« 不適格大臣列伝(5)・石原伸晃TPP担当相/アベノポリシーの危うさ(112) | トップページ | 「日本死ね」の流行語大賞選出をめぐって/日本の針路(313) »

2016年12月12日 (月)

カジノとクールジャパン/日本の針路(312)

自民党は8日、カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)整備推進法案について、13日に参院内閣委員会で採決し、会期末の14日に参院本会議で可決、成立させる方向で調整に入った。
当初は9日に成立させる日程を描いていたが、連立を組む公明党や参院内閣委の委員長ポストを握る民進党が慎重審議を求めていることを踏まえて断念した。
今までの審議は拙速というよりも、後ろめたさが目立つものであった。
⇒2016年12月 7日 (水):後ろめたさ全開のカジノ法案審議/アベノポリシーの危うさ(113)

安倍首相は、蓮舫民進党代表との党首討論で、カジノ解禁に向けた「統合型リゾート(IR)整備推進法案」(カジノ法案)について「IRに対する投資があり、それが雇用につながっていくのは事実だ」と意義を強調したが、カジノはゼロサムゲームである。
与党公明党は、選挙区事情と世論の板挟みで、結局自主投票せざるを得なかった。
161215_2
週刊文春12月15日号

安倍首相名義の著書に『美しい国へ』文春新書(2013年1月)がある。
相模原市障害者施設大量殺人事件の犯人は、「世界が平和になりますように。beautiful Japan!!!!!!」とツイッターに書き、安倍首相に並々ならぬ親近感を抱いているようだ。
⇒2016年7月27日 (水):相模原障害者施設大量殺人事件/ケアの諸問題(26)

美しい国で連想するのは「クールジャパン」である。
日本の優れた文化を世界に向けて発信しようという意図である。
安倍政権の掲げた「地方創生」の主要な柱になるはずであった。
しかし一向に目覚ましい成果をあげたということを聞かない。
2wedge16122
『クールジャパンの不都合な真実』Wedge2016年12月号

まあ安部首相がマリオに扮して得意になっているのだから、高度なコンテンツを期待する方が間違いというものであろう。
⇒2016年8月24日 (水):クールジャパンと『「いき」の構造』/日本の針路(292)
「クールジャパン」の内実はカジノだった?
であれば、いっそのことカジノを、かつての東映任侠路線の美意識で演出すれば良いのでは?

|

« 不適格大臣列伝(5)・石原伸晃TPP担当相/アベノポリシーの危うさ(112) | トップページ | 「日本死ね」の流行語大賞選出をめぐって/日本の針路(313) »

ニュース」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

日本の針路」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: カジノとクールジャパン/日本の針路(312):

« 不適格大臣列伝(5)・石原伸晃TPP担当相/アベノポリシーの危うさ(112) | トップページ | 「日本死ね」の流行語大賞選出をめぐって/日本の針路(313) »