞記者で、これまでに東京高検検事長のスキャンダル等をスクープした。
西岡氏のツイートは以下のように続いている。
②検察関係者によると「偽証罪での立件は通常、贈収賄などの本件があって、それを立件してから、再逮捕や追起訴の際に、(偽証罪を)くっつける」のだそうだ。が、今回は「偽証単体で、東京地検特捜部にやらせて(立件させて)籠池の口を封じる方針」なんだという。
③検察関係者によると「籠池側で真実性の証明ができなければ、立件は可能」、「籠池は証拠を示せないと即、偽証罪でパクられる」ことになるという。

このシナリオに沿っての与党側質問だったのだろう。
籠池氏がクローズアップされているのは、ウルトラナショナリストの内ゲバのようなものであろう。
現在は、鬼っ子の籠池氏がターゲットになっているが、既に官邸と橋下・松井の対立も見え始めた。
稲田防衛相がターゲットにされるのも遠くはないと思われる。

それにしても、共謀罪は治安維持法と対比させると性格がよく分かる。
Ws000000
治安維持法の教訓、今こそ 「共謀罪」法案、自民内で了承

共謀罪が成立すると、日本社会の戦前回帰が完成形に近くなる。
もちろん、強行採決などはとんでもないことだ。

籠池立件で幕引きを図ろうと思ったら大間違いであることを確認しよう。
疑惑の解明は緒についたばかりなのだ。
パンドラの箱は開けたら、不可逆的なのである。

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2017年3月22日 (水)

森友疑惑(29)財務省の関与/アベノポリシーの危うさ(164)

森友学園の籠池理事長証人喚問の直接の契機は、出版差止処分を被った『日本会議の研究』扶桑社新書(2016年4月)の著者・菅野完氏の発言であろう。
⇒2017年1月 9日 (月):「日本会議の研究」の出版差止/アベノポリシーの危うさ
菅野氏に誘発される形で、籠池理事長が、安倍首相から昭惠夫人を通じ、100万円の寄付を受けたと発言した。
安倍夫妻は寄付を否定しており、これまた「藪の中」である。

23日の証人喚問の焦点であるが、どこまで実相が明らかになるだろうか。
都議会の百条委の様子をみても、通過儀礼に過ぎなかった。
菅野氏は、事情を聴くべき人間として、国有地売買当時の理財局長迫田氏と松井大阪府知事の名前を挙げている。

財務省(旧大蔵省)は、霞が関の頂点であると、自他共に認めている。
それは、政界との接点が多いことに繋がる。
今は知らないが、かつての都銀のエリートコースは、MOF担になることだった。
MOF=Ministry of Financeで、大きな影響力を持つ財務省とうまく連絡・調整することが求められた。
住友銀行秘史』講談社(2016年10月)の著者・国重惇史氏もMOF担だった。

「週刊文春」3月23日号に、『安倍晋三記念小学校“財務省の三悪人”』という記事が載っている。
件の土地は、近畿財務局が所管していた。
その土地が、過去に例のないような厚遇を受けて、開校寸前まで来ていたのである。
同誌によれば、近財だけで判断できるマターではなく、本省理財局が調整しただろう、という。
当時の理財局長が、菅野氏が名前を挙げている迫田英典氏である。
⇒2017年3月16日 (木):森友疑惑(23)見え始めた「藪の中」/アベノポリシーの危うさ(158)

同誌から、時系列を整理した表を引用しよう。
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上表の赤枠の2015年9月3日~5日が「疑惑の3日間」である。
この時、安倍昭恵氏は塚本幼稚園で講演し、安倍首相は安保法制審議中にも拘わらず大阪のテレビ局に出演した。

安倍晋三首相が9月4日、大阪を訪れ、バラエティー番組2本に出演した。いずれも安全保障関連法案についての解説が主な内容だったが、参院の特別委員会で法案審議がある日に、大阪まで出向いてテレビ番組に出演したことで、波紋が広がっている。
首相はこの日午後、閣議を終えたあと、大阪市中央区で読売テレビの情報番組「そこまで言って委員会NP」の収録(6日放送)と、「情報ライブ ミヤネ屋」の生放送に出演、安保法案や政局について、学者やタレント、ジャーナリストらの質問に答えた。「そこまで言って委員会」では、司会の辛坊治郎氏が「国会開会中で、実はまずいんじゃないですか?」と聞いたのに対し、安倍首相は「国民にしっかり説明せよと言われておりますので、総理大臣の役目として、こういう番組を通じて、国民の皆様にわかりやすく説明をしたい」と答えた。
【安保法案】安倍首相、国会審議中の「ミヤネ屋」出演が波紋

くだんの100万円の寄付が行われたというのもこの時である。
同誌が“三悪人”としているのは、富永、佐川、迫田氏の、57年入省組である。
この年次が、過剰接待問題で2人の辞職者を出した期で結束が固いそうである。
なお、迫田氏は、山口県豊北町(現下関市豊北町)出身で、山口県立山口高等学校卒業(Wikipedia)であり、首相と同郷である。

まったく不透明のままの払下げの経緯であるが、霞が関の官僚が自発的に行うはずもない。
勝手に忖度してやったのか?
それとも、政治家筋からの圧力があったのか?
あったとすれば、誰が、どのように、関与したのか?
こんな問題で国政が空転するのはバカげてはいるが、日本の統治機構の改革が進まない根底に、財務省を頂点とする(と信じられている)官僚機構がある。
今こそ病根を絶たなければ、この国は終わるだろう。

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2017年3月21日 (火)

森友疑惑(28)籠池理事長は窮鼠か?/アベノポリシーの危うさ(163)

「窮鼠猫を噛む」という言葉がある。

追い詰められたネズミが逃げ場を失ったとき、必死で猫に噛みつくことがあるということ。
『塩鉄論・詔聖』に「死して再びは生きずとなれば、窮鼠も狸(野猫)を噛む(死に物狂いになった鼠は猫を噛むこともある)」とあるのに基づく。
「窮鼠反って猫を噛む」とも。
窮鼠猫を噛む

籠池理事長は追い詰められた窮鼠だろうか?
確かに、信じていたであろう人たちから切り捨てられ、逆襲に転じたと見えないこともない。
しかし、政権側が追い詰められているとも考えられる。

 籠池氏にインタビューした「日本会議の研究」の著者・菅野完氏は17日、2015年9月7日に「100万円」の記載がある森友の寄付者名簿のほか、振替払込用紙の名義欄の「安倍晋三」が修正液で消され、「森友学園」に書き直されていた写真をそれぞれネット上で公開した。これだけでも超ド級の“物証”で、カネの出どころが官房機密費なのか、安倍首相のポケットマネーなのかはともかく、少なくとも「100万円の寄付」が事実だったことが分かる。おそらく、自民党は証人喚問で「なぜ、領収書名を安倍にしなかったのか」と籠池を攻め立てるのだろうが、本人がすでに説明している通り、「昭恵夫人が要らないと言ったから。迷惑がかからないようにした」と反論すれば、それ以上、追及しようがない。それでも自民党が噛みつくのであれば、「事実解明のために昭恵氏も証人喚問してほしい」と突っぱねればいいだけだ。
安倍政権は窮地 籠池氏の偽証告発「かなり困難」と元検事

菅野氏が示した振替払込用紙は以下である。
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「安倍首相からの100万円」

菅官房長官は、講演に同行した政府職員も「寄付を渡すという状況にはなかった」と“火消し”に躍起である。
もちろん、籠池理事長側の自作自演ということも否定はできない。
自民党は、証人喚問において、「安倍晋三から」と言って「100万円を寄付した」という籠池証言に焦点を絞り、偽証罪の告発を検討しているらしい。
この辺りの真偽は証人喚問の場を待ちたいが、そもそも蜜月時代の籠池理事長には、こんな手の込んだ自作自演をやる必然性はなかったと考える方が自然だろう。

南山法律事務所の小口幸人という弁護士が、「証拠力」の評価を行っている。
1.「27-09-07淀川新北野郵便局」というスタンプが押されており、後から森友学園が作出することがかなり困難な記載で、森友学園の口座に100万円送金されたときの伝票であることは、ほぼ確かだ。
2.つまり、森友学園がしっぽ切りにあった感じになってからつくられた証拠ではない。
3.森友学園の上に押されている赤い淀川新北の郵便局長印からして、修正テープの下の文字は、9月7日当日かそれ以前に記入された文字であろう。
4.つまり、まず安倍晋三とか、匿名とか書いたが、どちらも修正テープで消して森友学園と書いたという順序であり、郵便局が修正箇所を示すためにスタンプを押していることを考えると、郵便局の前でこのやりとりがあって、最後の森友学園を明確にするために、つまり他が修正であることを明確にするために、郵便局がスタンプをおしたと考えるのが、最も合理的。

まあ、小口弁護士自身も言っているように、真実は未だ分からないので、「当たるも八卦当たらぬも八卦」ではある。
さらに、100万円の寄付があったかなかったは、籠池氏と安倍夫妻の親密性のバロメーターの傍証に過ぎない。
仮に、自作自演をしたのであれば、そんな学園に、財務省や大阪府が類例のない優遇をしていたことを問うべきであろう。

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2017年3月20日 (月)

森友疑惑(27)愛国者たちの実相/アベノポリシーの危うさ(162)

“火ダルマ”状態の稲田朋美防衛相が、17日の衆院外務委で、日報問題に関する特別防衛監察を開始したことを明らかにした。
特別防衛監察とは何か?

