原子力事業で破滅の危機の東芝(4)/ブランド・企業論(65)
東芝の危機は衝撃的である。
2015年に発覚した不正会計処理に対応するため、優良事業だった東芝メディカルシステムズの全株式を売却するなどろリストラを進めていたところだった。
約1兆円という巨額の資金を捻出し、社長を含む8人の取締役が引責辞任した。
16年3月期は、7000億円以上の営業赤字、医療機器子会社の売却益を加えた最終赤字は4600億円に達した。
それを底として、V字回復するはずだった。
それが一気に暗転である。
書店に、「東芝解体」と大きく書いた雑誌が平積みされている。
発売中の「週刊東洋経済」2017年2月4日号である。
同誌によれば、東芝解体は待ったなし!
選択肢としては、「優良資産の売却」「原子力事業の分離」「外部資本の受け入れ」があるが、これらを同時並行的に進めなければならない。
グループ企業も合わせると19万人のマンモス企業である。
福島原発事故を教訓にして、原子力事業からの方向転換を図っていれば、と今更ながら思う。
東京新聞1月28日
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