弱者を切り捨てる福祉政策/日本の針路(291)
厚生労働省が介護保険サービスの見直しに向けた議論を始めた。
3年に1度見直しが行われるが、介護の必要度が低い利用者向けのサービスを削る方向で検討されているという。
東京新聞8月19日
高齢化による介護保険給付額は増大している。
政府はサービスを縮小して対応しようとしているが、必要なことは介護度を上げないことであり、軽度者のサービスを縮小することは、重度化を進める可能性が高い。
安倍政権は「一億総活躍」を掲げているが、現実に行われていることは、弱者いじめとも言うべき施策である。
政府が2015年6月に閣議決定した「骨太の方針」では、福祉用具のレンタルを含む軽度者向けサービスの見直しが明記されている。
財務省は、訪問介護の生活援助やバリアフリー化の住宅改修費を介護保険の給付から外し、一部還付も念頭に置いた原則自己負担を主張し、厚生労働省社会保障審議会介護保険部会は年内の結論を目指し議論を進めているという。
弱者切り捨てでは福祉政策の名に値しない。
東京新聞8月19日
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コメント
過去にも診療報酬改定等、その時々の判断で厚労相は制度変更を行ってきた。この制度変更のみをもって「安倍政権は弱者切り捨て」は言い過ぎなのでは?ちょっとステレオタイプ過ぎ。
投稿: | 2016年8月24日 (水) 05時58分
小泉政権の時もそうだったけど、政権が長期になると「弱者切り捨て」ってよく言われるよね〜。財源の裏付けのないマニフェストで国民を騙した某民主党政権より、今の自公政権の方がよっぽど福祉政策に力入れてるの知ってる?雰囲気で言わないでちゃんと政権ごとの政策をきめ細かく検証してから言ってね。
投稿: | 2016年8月24日 (水) 10時08分
安保、平和、自衛隊、憲法、原発…えせリベラリストが、切るカード無くなっていつも最後に切ってくるジョーカー「弱者」。さんざん保守を威勢よく批判してからの、最後に騙る弱者。ずるいよね〜、えせリベラリスト。
投稿: | 2016年8月24日 (水) 14時18分