防衛相直属の防衛監察本部が独立した立場で、防衛省・自衛隊の全ての組織に対して行う監察業務。
同本部は、旧防衛施設庁の官製談合事件などの不祥事を受け、2007年9月に設置された。 検事や公認会計士など外部の人材も登用し、元高検検事長がトップの防衛監察監を務めている。
特別防衛監察とは

MPとか憲兵のような立場だろうか。
実際にどう運用されてきたのか?

「特別防衛監察は直近では、2016年に海自の次期多用途ヘリコプターの機種の選定過程が不適切と判断され、当時の海上幕僚長が訓戒処分を受けました。しかし、この監察では、監察対象である防衛計画課長が監察を指示したり報告書を修正したりしていました。さらに驚いたのは、計画課長自らが、監察の結果を発表し、記者レクまでしていたのです。省内職員も唖然としていて、処分された海幕は怒り心頭でした。しかも、調査に1年もかかったわけで、今回も『稲田大臣が対外的にリーダーシップをPRするための時間稼ぎ』とみられています」
 稲田氏が現場職員を憤慨させている理由はこれだけじゃない。森友問題もあるという。
「森友問題は、稲田大臣の個人的な問題です。にもかかわらず、稲田大臣の事務所や政策秘書が頼りないため、森友との関係について、防衛省秘書課が組織的に答弁書を作成して補佐している。秘書課というのは本来、職員全体のコンプライアンスを担当する部署。それが大臣の私的な問題について右往左往している。とても見ていられないし、まともな業務を遂行できるはずがありません」(前出の防衛省幹部)
特別防衛監察は時間稼ぎ 稲田防衛相に現場職員が激怒

まあ、いくらリーダーシップを示そうと思っても、国会でおたおたしている姿を見せられては、現場は言うことを聞く気がしないだろう。
自衛隊秋田地方協力本部大館出張所の40代の男性隊員が、「稲田防衛大臣(女性)は少々頼りないですが」と自衛官募集のビラに書いた通りである。
⇒2016年12月 4日 (日):不適格大臣列伝(4)・稲田朋美防衛相-2/アベノポリシーの危うさ(111)

問題がどんどん拡散して、焦点がボケつつあるが、森友学園問題の本質は、籠池理事長という怪しげな人物が経営する学校法人に対して、財務省や大阪府などが支援ともいうべき異例な優遇を行ったことである。

この問題を貫く1つのキーワードが「愛国心」であろう。
森友学園が塚本幼稚園で愛国教育を標榜していたのは周知の事実だし、日本会議も愛国心を強調している団体である。
愛国教育をウリした学校法人が異例の厚遇を受けて、新規に小学校を開校寸前まで行っていたのである。
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18世紀イギリスの文筆家サミュエル・ジョンソンは、「愛国心は無頼漢たちの最後の避難所」という警句を遺している。

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2017年3月19日 (日)

森友疑惑(26)稲田防衛相は何を隠したかったのか/アベノポリシーの危うさ(161)

稲田防衛相は、南スーダンPKOの問題でも、実態を隠し続けた。
⇒2016年10月22日 (土):南スーダンの安全と危険/アベノポリシーの危うさ(102)
⇒2016年10月16日 (日):稲田防衛大臣の資質と適性/人間の理解(18)

南スーダンの実情は、稲田氏の答弁とは乖離していた。
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東京新聞3月16日

しかし、森友学園問題がクローズアップされる中で、稲田氏の人間性が浮き彫りになってきている。
森友学園問題は、籠池理事長の人脈を無視しては起こり得ない疑獄であった。
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籠池氏の人脈 保守系ズラリ 稲田防衛相、首相の妻昭恵氏、鴻池氏ら

そもそも稲田氏はどうして籠池氏と面識を得たのか。
稲田氏の実父・椿原泰夫氏の存在が徐々にクローズアップされてきている。
椿原氏は知る人ぞ知る、京都の名門校・洛北高校の校長まで務めた人であるが、関西の反日教組の中心人物であった。
昨年10月に亡くなっている。
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籠池人脈というか日本会議人脈が、互いに攻撃し始めている。
まさに魑魅魍魎の世界ではなかろうか。

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2017年3月18日 (土)

森友疑惑(25)昭惠夫人の役割/アベノポリシーの危うさ(160)

今まで頑なに籠池理事長の参考人招致さえも拒んできた自公両党が、一転して23日の証人喚問を決めた。
竹下亘国対委員長は、「総理が侮辱されたからだ」と説明した。
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<バカじゃないの>自民党が籠池氏を国会に呼ぶ理由「総理が侮辱されたから」23日に証人喚問

笑止であり、日本はもはや『1984年』の世界かと思う。
⇒2017年3月17日 (金):森友疑惑(24)稲田防衛相のポスト真実/アベノポリシーの危うさ(159)
北朝鮮の将軍様を連想する。

森友学園問題は、スポーツ紙などでも大きく取り上げられているようだ。
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森友学園の「昭恵夫人」とは一体何者だったのか?

政治家が陳情などの頼まれごとをされるのは、ごく日常的なことだろう。
夫人を通して、というのも、国会議員ならば地元に不在がちなので、理解できる。
しかし、昭惠夫人は独特のキャラクターで知られる。
原発やエコロジーなどの問題で、しばしば首相とは異なる意見を披瀝し、それが「家庭内野党」などと囃されていた。

ところが森友学園問題についてはちょっと違うようだ。
現在は削除されているHP上で、「籠池先生の教育に対する熱き想いに感銘を受け、このたび名誉校長に就任させていただきました。」とか「瑞穂の國記念小學院は、優れた道徳教育を基として、日本人としての誇りを持つ、芯の通った子どもを育てます。」と主体的に宣伝塔の役割を担っていたのだ。
夫人に陳情すれば、予算が直ぐついた、という話もある。

森友学園などで疑惑が浮上している安倍昭恵夫人ですが、今度は別の場所で新たな口利き疑惑が浮上しています。問題となっているのは、2017年3月に動画公開された「もったいない学会」と「第38回縮小社会研究会合同」のシンポジウムです。
京都大学名誉教授の松井三郎氏と見られる人物が動画中で、「理事長と私が首相官邸のところに行きました。あの人(安倍昭恵)すごいですね。その晩に首相に話してくれて、 首相からすぐに連絡が入ってですね、ぐるっと回って今年に予算がつきました。 8000万円くらい入りました。あのご夫婦のホットラインすごいですね」と述べ、安倍昭恵夫人に相談したら予算が直ぐに入ってきたと言及しました。
これが事実ならば安倍昭恵夫人が、何らかの口利きをしたということになります。詳しい事実関係は分かりませんが、NGO団体で申請しても断られたのに、昭恵夫人経由だと即座に許可が出たというのは色々と問題がありそうです。
「昭恵夫人に伝えたら首相から連絡が入って予算がつきました」

同様のことは「週刊新潮」3月23日号の『文科省に圧力電話する「安倍昭恵」は私人か!』という記事にも見られる。
斎木陽平という青年が代表を務める「リビジョン」という一般社団法人が主催する「全国高校生未来会議」というイベントへの支援である。
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同様のことが他にもありそうだ。
森友学園については、果たして「忖度」だけで、役人中の役人である財務官僚がそこまでやるだろうか、という疑問が湧く。
ことごとく前例がないような優遇である。
誰が、何時、何をしたのか、明らかになるのを待ちたい。

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2017年3月17日 (金)

森友疑惑(24)稲田防衛相のポスト真実/アベノポリシーの危うさ(159)

トランプ政権誕生以来、G.オーウェルの『1984年』が売れているという。
主人公のW.スミスの仕事は、過去の記録の改訂つまり「歴史の修正」である。
歴史修正者の常套的行動が、隠蔽であり、詭弁であろう。
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東京新聞3月17日

