不適格大臣列伝(2)・山本有二農林水産相/アベノポリシーの危うさ(106)
トランプ次期アメリカ大統領は、TPPからの離脱を明言している。
それぞれの思惑が交錯しているが、行方が混とんとしていることは間違いないだろう。
日本政府は積極推進の構えだが、政権の内側からかく乱しているのが、山本有二農林水産相である。
⇒2016年11月 2日 (水):政権はなぜTPPの承認を急ぐのか/永続敗戦の構造(6)
本人はリップサービスのつもりかも知れないが、笑えぬ冗談であることが分かっていない。
高知県高知市の出身で、土佐高等学校から早稲田大学法学部を卒業した。
弁護士の後。1990年、第39回衆議院議員総選挙に高知県全県区(定数5)から自由民主党公認で出馬し当選した。
第1次安倍内閣で内閣府特命担当大臣(金融担当)に就任、2016年、第3次安倍第2次内閣で農林水産大臣に就任した。
特筆すべきなのは、崇教真光の神組み手(信徒)であることであろう。
崇教真光は、岐阜県高山市に本部を置く新宗教である。
安倍是意見が「働き方改革」を謳う中で、山本事務所がブラックであると報道されている。
「週刊文春」10月27日号が、秘書への残業代の不払いや雇用契約書を交付しないなど労働基準法に違反してると報じているのだ。
複数の元秘書が、山本事務所は労基法第15条1項に定められた雇用契約書を作成していなかったと証言している。
「給料は全部込みで約17万円」などとされていたというが、残業代や深夜手当が一切支払われないとすれば、労基法37条違反になる。
安倍政権は、こんな大臣を閣内に置いたままで「働き方改革」を本気で標榜しているのか。
政権の不真面目さを体現しているような男と言えよう。
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