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2016年8月 3日 (水)

都知事選の暫定総括(2)野党共闘の敗因/日本の針路(283)

都知事選は、結果的には、小池百合子氏の鮮やかな勝利であり、残念ではあるが、野党共闘は不発に終わったと言わざるを得ない。
野党共闘のあり方をめぐってさまざまな議論湧いてくるであろうが、野党が分裂しているようでは、選挙で「安倍的政治」を打破することはできず、日本という国は地獄へ一直線となりかねない。
何としてでも、野党共闘の枠組みを再構築すべきであり、そのために真摯な反省と戦略の練り直しが必要であろう。

都知事選の敗因をどう考えるか?
一般論として、リベラルは多様性を好むので、バラバラになりがちなのは避けがたい。
しかし、力を結集できなければ負け続けることは必須である。
先ず反省しなければならないのは、野党の安易な取り組み方である。
有権者の直近の投票行動からすれば、自民党が割れて、宇都宮健児氏が立候補を取りやめた時点では、野党共闘側が圧勝してもおかしくはない状況であった。
2
大英断! 宇都宮健児さん出馬取り下げ鳥越支持表明! 賞賛の声続々、副知事の声も!

野党4党は、究極の後出しジャンケンと言われるような形で、鳥越俊太郎氏を擁立した。
しかし、余りにも準備不足であったことは否めない。
知名度に頼るだけでは迫力が生まれないのは当然であろう。
鳥越氏にも準備ができていなかったし、それをカバーすべき政党にも準備がなかった。
しかし、準備期間がないことを言い訳にはできない。
条件は皆同じである。
準備できなければ、立候補などしなければ、あるいは擁立しなければいいだけの話である。

鳥越氏には選挙妨害と呼ばれても仕方がないような週刊誌による報道もあった。
⇒2016年7月24日 (日):真昼の暗黒か、ゲスの極みか/日本の針路(279)
影響は小さくはないだろうが、それだけでは説明できない大差である。
たとえ鳥越氏以外の候補者であっても、結果は変わらなかった可能性の方が高い。

都知事選というのは、東京都という膨大な選挙区をすべてひっくるめた1127万人余の有権者に訴えて支持を取り付けなければならない独特の選挙である。
しかも2週間という非常に短い期間にである。
知名度を優先させざるを得ないのは理解できる。
特に今回のように、舛添要一前知事の辞任という「想定外」の事態を受けての選挙であれば、自ずから知名度頼りにならざるを得ない。
21人の立候補者がいても、事実上知名度に勝る3人による戦いということだ。
あらかじめ高い知名度を持っていない候補者は、土俵に上ることすらできないのだ。
しかし、知名度は必要条件であっても十分条件ではない。

十分条件が何であるか、それを満たすためにはどうすればいいか。
簡単には答えは見出せないだろう。
例えば、鳥越氏でなくて宇都宮健児氏が野党の統一候補になっていれば十分条件を満たせただろうか。
政策的な練度は鳥越氏よりも遙かに錬磨されていたと思う。
しかしそれでも不十分なような気がする。
是非は別として、東京全体を選挙区とするような選挙では、ポピュリズムに乗らなければ勝つことは難しいだろう。

民進党の岡田代表は、次の代表戦には出馬しない意向だという。
良いチャンスであるから、ある程度ポピュリズムに乗れる代表を選ぶべきだろう。
長島昭久氏や細野豪志氏のような、自民党と無差別とは言わないまでも、違いがはっきりしない人では意味がない。
蓮舫氏や山尾志桜里氏のような女性を選ぶのも一案であろう。

「民主主義は、ベストを選ぶシステムではない。ワーストを避けるための知恵だ」とも言われる。
その意味でも、野党共闘側は負けたのだ。
純正の自民党候補と、より反動的な自民籍候補の戦いで、後者に軍配が上がった。
ワーストを避けられなかったということだ。
共闘のシンボルとなるような人材を擁立し、着実に戦っていくしかないと思う。

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コメント

戦争を知らない日本人が最も身近に感じた「地獄」は3.11と原発事故。その地獄を演出した民主党(現野党)政権、張本人の菅直人が応援したのが鳥越俊太郎という事実。

投稿: | 2016年8月 4日 (木) 22時06分

台湾の国籍持ってて、自分の国籍についての記憶もいい加減な人間を?野党の党首なら勝手にどうぞだけど、それで首班指名で首相になることを考えたら到底民進党に政権なんて渡せない。お前の言う右翼とかタカ派とかのレッテルを抜きにしても、普通のバランス感覚をもった日本人なら誰しもそう思って当然。有権者を見下ろすより、己れの異常な思想、人を見る目をまず疑うべし。ほんと人を見る目ないな。

投稿: | 2016年9月15日 (木) 08時28分

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