安倍年頭所感にみる改憲意欲/アベノポリシーの危うさ(121)
安倍首相の年頭所感をどう読解するか?
今日の東京新聞が解説している。
「わが国の たちなほり来し 年々に
あけぼのすぎの 木はのびにけり」
30年前の新春、昭和62年の歌会始における昭和天皇の御製です。
戦後、見渡す限りの焼け野原の中から、我が国は見事に復興を遂げました。昭和天皇がその歩みに思いを馳せたこの年、日本は、そして世界は、既に大きな転換期に差し掛かっていました。
引用されている昭和天皇の御製を「戦後復興の祈り」を託したものと言っている。
1954年生まれの安倍首相にとって、「戦後」は経済復興面「だけ」が意識されるということだろうか。
本年は、日本国憲法施行70年の節目の年にあたります。
「歴史未曽有の敗戦により、帝都の大半が焼け野原と化して、数万の寡婦と孤児の涙が乾く暇なき今日、如何にして『希望の光』を彼らに与えることができるか・・・」
現行憲法制定にあたり、芦田均元総理はこう訴えました。そして、先人たちは、廃墟と窮乏の中から、敢然と立ち上がり、世界第三位の経済大国、世界に誇る自由で民主的な国を、未来を生きる私たちのため、創り上げてくれました。
安倍首相は、現行憲法施行70年というタイミングを「改憲へのまたとないチャンス」と捉え、年始から「改正ありき」の印象付けをはじめたのである。
現憲法を死守しようというわけではないが、安倍首相の考える改憲には断固反対する。
日本国憲法は、大日本帝国憲法との比較において理解すべきものだ。
日本国憲法の特色
・国民主権
・基本的人権の尊重
・平和主義
の3本柱を壊そうとするのが自民党改憲案である。
表面的な美辞麗句に惑わされてはならない。
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