トランプ政権の言う「もう一つの事実:オルタナティブファクト」が、『1984年』を思わせたということであろう。
⇒2017年3月 2日 (木):森友疑惑(10)幼稚園運動会の園児宣誓/アベノポリシーの危うさ(144)
そう言えば、オックスフォード辞書が2016年の「今年の言葉」に選んだのが「ポスト真実」である。
⇒2017年1月14日 (土):「日本3.0」と梅棹忠夫/日本の針路(319)

同辞書は「世論を形成する際に、客観的な事実よりも、感情や個人的信条へのアピールの方がより影響力があるような状況」を示す言葉だと定義している。
要するに、真実か否かよりも、大衆に影響力を持つかどうかである。
極論すれば「ウソでも100回繰り返せばいい」ということになる。
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国会での発言を1日で180度変更する稲田朋美防衛相も「ポスト真実」の流行に貢献していると言えよう。
⇒2017年3月15日 (水):森友疑惑(22)稲田防衛相の馬脚/アベノポリシーの危うさ(157)
⇒2017年3月12日 (日):森友疑惑(19)稲田防衛相の係わり/アベノポリシーの危うさ(154)
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東京新聞3月17日

さすがの日本経済新聞も社説に『稲田防衛相の管理能力を疑う』を掲げた。

 防衛相は一連の経緯を踏まえ、直轄の防衛監察本部に特別防衛監察の実施を命じた。対応が後手に回っているとはいえ、情報管理の問題点や隠蔽の有無をきちんと明らかにしてほしい。
 防衛省は日報の扱いについて、中央即応集団司令部の担当者が報告用の「モーニングレポート」を作成したら廃棄する仕組みだと説明してきた。現地情勢は隊員の安全に直結するだけに関心も高い。これを機に情報の保全と公開に関する基準を見直す必要がある。
 防衛相は日報の扱いがこれだけ焦点になっても省内の動きを把握できていない。学校法人「森友学園」の訴訟への弁護士時代の関与を全面否定した先の答弁も「記憶違い」だったとして発言の撤回と謝罪に追い込まれた。国会審議に臨む姿勢が問われている。

こんな「頼りない人」が、防衛相であって良いものであろうか?
⇒2016年12月 4日 (日):不適格大臣列伝(4)・稲田朋美防衛相-2/アベノポリシーの危うさ(111)

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2017年3月16日 (木)

森友疑惑(23)見え始めた「藪の中」/アベノポリシーの危うさ(158)

いささか展開が早すぎてめまいがしそうである。
森友学園の籠池理事長の爆弾発言だ。

 学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地払い下げ問題をめぐる参院予算委員会の16日の現地調査で、籠池(かごいけ)泰典理事長への聞き取り調査を終えた舟山康江氏(民進)が記者団に「(籠池氏が)安倍(晋三)首相から、(昭恵)夫人を通して100万円をもらった、と語った。時期は2015年9月ごろ」と説明した。
 一方、菅義偉官房長官は同日午後の記者会見で、首相に確認したところ、「自分では寄付していない。昭恵夫人、事務所等、第三者を通じても寄付していない」との説明があったことを明らかにした。昭恵氏が個人として寄付したかどうかについても、念のために確認していることも説明した。
籠池氏、調査に「首相から100万円」 官房長官は否定

まるで映画『羅生門』の原作となった芥川龍之介の『藪の中』ではないだろうか。
関係者の証言が真っ向から対立している。
果たして、安倍首相が寄付をしたのか?
寄付自体は別に隠す必要もないと思うが、今まで強く否定したわけであり、事実を明らかにして、それなりの行動を示すべきであろう。

籠池氏が発言するに至ったのは、トカゲのしっぽの様に切り捨てられたからであろう。
籠池氏は国会で説明すると言っている。
自民党と公明党は今まで籠池氏の国会招致を拒否してきたが、いくらなんでも、与党も参考人招致を拒めないのではないか。
過去の事例からしても、与党がなぜ拒否に拘るのか理解しかねるからだ。
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東京新聞3月16日

一般論として、隠そうとする人は、都合が悪いことがあると考えられる。
何を隠そうとしてきたのか。
籠池氏の爆弾発言は、「日本会議」追及の先鋒である菅野完氏の活動によって誘発されrたともいえる。
⇒2017年1月 9日 (月):「日本会議の研究」の出版差止/アベノポリシーの危うさ(122)⇒2017年2月24日 (金):森友疑惑(4)系列幼稚園と日本会議/アベノポリシーの危うさ(138)

15日、籠池理事長が都内で予定していた会見をキャンセルして菅野氏と会った。
菅野氏は東京都内で報道各社の取材に応じ、籠池氏から同日聞き取った内容の一端を明らかにした。
15日の段階で、菅野氏は、疑惑のキーマンとして、国有地売買当時の理財局長迫田氏と松井大阪府知事の名前を挙げている。
迫田氏は現国税庁長官であり、もし国有地の不自然な払下げに関与していたとすれば、それはそれで大問題である。

籠池氏と菅野氏の間で何がどこまで話しがあったのか、まだまだ水面下に隠れていることは多い。
身に覚えのある政治家は戦々恐々としているのではなかろうか。
不気味なことに、菅野氏は「安倍晋三なんてどうでもいい」というようなことになる、と言っていた。
菅野氏が名を挙げている松井一郎大阪府知事は稲田防衛相を擁護している。

 日本維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)は15日、森友学園の民事訴訟への関与を否定する国会答弁を撤回した稲田朋美防衛相の辞任を野党が求めていることについて「今回の件は、防衛大臣としては関係ない。辞任させるのは単なる政局作りにしか見えない。辞める必要はない」と擁護した。
「政局作り。辞任必要ない」大阪府知事が擁護

怪しさの焦点が徐々に明確になりつつあり、点と点を繋ぐ線がうっすらと透けてきたのではないか。
政権に近いとされる「日本会議」の人脈が深く係わっていることは周知であるが、誰がどこまで関与しているのか。

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2017年3月15日 (水)

森友疑惑(22)稲田防衛相の馬脚/アベノポリシーの危うさ(157)

稲田防衛相が、馬脚を現した。

馬脚を現す。
「馬脚」とは芝居で馬の足に扮する役者のことで、馬の足を演じていた役者がうっかり自分の姿(足)を見せてしまうことから、隠していた本来の姿が表にあらわれること、化けの皮がはがれることをいう。
「馬脚を露わす(馬脚を露す)」とも書く。
故事ことわざ辞典

あれだけきっぱりと否定していた稲田防衛相が一転して、森友法廷への出廷を認めた。
⇒2017年3月13日 (月):森友疑惑(20)籠池理事長の参考人招致/アベノポリシーの危うさ(155)
「過ちては改むるに憚ること勿れ」とは言うものの、余りに無責任である。
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東京新聞3月15日

衝撃的と言うべきか、笑劇的と言うべきか?
相方のいない漫才と言えば、漫才師に失礼になろう。
相方がいないと言うよりも、相方は夫なのかはたまたこの期に及んでまだ擁護するという安倍首相なのか。

 学校法人「森友学園」との関係を国会で断定調で否定してきた稲田朋美防衛相が一転、裁判を通じた籠池(かごいけ)泰典理事長との関係を認めた。稲田氏は「記憶違い」と釈明し、安倍晋三首相も擁護したが、野党は自衛隊を指揮する防衛相の「虚偽答弁」は許されないとして辞任を要求。政府答弁そのものの信用性が問われかねない事態になった。
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断言連発の稲田氏、自ら批判招く それでも根強い擁護論

稲田氏の大臣不適格性については、繰り返し指摘してきた。
⇒2017年2月19日 (日):不適格大臣列伝(15)稲田朋美防衛相(6)/アベノポリシーの危うさ(134)
さすがに与党内からも批判の声が上がっている。

さらに南スーダンPKOについても新たな問題が指摘されている。

しかし、その後、これまでの説明と矛盾するため外部には公表しないという判断になり、さらに、先月になってデータを消去するよう、指示が出されたと幹部は証言しています。
防衛省幹部の1人はNHKの取材に対し、「日報の電子データは陸上自衛隊の司令部もダウンロードし、保存していました。しかし、『いまさら出せない』となり、公表しないことになった経緯があります。いま現在、司令部のデータは消去されたと聞いています」と証言しています。
「日報」 陸自が電子データを一貫して保管 “消去”指示か

ウソはどこかの時点でつじつまが合わなくなる。
最大限好意的に考えても、マネジメントできていないということではないか。
それでも、首相が 「泣いて馬謖を切る」もできないというのは同類ゆえか、それとも何らかの負い目があるのか?
籠池理事長がトカゲの尻尾だとすれば、トカゲの本体は誰なのか?

