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2016年11月15日 (火)

奇蹟と奇跡/「同じ」と「違う」(100)

映画『奇蹟がくれた数式』を観た。
インド生まれの天才的数学者・シュリニヴァーサ・アイヤンガー・ラマヌジャン(Srinivasa Aiyangar Ramanujan)の物語である。
12

ラマヌジャンは、1887年12月22日生まれで 1920年4月26日に亡くなったから32年の短い生涯だった。
映画にも描かれているが、次のような逸話が残されている。

ある日、ラマヌジャンの才能を見出した ケンブリッジ大学の数学者Hardy (ハーディ)は、病床のラマヌジャンにこういいました。
「1729はつまらない数字だ。」
ラマヌジャンは飛び起き、
「ハーディ先生、1729は大変面白い数字です。」と反論します。
「1729は3乗数の2つの和として、2通りに表すことができる最小の数です。」
つまりこういうことです。
1729という数字は10の3乗と9の3乗の和でもあり、12の3乗と1の3乗の和でもあるのです。
1729
1729が最小であると即座に判断できるラマヌジャンの天才ぶりが伺える話です。
ハーディは後に伝記の中で「ラマヌジャンはすべての自然数と親友であった」と述べています。
神秘的な数字「12」の謎!インドが生んだ天才数学者ラマヌジャン。

1729はハーディが乗ってきたタクシーのナンバーである。
ラマヌジャンは、インドからケンブリッジ大学に招聘されたが、第1次世界大戦が勃発し、植民地のインド出身だということで、偏見を持たれ差別される。
ハーディは例外的な理解者だったが、敬虔なヒンドゥー教の信者と無神論者のハーディは、宗教的な考え方においてはすれ違う。

証明の重要性を説くハーディに対し、ラマヌジャンは「神の恩寵によってもたらされた」と説明し、それで十分ではないかと言う。
証明など、時間のムダだ。

タイトルの『奇蹟がくれた数式』は、ラマヌジャンの立場を説明している。
「奇跡」が「常識で考えては起こりえない、不思議な出来事・現象」の意味であるのに対し、「奇蹟」は「キリスト教など、宗教で、神の超自然的な働きによって起こる不思議な現象」を意味する。
「週刊新潮」の竹内薫氏のコラムに紹介があった。
1610132
週刊新潮10月13日号

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