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2017年1月 4日 (水)

「日本はスゴイ」の自画自賛/アベノポリシーの危うさ(119)

第2次安倍政権の発足から丸4年過ぎた。
安倍首相は、「積極的平和主義の旗を掲げ、しっかりと世界の平和と繁栄に貢献し、世界の真ん中で輝く日本をつくっていきたいと思います」と意欲的であるが、4年の間に世相はずいぶん窮屈になった。
「世界の真ん中で輝く日本」という言葉に、「日本はスゴイ」という風潮を感じざるを得ない。

早川 タダノリ『「日本スゴイ」のディストピア: 戦時下自画自賛の系譜』青弓社(2016年6月)という著書がある。
Amazonでは次のように紹介されている。

テレビや雑誌でやたら目につく「日本スゴイ」の大合唱。「八紘一宇」や「日本人の誇り」を煽る政治家まで現れた。実は1931年の満洲事変後にも、愛国本・日本主義礼賛本の大洪水が起こっていた。「日本人の礼儀正しさ」や「勤勉さ」などをキーワードとして、戦時下の言説に、「日本スゴイ」という自民族の優越性を称揚するイデオロギーのルーツをたどる。

確かに三原じゅん子議員の「八紘一宇」発言や「日本会議」、「文化芸術懇話会」などを見ていると、「日本スゴイ」は現在の日本の一断面であろう。
⇒2015年3月18日 (水):確信的「無知」の「無恥」・三原じゅん子/人間の理解(10)
⇒2015年7月12日 (日):「文化芸術懇話会」におけるリベラルアーツの欠落/日本の針路(195)
⇒2015年12月26日 (土):日本をダメにする日本会議という存在/日本の針路(268)
⇒2016年8月14日 (日):日本をダメにする日本会議という存在(2)/日本の針路(288)

東京新聞12月13日の「こちら特報部」(2016年12月23日)が、この現象を取り上げている。
1612132

かつての「経済大国」は遠い昔の話で、1人当りGDPでは日本は20位(2015年)である。
安倍首相の「世界の真ん中で輝く日本」という言葉は、意識しているかどうかは別として、満州事変以降の世相との近縁性を表しているだろう。
首相が率先して再び日本を「ディストピア」化しているのである。

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