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2017年3月14日 (火)

森友疑惑(21)加計学園の李下の冠/アベノポリシーの危うさ(156)

「李下に冠を正さず」という言葉がある。
実がなっている李の木の下で冠を直さない。実を取ろうとしていると思われるからだ。
「君子は疑われるようなことは未然に防ぐもの」の意味で使われている。

安倍首相は、2月17日の衆院予算委員会で、国有地を格安で買い取った学校法人「森友学園」が設立する私立小学校の認可や国有地払い下げに関し、「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」と、血相を変えて抗論した。
⇒2017年2月22日 (水):森友疑惑(2)国有地格安売却/アベノポリシーの危うさ(136)

しかし、「安倍晋三記念小学校」と銘打たれて寄付金集めが行われていたのは事実だし、安倍昭恵夫人は名誉校長として、ホームページで「優れた道徳教育を基として、日本人としての誇りを持つ、芯の通った子どもを育てます」と生徒募集していたのだ。
そして、「第二の森友か?」と疑われているのが、加計学園岡山理科大学の獣医学部新設に係わる疑惑である。
加計学園は、森友学園とは比較にならない全国区の教育機関である。
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相当なやり手の理事長であることが分かるが、理事長の加計孝太郎氏は安倍首相の大親友、肝胆相照らす仲として知られる。
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東京新聞3月14日

参議院予算委員会で13日、社民党の福島みずほ議員が、「総理は加計学園が今治市で獣医学部を作りたいと思っているのを知っていたか?」質問した。
安倍首相は気色ばんで、次のように言った。

 「福島さんね、特定の名前を出している以上、政治によって歪められたという確証がなければ、その人物に対して極めて失礼ですよ・・・あなた責任とれるんですか」。首相は周章狼狽し早口になった。
 安倍首相は聞かれてもいないのに、国家戦略特区で獣医学部を作るスキームについて話し始めた。語るに落ちるとはこのことである。
 首相いわく「遊休地で地方自治体が困っている時、一番いいのは大学誘致なんです」、「若い人が来て、町が形成される」、「業界団体の反対があるから、特区でやるんです」。まるで加計理事長からレクチャーでも受けたかのようだった。
 筆者が銚子で聞いた、加計学園の大学を誘致した元市長とほとんど同じセリフである。元市長も安倍首相も、加計理事長とは20年以上の付き合いであることも共通する。
【アベ友疑獄】「加計学園を早くしろ」内閣府が今治市を恫喝 首相の意向か

「李下に冠を正さず」ではなく、「語るに落ちる」だった。

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2017年3月13日 (月)

森友疑惑(20)籠池理事長の参考人招致/アベノポリシーの危うさ(155)

森友学園疑惑で、籠池泰典理事長と稲田朋美防衛相との言い分の食い違いが鮮明である。
『日本会議の研究』の著者・菅野完氏が12日、籠野氏にインタビューした。
籠野氏は、稲田氏が森友学園の顧問弁護士を務め、同学園の訴訟も受任していたと話した。

菅野氏はツイッターで、森友学園が起こした裁判の原告代理人の一人に稲田氏の名前がある準備書面も公開した。
だが、稲田氏は、籠池氏の話は「全くの、それは虚偽」だと主張。稲田氏は夫と共同で弁護士事務所を運営しており、準備書面についても「連名で出すことは多くある」として、実質的な弁護は行っていないと反論している。
籠池氏「初当選以前に顧問弁護士として親交」
動画は3月13日に公開され、長さは約25分。籠池氏は、稲田氏について「旧知の仲」だったとして、05年の衆院議員初当選以前に「顧問弁護士」として親交があったと説明。稲田氏の弁護活動について
「なかなか素晴らしい切り口ですよ?そりゃあ立派なもんだったんじゃないですか?」
とも述べた。稲田氏と会った時期は
「2年ほど前にお会いしたかな?1年ほど前かな?いわゆる業界の筋の会合で自民党会館でお目にかかりましたからな。時の政調会長やったけど」
と説明した。
・・・・・・
この動画と準備書面の画像は、17年3月13日の参院予算委員会でも取り上げられた。民進党の小川敏夫氏が、稲田氏がかつて森友学園の顧問弁護士を務め、法律相談に乗っていたと籠池氏が話したことを指摘すると、稲田氏は
「全くの、それは虚偽であります」
と全面的に否定。準備書面の画像は「初めて見た」として、
「12年前、私は国会議員で主人は大阪で事務所をしていた。共同事務所の場合、委員もお分かりでしょうけれども、事務所の1人の事件についても(書面を)連名で出すことは多くある。私は一切、籠池氏から法律相談を受けたことはない」
「抵当権抹消ですか?平成17年の?その時に、委任状の中に私の名前があったということは推測されますよ。準備書面に書いてあるというのはそういうことだと思いますよ?なので、実質として、実態として、私は籠池氏から法律相談を受けたこともなければ、実際に裁判を行ったことはない」
と話した。書面に名前は入っているが、実質的な弁護活動は行わなかった、という主張だ。
籠池氏と会った時期についても、稲田氏は
「10年ほど前から、私はお会いもしていないし関係を絶ってるんです」
と従来の見解を繰り返した。
稲田防衛相と籠池氏、食い違い一段と鮮明 森友学園訴訟書面に「代理人弁護士」

これだけ真っ向から対立しているのだから、参考人として招致すればいい、と思うのが普通だろう。
大阪府自民党は、府議会へ招致に動いていた。

 自民党府議団によると、同日朝、籠池氏から「私の思いを話させていただく」と参考人招致に応じると言われたが、同日午後3時過ぎに籠池氏から「釈明したいが、今の時期はやめた方がいいということになりました」と連絡があったという。同府議団は、小学校の設置認可を審議してきた府私学審議会の梶田叡一会長だけの招致を求めるという。
籠池氏一転、参考人招致「応じられない」 自民府議団に

朝から午後3時ごろまでに、状況が変わったということだ。
「天の声」か?

稲田氏ばかりでなく、学園の書類には疑わしい点が多い。
例えば建築費である。
1703102
讀賣新聞3月13日

こんな疑点があるのに、参考人招致に賛成できないというのは、よほど隠しておきたいことがあるのだろうと思われても仕方があるまい。

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2017年3月12日 (日)

森友疑惑(19)稲田防衛相の係わり/アベノポリシーの危うさ(154)

森友学園疑惑は、認可申請取り下げ、理事長辞任で幕引きできるような疑獄ではない。
まあ、安倍首相も相当慌てているようだから、急ぐ必要はない。
ゆっくり、着実に、ベールを剥がしていけばいいのだ。
登場人物は多彩であるが、籠池理事長は日本会議の幹部である。
⇒2017年2月24日 (金):森友疑惑(4)系列幼稚園と日本会議/アベノポリシーの危うさ(138)
⇒2017年2月23日 (木):森友疑惑(3)小学校用地/アベノポリシーの危うさ(137)

日本会議との関連性から当然予想されることではあるが、稲田防衛相が森友学園とは親密な関係だったようである。
本人は、10年ほど前に会ったとはあると言っているが、籠池氏自身は2年前に会っていると話している。
どちらかがウソを言っているのだが、昨年10月には、防衛大臣稲田朋美名で、籠池泰典理事長に感謝状を贈っている。
Photo_2
【役務関係】塚本幼稚園に感謝状を贈った稲田朋美防衛大臣は同園の顧問弁護士だった!【虚偽答弁】

上記サイトでは、稲田氏自身が塚本幼稚園の顧問弁護士だったと書いてあるが、3月6日の国会で稲田氏自身が「顧問弁護士だった事実はない」と否定して、デマだったということになっている。
しかし噂の出所とされる「保守の会」会長の松山昭彦が、「顧問弁護士だったのは稲田先生の旦那さんの方でした。この場を借りて訂正いたします。お騒がせしました」と投稿している。
稲田氏は、「夫は私人」と答えをはぐらかしたが、同じ弁護士事務所であり、稲田大臣も親密な関係にあると推認さするのは自然であろう。

