« 象徴の行為としての「国見」/天皇の歴史(8) | トップページ | 低迷する消費と経済政策/アベノポリシーの危うさ(98) »

2016年9月30日 (金)

GPIFの株式運用拡大の結果/アベノポリシーの危うさ(97)

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用実績が、今年4~6月期で約5兆2342億円の損失になった。
2期連続の巨額赤字である。
Ws000000_2
年金運用で赤字続き、大丈夫?


安倍政権は2014年10月末に年金資金運用の基本を大転換し、リスク資産への投資を拡大した。
その結果が巨額の損失である。
27日午後の衆院本会議で、民進党の野田佳彦幹事長の代表質問に対し、「年金財政上必要な収益を十分に確保している。市場動向などによる短期的な評価損による年金財政上の問題は生じず、年金額に影響することは全くない」と答えた。

安倍政権誕生の契機となった衆院解散をした野田氏が幹事長として質問に立つというのも違和感があるが、安倍首相の答弁は問題の本質から逸れているだろう。
そもそも長期的に保全すべき年金資金をリスク市場に投下して運用することが問題なのである。
2014年10月に安倍政権が年金資金運用の基本を大転換するまで、リスク資産への投資は抑制されていたのである。

経済・金融の予測には限界がある。
ならば公的資金の運用は保守的にならざるを得ないのだ。
GPIFが金融変動を読み抜く力を持っているとは到底思えない。
民間の事業者であれば、厳しく責任を問われるような運用実績であるにも拘わらず、GPIFについては責任を問われることもない。

GPIFが日本株のシェアを高めた結果、2037銘柄を保有し、時価総額の合計は、31兆4671億円強に達している。
GPIFは信託銀行などに委託して間接的に株を保有しているので、各企業が公表する「大株主」名簿には登場しない。
時価総額1000億円超の72社の株主構成は下表のようである。
Gpif
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人) 筆頭株主にズラリ

株式シェアを高めた結果、短期的な株価形成には有効だっただろうが、筆頭株主となってしまった。
クジラどころか「シン・ゴジラ」のようであり、健全な市場とは言えなくなっている。

|

« 象徴の行為としての「国見」/天皇の歴史(8) | トップページ | 低迷する消費と経済政策/アベノポリシーの危うさ(98) »

アベノポリシーの危うさ」カテゴリの記事

ニュース」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/395349/67686090

この記事へのトラックバック一覧です: GPIFの株式運用拡大の結果/アベノポリシーの危うさ(97):

« 象徴の行為としての「国見」/天皇の歴史(8) | トップページ | 低迷する消費と経済政策/アベノポリシーの危うさ(98) »