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2017年1月15日 (日)

混迷を深める築地の豊洲移転問題/日本の針路(320)

東京都の豊洲市場(江東区)の地下水調査で、環境基準を大幅に超える有害物質が検出された。
報告を受けた専門家会議のメンバーも、想定外の事態に「なぜ」と驚きの声を漏らしている。
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東京新聞1月15日

 築地市場(中央区)の講堂で開かれた14日の専門家会議。傍聴していた業者らに調査結果の報告書が配布されると、これまでとは桁違いの数値に会場はどよめきに包まれた。
 都の担当者は、激変したデータが「暫定値」であることを強調。平田健正座長は「どう評価していいのか、戸惑ってしまう」。
 会議のメンバーによると、考えられる可能性は大きく分けて二つあるという。一つは、9回目の採水が行われる直前に稼働した地下水排水システムの影響だ。稼働に伴い地下水が移動し、数値が上昇したという見立てだが、平田座長は「それならば、排水の数値も高いはずだ」と話す。
 もう一つは、採水方法のミスといった人為的な要因だ。今回は、1~8回目とは別の民間機関が担当。このため調査手法などを確認するとともに、今後は都環境科学研究所と民間機関2社で実施することにした。
 傍聴していた築地市場協会の伊藤裕康会長は「大変驚き、がっかりした」と動揺を隠せず、「早く実態をつかみ、包み隠さずにしてほしい」と要請。仲卸の男性は「(過去のデータに)改ざんがあったと疑われても、しょうがない」といぶかった。
 「都議会がこれまでどういう審議をしてきたのかも問われる」。小池氏は移転を推進してきた最大会派の自民党に矛先を向け、今夏の都議選での争点化は「避けられないのではないか」との見方を示した。
豊洲移転に黄信号=「桁違い」検出に衝撃-小池氏は疑義、業者憤慨

それにしても、今までのデータとの不整合の理由は何か?
専門家会議のメンバーの主な意見は次のようである。
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東京新聞1月15日

専門家たちも困惑している様子が窺えるが、そもそも豊洲は築地の移転先として適格であったのか?
石原都政時代に遡った検証が必要だと思われる。

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