 稲田防衛相は先月末、防衛省が森友学園の籠池理事長に感謝状を送っていた問題を国会で取り上げられた際、籠池氏と面識があるか問われ、「面識はありますが、ここ10年お会いしておりません」「か、ご、い、け?やすのり?さん」とたどたどしく読み、「面識はあるが、どういった機会で会ったか定かではない」などと曖昧な答弁をしていた。塚本幼稚園を知っていたかについても、「聞いたことはありますけれど、その程度でございます」と答えていた。
 しかし「聞いたことがある程度」とは笑わせるではないか。実は、稲田防衛相は過去に、塚本幼稚園をめぐって、文科省に圧力をかけていたことがあるのだ。文科省が塚本幼稚園の教育勅語暗唱を「適当でない」とコメントしたのに対し、「なぜいけないのか」と恫喝していたのである。
 実は、この事実は稲田防衛相が自ら認めていることだ。「WiLL」(ワック)2006年10月号の新人議員座談会で稲田は自慢げにこう語っているのだ。
「教育勅語の素読をしている幼稚園が大阪にあるのですが、そこを取材した新聞が文科省に問い合わせをしたら、「教育勅語を幼稚園で教えるのは適当ではない」とコメントしたそうなんです。
 そこで文科省の方に、「教育勅語のどこがいけないのか」と聞きました。すると、「教育勅語が適当ではないのではなくて、幼稚園児に丸覚えさせる教育方法自体が適当ではないという主旨だった」と逃げたのです。
 しかし新聞の読者は、文科省が教育勅語の内容自体に反対していると理解します。今、国会で教育基本法を改正し、占領政策で失われてきた日本の道徳や価値観を取り戻そうとしている時期に、このような誤ったメッセージが国民に伝えられることは非常に問題だと思います」
 ここで稲田が言う"教育勅語の素読をしている大阪の幼稚園"というのはもちろん現在渦中の森友学園が経営する塚本幼稚園のことだ。
稲田朋美防衛相が森友学園のために文科省を恫喝か 夫が顧問弁護士だった疑惑も

これらの関係は、捜査になれば明確になるだろうが、現段階では警察も検察も動かないと言われている。
捜査当局に期待したいが、何よりも稲田氏自身が教育勅語を礼賛しているのだから、親近性があるのは明白だ。

稲田氏と言えば、政府は南スーダンPKOの撤退を唐突に発表した。
巷では、当然、籠池理事長の会見潰しではないか、という見方がある。
「なぜ今か?」というのが不自然であり、相当危機感を持っているのだろう。
安の悪化が理由ではないと説明しているが、PKO5原則に抵触する疑いが濃厚であると指摘されており、もともと「駆け付け警護」の実績さえできれば、ということだろう。

大規模な武力衝突はあったが、戦闘ではないという言い方は、詭弁の代表例として知られるゼノンの「飛ぶ矢は飛ばず」に似ている。
しかし「飛ぶ矢は飛ばず」は、無限小の時間概念や微分の考え方に貢献したが、「武力衝突はあったが戦闘はない」は、何に貢献するのだろうか?

ところで、憲法は次のように規定している。

第九十九条
天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ

憲法を平然と無視する稲田氏が大臣の適格性に欠けるのは明らかである。
⇒2017年2月 8日 (水):不適格大臣列伝(11)稲田朋美防衛相(4)/アベノポリシーの危うさ(130)
大臣任命責任が問われることになろう。

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2017年3月11日 (土)

Remember March 11/技術論と文明論(79)

知人から「Remember March 11」というメールが来た。
あれから6年。
確かに、諸々の記憶が風化しつつあるようだ。

内閣府の務台俊介政務官は、3月8日夜、岩手県の台風被災地の視察で職員に背負われ水たまりを渡ったことについて「たぶん長靴業界は、だいぶ、もうかったんじゃないか」と話した。
自身の政治資金パーティーの挨拶の中での発言だが、台風にせよ震災にせよ、被災者を思う気持ちなど全く感じられない。
反省の弁が口先だけであることを雄弁に語っている。

安倍首相も、震災から6年となり、「一定の節目を越えた」ということで、記者会見を打ち切った。
節目とは何であろうか?

「March 11」は、大津波と原発事故による災害である。
大津波だけでも甚大な被害であったが、それでも6年経てば復興の姿は見えてくる。
しかし、原発事故の被災者は、多くの人が依然として大変な状況にある。
⇒2017年2月 6日 (月):原発事故の避難者の現状/原発事故の真相(154)

原発事故は、大津波が真因か地震が真因か、未だ結論は分かっていない。
⇒2016年7月 3日 (日):福島原発事故の調査はまだ途上だ/原発事故の真相(143)

原発事故は収束していないのに、原発再稼働は進んでいる。
しかし、安易に再稼働を進めるのは問題だ。
原子力規制委が審査基準に「適合」と判断すると、当然のごとく再稼働へと進む。
規制委には、前委員長代理の島崎邦彦東大名誉教授が辞任した後、地震動の専門家がいないにも拘わらず、である。
規制委自身、安全性を保障するものではない、と言っているにも拘わらず、である。

島崎氏は、大飯原発について、地震動の評価が過少ではないか、と問題提起した。
しかし、東京電力が、柏崎刈羽の強度不足を3年近くも隠蔽していたように、事業者側は機会があれば安全対策をネグろうとしているのだ。
71703103
東京新聞3月10日

福島第一原発はやっと2号機の一端の映像撮影に成功した段階である。
⇒2017年2月 3日 (金):核燃料デブリを撮影か?/原発事故の真相(152)
推定650シーベルト/時という強烈な放射能である。
⇒2017年2月 4日 (土):福島第一原発の廃炉はどうなるか?/原発事故の真相(153)
デブリの表面は2万シーベルト/時に達すると言われる。
31703112
東京新聞3月11日

廃炉を進めるためには、柏崎刈羽の再稼働が必要だというが、とても再稼働させる状況ではない。
東電に廃炉作業を任せて良いのかという疑問も湧く。

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2017年3月10日 (金)

森友疑惑(18)安倍答弁の矛盾/アベノポリシーの危うさ(152)

森友学園が、計画していた小学校の認可申請を取り消し、籠池理事長が辞任する意向を表明した。
これだけ疑点が噴出しており、事実上許可が下りない見通しが濃厚になっているのだから当然ではありるが、これで幕引きとしてはなるまい。
安倍首相は森友学園への国有地激安払い下げ疑惑で、8億円を超える値引きは当然と力説している。

学校法人「森友学園」(大阪市)に小学校用地として国有地が格安で売却された問題について、安倍晋三首相は6日の参院予算委員会で「法令にのっとって手続きし、価格が合理的であれば問題ない。地中のごみ等を撤去する責任を森友側に渡すのだから、ディスカウントは当然だ」と述べ、売却額を1億3400万円まで値引きしたのは適切だったとの認識を示した。
問題となっている国有地は、鑑定価格9億5600万円から地下の埋設ごみの撤去費として約8億円を差し引いた1億3400万円で売却された。学園側はごみを完全に撤去しておらず、蓮舫氏は「首相夫妻の知人に不当に安く国有財産が売られたのではないか」と述べ、学園の籠池泰典理事長との関係をただした。
8201703071016
【これは酷い】安倍総理「森友学園8億円値引きは適切」「ゴミがあるんだから当然」

一方、安倍首相は、「森友学園の土地取引に自分も妻も一切係わりを持っていない。もし「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」とまで言っていたのだ。
もし、当然の取引であれば、「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」とまで言う必要はない。
要するに、この土地取引がクロだと言っているも同然なのだ。
⇒2017年2月22日 (水):森友疑惑(2)国有地格安売却/アベノポリシーの危うさ(136)

 学園側はごみを完全に撤去しておらず、蓮舫は「首相夫妻の知人に不当に安く国有財産が売られたのではないか」と、森友学園理事長の籠池泰典との関係をただした。
 国は2010年、学園へ売却した土地に隣接したほぼ同規模の国有地(鑑定価格9億800万円)を大阪府豊中市に14億2300万円で売却。
共産党の辰巳孝太郎から対応の違いを指摘された財務省理財局長の佐川宣寿は、豊中市とは算定価格のすり合わせを行ったが、学園側とは時間的な制約などで「行わなかった」と説明した。
安倍首相が問題発言! 8億円の「おまけ」は当然

もっとも事情を良く知ってるはずの籠池理事長の参考人招致を拒むのだろうか?
背景を確認しないで、「ディスカウントは当然」と言ってしまう軽さは、イベントに平然と出続けている昭惠夫人と同様のように思われる。

 安倍昭恵・首相夫人は8日、東京都内で農業と福祉に関する民間団体の会合に出席した。
 出席者によると、団体の名誉顧問に就任する昭恵氏は「世の中を騒がせているが、私で役に立てることがあればやりたい。(自身への)注目を、多くの人に(活動を)知ってもらう機会にできたらいい」などとあいさつ。小学校の名誉校長に就任予定だった学校法人「森友学園」(大阪市)の国有地売却問題についての言及はなかったが、「今は嵐の中にいる。嵐は自分の力ではどうにもならない」とも語ったという。
昭恵夫人「今は嵐の中にいる」…民間団体会合で

