核燃料デブリを撮影か?/原発事故の真相(152)
東京電力福島第一原子力発電所2号機の格納容器の内部をカメラで確認する調査が行われ、原子炉の真下にある作業用の床に、黒みがかった堆積物が見つかった。
公開された画像では、網目状の作業台に穴が開いていた。
東京電力福島第1原子力発電所2号機で、原子炉(圧力容器)から格納容器の中に核燃料が溶け落ちた可能性が極めて高くなった。東電は2月上旬にロボットを投入して溶融燃料(デブリ)の状態を確かめる予定だったが、ロボットを走行させる金属格子の作業用足場に1メートル四方の穴が開いており、計画の大幅な見直しが避けられない情勢だ。
福島原発、底部に穴 核燃料取り出し見通せず
網目がなくなっているのは、事故時の高熱で溶け落ちたものと見られる。
圧力容器底部に接続する制御棒駆動装置などの構造物やケーブルに大きな損傷は見られなかった。動画では圧力容器底部に開いた穴から冷却水が雨のように降り落ちている様子が撮影された。
30日の調査は、先端にカメラが付いたパイプを、圧力容器を支える筒状の台座(ペデスタル)の入り口に差し入れた。今後は調査で得た情報を基に、当初2月中の投入を予定していたサソリ型ロボットの走行ルートなどを再検討し、改めて投入の可否を判断する。
物質を透過する宇宙線を使った調査などでは、2号機は溶融燃料の大半が圧力容器内にとどまっている可能性が高いとみられている。
メルトダウンしたと思われる映像であるが、どこがどう損傷しているかは、分からないということである。
デブリ再現実験をフランスで進めるということだが、再稼働の前にやるべき課題は山積している。
日本経済新聞1月15日
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