不時着と墜落/「同じ」と「違う」(102)
沖縄県名護市沖で米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイが「不時着」した。
米側は「コントロールを失った状況でなく自発的に着水した」と墜落を否定しているが、現実に大破しており、客観的の見れば「墜落」に限りなく近い。
⇒2016年12月15日 (木)::オスプレイ事故と根拠ない安全主張/永続敗戦の構造(7)
「不時着」か「墜落」か。
現実は1つであるが、立場によって見方は変わる。
「地」と「図」があった場合、どちらを「図」とみるかは相対的である。
ゲシュタルト心理学で有名な錯視の絵がある。
カメラ的日乗3.0
若い娘と見るか、老婆と見るか。
どちらにも見えるが、一度どちらかに見てしまうとなかなかもう一方の見方にならない。
柔軟な見方を失うと、安倍首相のように「裸の王様」になることになる。
⇒2013年10月17日 (木):安倍首相は裸の王様か?/アベノミクスの危うさ(16)
⇒2014年11月27日 (木):続・安倍首相は裸の王様か?/日本の針路(76)
沖縄県は、統計上のカテゴリーを「墜落」とした。
東京新聞12月18日
「不時着」にしか見えないとすれば、日本政府は「裸の王様」集団である。
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