嵐の原因の一端が自分にあるとは微塵も考えていないようである。
似たもの同士なのだろうけど、国民は堪らない。

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2017年3月 9日 (木)

森友疑惑(17)経緯の骨格/アベノポリシーの危うさ(152)

朝日新聞が森友学園に関する疑惑の第1報を報じたのは、2月9日のことだった。
朝日新聞は、安倍首相の宿敵(?)とされる。
味方(?)の産経新聞は、安倍-トランプの相性を次のように報じている。

 昨年11月の米ニューヨークのトランプタワーでの初会談で、軽くゴルフ談議をした後、安倍はこう切り出した。
「実はあなたと私には共通点がある」
 怪訝な顔をするトランプを横目に安倍は続けた。
「あなたはニューヨーク・タイムズ(NYT)に徹底的にたたかれた。私もNYTと提携している朝日新聞に徹底的にたたかれた。だが、私は勝った……」
 これを聞いたトランプは右手の親指を突き立ててこう言った。
「俺も勝った!」
 トランプの警戒心はここで吹っ飛んだと思われる。
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「私は朝日に勝った」 波紋を呼んだ安倍発言をファクトチェック!?

事実だとすれば、一国のトップが初対面の相手の機嫌を取るために「共通項」として「メディアに勝った」と盛り上げているのだから、ナンダかなあ、と思う。
それはともかくとして、安倍首相が朝日新聞に「勝った」というのは、以下のことを指していると言われる。

 2014年5月20日、「朝日新聞」は福島第一原発の吉田所長が生前、政府事故調に語った内容、いわゆる「吉田調書」を入手。
《福島第一の原発所員、命令違反し撤退》や《ドライベント、3号機準備 震災3日後、大量被曝の恐れ》とスクープを放った。
 ところが、その3ヶ月後の8月18日、今度は「産経新聞」が「吉田調書」を入手し、「実際に調書を読むと、吉田氏は『伝言ゲーム』による指示の混乱について語ってはいるが、所員らが自身の命令に反して撤退したとの認識は示していない」などと、「朝日」のスクープを批判しはじめたのである。
「朝日」にしてみれば、同月の「慰安婦検証報道」で「吉田清治の証言」を虚偽と認めて他のマスコミが大騒ぎになっている中で、今度は5月のスクープ記事「吉田調書」への疑念が出されたのだ。これが2014年の“W吉田”である。9月11日、政府が「吉田調書」の公開に踏み切った同じ日に、朝日新聞社の木村伊量社長(当時)が謝罪会見を行い「吉田調書」記事の誤りを認めた。
「私は朝日に勝った」 波紋を呼んだ安倍発言をファクトチェック!?

産経記事は官邸がリークしたという説がある。
森友疑惑は、上記経緯を踏まえると、朝日が一矢報いたとも考えられる。
2月9日の第1報は、以下のようであった。

 財務省近畿財務局が学校法人に払い下げた大阪府豊中市内の国有地をめぐり、財務局が売却額などを非公表にしていることが分かった。朝日新聞が調査したところ、売却額は同じ規模の近隣国有地の10分の1だった。国有地の売却は透明性の観点から「原則公表」とされており、地元市議は8日、非公表とした財務局の決定の取り消しを求めて大阪地裁に提訴した。
・・・・・・
■近畿財務局が森友学園に売却した大阪府豊中市の国有地(8770平方メートル)をめぐる経緯
・2010年3月 豊中市が東隣の国有地9492平方メートルを約14億2300万円で購入
・11年7月ごろ 8770平方メートルの国有地について、別の学校法人が7億円前後の価格を財務局に提示。価格交渉が折り合わず、同法人は約1年後に取得を断念
・13年6~9月 財務局が8770平方メートルの国有地の取得希望者を公募。森友学園が小学校用地として取得を要望
・16年6月 財務局と森友学園との間で売買契約が成立
・9月 豊中市議の情報公開請求に対し、財務局が売却額の非公表決定
・17年1月 朝日新聞の情報公開請求に対しても非公表決定
・4月 私立小学校が開校予定
Ws000001
学校法人に大阪の国有地売却 価格非公表、近隣の1割か

この記事を、維新の木下議員の「豊中市も実質2000万円で取得した」という説明で、「フェイクだ」と騒ぎ立てるヒトたちもいるが、自治体と私法人を同列に考えるのはムリがあろう。
経緯を端的に整理したものを引用しよう。
Ws000002
【3/9更新】森友学園(大阪市淀川区)と大阪・豊中の国有地&認可問題 情報集約

経緯の各部分については、取捨選択の仕方に様々な考え方があり得よう。
しかし、枝葉を払って考えれば骨格が分かりやすい。
このような特異な経緯を辿っている事案に、総理夫妻が関係していると見られているのである。
総理夫妻は、率先して説明する必要があるのではないか。

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2017年3月 8日 (水)

森友疑惑(16)問題の構図の再整理/アベノポリシーの危うさ(150)

森友学園問題にはさまざまな論点があって、議論が拡散しがちになる。
問題の構図を再整理しておこう。

1.特異な教育で知られる幼稚園がある。
⇒2017年2月24日 (金):森友疑惑(4)系列幼稚園と日本会議/アベノポリシーの危うさ(138)
⇒2017年3月 2日 (木):森友疑惑(10)幼稚園運動会の園児宣誓/アベノポリシーの危うさ(144)
2.経営者(理事長)は、国政に大きな影響力を持つ「日本会議」の有力メンバーである。
⇒2015年12月26日 (土):日本をダメにする日本会議という存在/日本の針路(268)
⇒2016年8月14日 (日):日本をダメにする日本会議という存在(2)/日本の針路(288)
3.その幼稚園を経営する学校法人が、新たに小学校を作ろうと計画した。
⇒2017年2月23日 (木):森友疑惑(3)小学校用地/アベノポリシーの危うさ(137)
4.校名は当初、「安倍晋三記念小学校」と称し、寄付金を集め、安倍昭恵首相夫人が名誉校長に就任する予定だった。学校用地は国有地の払い下げで取得したが、類例のない破格の好条件だった。
⇒2017年2月21日 (火):森友学園スキャンダル/アベノポリシーの危うさ(135)
5.そのスキームは、一般人には考えられないようなもので、官僚が関与していることを窺わせるが、官僚がボランティアで学園に協力するとは考えにくく、政治家からの圧力を感じさせる。
⇒2017年3月 4日 (土):森友疑惑(12)総理夫人は私人か公人か/アベノポリシーの危うさ(146)
1703042
東京新聞3月4日

表に見えている現象の概略は以上である。
安倍首相は、「妻が名誉校長だからと言って、官僚が忖度するワケがない」と声を荒げた。
⇒2017年3月 7日 (火):森友疑惑(15)総理夫人という威力/アベノポリシーの危うさ(149)
それなならば、官僚がボランティアでやったのか?
あり得ないだろうが、そうだとすれば一私人のための利益に協力したということになり、それはそれで大問題だ。
そうでないなら、誰が影響力を行使したか、明らかにすべきだろう。
鴻池元防災担当相も、「この問題については、野党がんばれ!」と言っているではないか!?
⇒2017年3月 3日 (金):森友疑惑(11)政界工作の一端/アベノポリシーの危うさ(145)

以下のような相関図がある。
Photo
社会学者の随想

この疑惑の核に位置するのは、安倍晋三夫妻である。
自民党よ、どうする?

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2017年3月 7日 (火)

森友疑惑(15)総理夫人という威力/アベノポリシーの危うさ(149)

森友学園問題がワイドショーの格好の話題になっているという。
籠池理事長や安倍昭恵氏の、「キャラが立った」人物が登場しているので、視聴率が稼げるのだろう。
昭恵夫人が名誉校長としてパンフレットに載っていたり、学園のサイトに載っていたのに対し、了承を得ずに、というのは考えにくい。
勝手に使われたのなら、何らかの措置を取らないというのも合点がいかない。

昭恵夫人が「私人」だと安倍首相は強調しているが、公務員の辞令を受けていないから、というのは理由にならない。
公務員が5人ついているというのは別にして、公的な存在として、社会的な認知があるか否かである。
⇒2017年3月 4日 (土):森友疑惑(12)総理夫人は私人か公人か/アベノポリシーの危うさ(146)

ごく当然のことではあるが、私人としての面も公人としての面もあるだろう。
普通の会社員だって、会社員の立場もあれば、家庭人としての立場もある。
いろいろな、組織や団体に複属しているのは不思議でもなんでもない。

安倍首相は、 昭恵氏が新設される小学校の名誉校長を務めていたことが、異例の手続きに影響を与えたのではないか、と問われ、「名誉校長に安倍昭恵という名前があれば印籠みたいに恐れ入りましたとなるはずがない」と反論した。
私は、恐れ入るかどうかは別として、効果を期待したからこそ、名誉校長という名誉職への就任を依頼したのだから、それを認めなければ、いくら声を大にしても虚しいと考える。
1703072
東京新聞3月7日

民進党の福山氏が、わざわざ「昭恵夫人は被害者かもしれない」と言っているにも拘わらず、ムキになって反論するところに、本音が見え隠れしてしまう。
昭惠夫人と森友学園の係わりは、深く長いのだ。
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「名誉校長で印籠みたいになるはずない」 首相、参院予算委で声荒らげ反論


国会で、徹底的に審議して、真相を明らかにすべきであるが、自民党は籠池理事長の参考人招致に反対している。

学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題をめぐり、自民党の松山政司と民進党の榛葉賀津也の両参院国対委員長が7日午前、国会内で会談し、民進側は同学園の籠池泰典理事長や売却交渉をしていた当時の財務省理財局長ら、6人の参考人招致を改めて求めた。自民側は「民間人の参考人招致は慎重に取り扱うべきだ」などと従来の立場を繰り返して受け入れず、協議は平行線に終わった。両党は引き続き協議を続けるという。
森友理事長ら参考人質疑、自民拒否 「民間人は慎重に」

自民党の体質・風土が問われているにも拘わらず、である。

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2017年3月 6日 (月)

森友疑惑(14)小学校設置基準/アベノポリシーの危うさ(148)

次々に怪しい情報が出てくる森友学園。
「瑞穂の國記念小學院」の申請と大阪府が2012年に「私立小学校の設置基準」を緩和した関係である。
1法人の要請で、基準を変更するというのはあまり聞かない。
あたかも森友学園のためのような緩和で、不自然極まりない。

2012年4月、大阪府(松井一郎知事)は、「借り入れのある幼稚園」にも小学校参入を認めるべく基準を改訂した。
大阪府では2012年以前は、借り入れのある幼稚園法人の小学校設置は一切認められていなかった。
これは、安定的な財政基盤がないと、安全・安心な教育ができないという趣旨で、他の都道府県でも同じだろう。
幼稚園を借金経営しているような法人には、より規模の大きい小学校は任せられないということになるはずである。
しかし、基準の改訂は議会の可決も不要で、パブリックコメントも「意見なし」ということで、あsっさり施行されている。

巷では、少子化のため、小学校の統廃合が課題になっているのが一般的な状況だ。
Ws000000_3
小規模校が無くなる?の巻

新規で小学校を立ち上げるには、よほど健全な財務状況の法人でないと手が出せないはずだ。
むしろ、経営破綻を避けるために、入り口で財務審査を厳しくするべきだろう。

 大阪府によると、12年の改正以降の約5年間で、小学校の設置申請をしたのは森友学園ただ1校。これでは、森友学園のために基準を緩和したようにも見える。「森友学園の借り入れの有無はお答えできない」(教育庁私学課)というが、大阪府私立学校審議会の議事録(14年12月18日)には〈借入がね、今持っているもの(預貯金等)よりもオーバーしているわけですね〉という記述がある。申請時に借り入れがあったことは想像に難くない。現在も定員の大幅割れや財務状況が不安視され、4月開設にGOサインが出ていないほどだ。
森友学園のためか 大阪「私立小設置基準」緩和に重大疑義

ここへ来て、大阪府の松井一郎知事はごみの撤去計画や経営見通しが期限内に提出されない場合、「認可は難しい」と森友学園を突き放している。

 24日に日刊ゲンダイが、12年に松井知事が私立小設置基準を緩和し、森友学園に門戸を開いたことを報じると、松井知事はツイッターで「新規参入を促すため」と弁明。森友ありきの規制緩和の疑いについてこう反論した。
〈私学審議会の開催は審議会会長判断であり、認可権限は教育長です。ゲスな勘ぐりとはこの事ですね〉
 これはまったく的外れだ。前述した松井知事の記者への説明にあるように、教育長への認可権限移管は16年4月から。基準緩和の12年も、森友学園に「認可適当」を与えた15年も、認可権者は松井知事本人だ。
責任逃れから一変 松井知事“森友不認可”で人気取りの噴飯

不可解なことの多い学校法人であるが、今や「トカゲのしっぽ状態」である。
もちろん自業自得ではあるが、現職の首相や首相夫人が広告塔を務めていたのだ。
利用されたのだと被害者のごとく弁護する向きもあるが、政治の劣化以外の何物でもないだろう。

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2017年3月 5日 (日)

森友疑惑(13)クリティカル思考/アベノポリシーの危うさ(147)

「週刊文春3月9日号」も森友学園スキャンダルを扱っている。
しかし、どうもいつもの文春砲らしくないのである。
経営コンサルタントの川田祐介という人物が、森友学園と近畿財務局を繋ぐ口利きをしたと名乗り出たという内容である。
「鳩山邦夫事務所参与」という肩書で動いていたという。
もっとも名刺は持っても、無報酬だったそうだ。
この人物が「安倍夫妻は取引に関係していない」と証言(?)しているのだ。
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まあ、当人が言っているように安倍応援団の1人であるから、どこまで信憑性があるかと思うのが普通だろう。
しかしグロービス経営大学院大学学長、グロービス・キャピタル・パートナーズ代表パートナーの職にある堀義人氏は、すっかり信じて次のようにつぶやいている。
Ws000001

日頃、クリティカルシンキングに関する元締めのような観のあるグロービス経営大学院の代表者にしては、ずいぶん甘いなあと思う。
一連の事態で「安倍総理も昭惠さんも殆ど関係無いじゃん」と本気で言っているのだろうか?
「無いじゃん」は、若いつもりの言葉遣い?
贔屓するのは自由だろうが、これでは引き倒しになる。
文春の当該記事に関しては、フェイク説も出ているようだ。

どうにも、週刊文春の記事は出入りの男性に不透明な点が多く、実際には誤報を掴まされている可能性があるみたいです。実は安倍晋三首相の国会答弁でも週刊文春の記事を意識したと思われる発言があり、共産党の小池議員も「どうも、明日発売の週刊誌記事を元に質問してると勘違いしたみたい。全然関係ないのに」とコメント。
3月1日の国会で安倍晋三首相は小池議員の質問内容とは全く異なる回答をしていましたが、この回答は週刊文春の記事を前提にしていたと思われます。
つまり、週刊文春の発売日前から内容を把握していた安倍首相が、小池議員の追及に驚いて週刊文春の記事内容と勘違いして答弁をしてしまったということです。
安倍首相が何度も「偽メール事件」と強調していたのも嘘記事を掴ませる狙いがあったと思われ、週刊文春の記事は精査が必要だと言えるでしょう。
週刊文春の森友学園記事、実はフェイク?安倍首相が国会で勘違い発言!上西議員も記事に疑問

真相はやがて明らかになるだろう。
安倍首相がムキになる時は、背景に何かがある。

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2017年3月 4日 (土)

森友疑惑(12)総理夫人は私人か公人か/アベノポリシーの危うさ(146)

破格の条件の払下げのウラに政治家の影響力があったのは誰もが推測するであろう。
役人が独断で、一般的な基準を大きく逸脱した判断をすることは考えられない。
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東京新聞3月4日

問題は、誰が、どのように影響力を行使したかである。
鴻池元防災担当大臣の暴露したように、森友学園からの働きかけは執拗であったと思われる。
安倍首相は「しつこく言われたから」と言い訳をしていたが、それで免責されるというものでもないだろう。
⇒2017年2月26日 (日):森友疑惑(6)名誉校長・安倍昭惠総理夫人/アベノポリシーの危うさ(140)
⇒2017年3月 1日 (水):森友疑惑(9)安倍首相の距離感/アベノポリシーの危うさ(143)

海外メディアの関心も高い。
ワシントンポスト紙が、「証拠隠滅」と報じたのは既に紹介した。
また、「安倍晋三と妻が、超国家主義の学校との関係を巡り追い詰められている」(英紙ガーディアン)、「日本のファーストレディー、学校の名誉職を辞任」(米紙ワシントン・ポスト)などと報道されている。
この問題を巡る民進党の会見には、米英や中国のメディアも参加した。

問題の1つは、昭惠夫人の位置づけである。
私人か公人か?
自由党の山本太郎氏の質問に対して、土生栄二内閣審議官が答えた。

 説明によると、首相夫人には第1次安倍内閣だった2006年から非常勤のスタッフが1人つくようになった。昭恵氏については第2次安倍内閣の発足後に拡充され、常勤2人、非常勤3人の計5人態勢になった。首相は「安倍内閣になって、海外出張が格段に増えている」と理由を説明した。
 昭恵氏には交通費なども第1次、第2次内閣を通して、公費から計145万円支出された。日当については、「第2次政権以降は(受給を)お断りをしている」(首相)という。
 首相は、学園が開校予定の小学校の名誉校長になっていた昭恵氏について、「私人だ」と主張。これに対して、野党側は「学園のパンフレットや講演会でも『内閣総理大臣夫人』の肩書で紹介されている。明らかに公人だ」(共産党の小池晃書記局長)と批判している。( 内閣府によると、第1次安倍政権の2006年に昭恵氏をサポートする「首相公邸連絡調整官」が設けられた。土生栄二内閣審議官は2日の国会で、06年以降は民主党政権時代も含めて非常勤1人で推移し、現在は外務、経済産業両省の職員計5人が昭恵氏の外遊や会議出席をサポートしていると説明。私的な行為には「関与しないというふうに承知している」とした。
首相の妻・昭恵氏は私人?公人? スタッフに公務員5人

まあ、私人としての面と公人としての面があるだろう。
公務員が5人ついていて、まったく私人ということはあり得ない。
先日も、プレミアムフライデーという愚策のPRに一役買っていた。
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呑気な昭恵さん(54)ですか?

昭恵夫人は「安倍晋三内閣総理大臣夫人」という肩書で森友学園が開校する小学校の名誉校長に就いていたのだから、少なくとも、森友学園との関係で「私人」は通用しないと考えるべきだ。
安倍首相は、そんな理路も弁えないで「私人」と言うのであろうか。
小林よしのり氏も次のように言っている。

そして安倍昭恵が私人のはずがないじゃないか!
あれほど人前に出て活動してる首相夫人が、私人か、公人かなんて、馬鹿馬鹿しい議論だ。
小林よしのりは公人じゃないのか?
わしには安倍昭恵のように、経産省や外務省の役人がついてこないし、講演や移動のために税金も使ってはいない。
それでも公の場で活動してるから「公人」だろう。
なんで首相夫人が役人やらSPやら連れて、あちこちで活動してるのに「私人」なんだ?アホちゃうか!
安倍晋三は「公」と「私」の区別がつかない人間なのか?
だったら親しいから「口利き」したって、それが公私混同だと気づいていない可能性もあるな。
安倍晋三は公私の区別がつかない人間

確かに、公私の切り分けが混乱している。

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2017年3月 3日 (金)

森友疑惑(11)政界工作の一端/アベノポリシーの危うさ(145)

森友学園の国有地払い下げ問題で、政界工作の一端が明るみに出た。
1日夜、自民党の鴻池祥肇元防災担当相が記者会見を開き、森友側からの陳情の一部始終を暴露したのだ。
鴻池事務所と森友学園とのやりとりが、かなり具体的に説明された。
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東京新聞3月3日

森友学園側は、、“現金”ではなく、“商品券”だと弁明しているが、金券性は同じであり、賄賂とされるものである。
こういう弁明をするところに、森友学園や籠池氏の尋常ならざる感覚が表れている。
こんな籠池氏と、昭恵夫人は親しく接し、塚本幼稚園の名誉園長を引き受け、ついでに「安倍晋三記念小学校」改め「瑞穂の國小學院」の名誉校長を引き受けていたのだ。
辞任したからといって、就任していた事実は消えない。

共産党の小池晃氏に学園理事長との詳しい関係を質問されて、安倍首相が血相を変えて「妻は私人なんです。まるで犯罪者扱いするのは不愉快ですよ」と答えた。
しかし森友学園が依頼したのが、一私人としての安倍昭惠ではなく、総理夫人としての安倍昭恵であることは明らかである。
総理夫人は、言わばファーストレディである。21703023
東京新聞3月2日

「週刊新潮」3月9日号が、『森友学園「ドアホ理事長」と交わった「安倍昭恵」』という記事を載せている。
確かに籠池理事長は度し難い人物であり、余りに脇が甘かったと言われても仕方あるまい。
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昭恵夫人は、今までの「家庭内野党」は仮面でしたと弁明するのだろうか?
そろそろ「私人」などと言い訳しないで、籠池氏共々国会で釈明して頂きたい。

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2017年3月 2日 (木)

森友疑惑(10)幼稚園運動会の園児宣誓/アベノポリシーの危うさ(144)

既にテレビでも放映されているが、森友学園塚本幼稚園の運動会における園児の「宣誓」は衝撃的である。
文字起こししたものを以下に挙げよう。
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園児に「安保法制国会通過よかったです!」とまで言わせるか、と思う。
まさにG.オーウェルの『1984年』の世界のように思われる。
G.オーウェルは、第2次世界大戦が終了して間もない1948年に、『1984年』と題する未来小説を発表した。
連合国側に立った旧ソ連が大戦の勝利で発言権を増し、社会主義国が世界地図の上に一定の勢力圏として示されるようになった時点である。

1984年、オセアニア国のロンドンという都会は「ビッグブラザー」に支配されていた。
「ビッグブラザー」は、誰も見たことがないが、支配階級の顔として国民の愛と恐怖の中心として存在する。
主人公W.スミスは真理省に勤務し、新聞のバックナンバーを改訂することを仕事としている。
すなわち、過去の出来事さえも国家に管理されているのである。

1984年時点で、世界は3つの超大国に分かれて戦争をしている。
戒厳令は恒久化し、警察が絶対的な権力を握り、テレビの受像機には視聴者を監視するモニター装置がついている。
個人的な愛やセックスは非愛国的な行為であり、恋をすることは国家に対する反逆者となることである。
恋に陥ったスミスは、電子苦痛装置にかけられ、人間の心の奥に存在する恐怖心を利用した拷問に耐えられず、結局は「ビッグブラザー」を敬愛する人間に変えられてしまう。

現実の1984年は、幸いにしてこのようにはならなかった。
しかし、秘密保護法や共謀罪などによって、少しずつ現実化しているようにも思える。
オーウェルの意図は、社会主義国の思想統制の危険性と虚しさ、にもかかわらず個人としての反抗や抵抗には限界や弱さがあることを表現していると考えられよう。
いま、イギリスやアメリカで、ベストセラーになっているらしい。
トランプ大統領によって、「もう一つの事実」が喧伝されたことなどが原因だという。
「ポスト真実」が復活させた名作である。

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2017年3月 1日 (水)

森友疑惑(9)安倍首相の距離感/アベノポリシーの危うさ(143)

破格の条件で払い下げられた森友学園との関係について、安倍首相は距離を置き始めている。
当初は「安倍晋三記念小学校」の名前で寄付金が集められており、しかも昭恵夫人が新設小学校の名誉校長に就任していた。
誰が考えても親密であると思うだろう。
しかし首相は、迷惑だという。
ある人は次のように呟いている。
Ws000000

確かに常人ならば自分の名前を冠にすることなど耐えられないだろう。
しかし、2013年ニューヨーク証券取引所で、次のように演説している。

 安倍首相は、「私がここに来たのは、日本が再び金を生む国になったことを伝えるためです。ゴードン・ゲッコーが金融界に復帰したのと同じように。私たちは今ここで断言できる。『Japan is Back』と」と述べた。「『どうすれば世界経済を再生できるのか?』と聞かれれば、私はゴードン・ゲッコーの言葉をもじってこう答えます。たった3語ですよ。『Buy my Abenomics!』」
 この映画の中で、企業を買収したゲッコーは最終的にインサイダー取引などを行った罪で刑務所に送られる。ゲッコーの名台詞「貪欲は善だ」は、経済が過熱した1980年代を象徴するものになった。
「Buy my Abenomics!」は犯罪者のせりふから?官房長官が擁護

まあ、アベノミクスと称する経済政策が、まだ幻想を抱かせていた頃のことではあるが。
肝心の日本経済が再生していないのだから、シャレにならない。
さすがに「森友学園はヤバイ」と気がついたのだろう。
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東京新聞2月28日

君子は豹変する?
しかし、日本会議を軸とする闇は深い。
次から次へと疑惑が出てくるが、焦点は以下のように整理される。
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東京新聞3月1日

要するに、安倍首相が親密な学校法人が、偏った教育をしており、その学校法人に対して考えられないような便宜が図られている、ということだ。

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