伊方原発3号機再稼働批判/技術論と文明論(62)
四国電力は伊方原発3号機を再稼働させた。
福島原発事故から何を教訓としたのか?
東京新聞8月13日
福島第1原発事故から5年5カ月過ぎた。
依然として多くの人が避難生活を強いられており、収束のめどは立っていない。
東京五輪招致のため、安倍首相がコントロールされていると宣言した汚染水は深刻な事態のままである。
福島第1原発建屋に滞留している汚染水問題で、原子力規制委員会の検討会は19日、早急に処理して量を減らすことを検討するよう東電に指示した。高濃度の放射性物質で汚染されており、再度の津波で流出すれば甚大な環境被害が生じることを懸念している。
同原発1〜4号機の原子炉とタービンの両建屋には計約6万トンの水がたまっている。東電はポンプでくみ出し、技術的に除去が難しいトリチウム以外の放射性物質を取り除いた後に、別の場所に置いているタンクに貯蔵している。しかしタンクの増設が間に合わず大量に処理できないうえ、新たに地下水が流れこんでいるため滞留水が減っていない。東電は建屋を凍土遮水壁で囲うなどしているが効果は表れていない。
福島第1原発事故 滞留汚染水対策、東電に検討指示 規制委
山本太郎氏は以下のように言っているが同感である。
熊本地震の原因になった、日奈久断層帯と布田川断層帯は、国内最大級の活断層「中央構造線」の延長線上にあり、伊方原発もその近くに立地する。
断層帯が飛び火的に動く可能性もあり、熊本地震規模以上の地震が起こる可能性がある事は、皆さんご存知の通り。
それに耐えられる安全対策など、できるはずもない。
熊本地震で目の当たりにした家屋の倒壊、道路などの寸断。
事故が起こった際に被曝を避ける屋内退避や、車両による避難、バスでお迎えにあがります、という避難の想定事体がどれほど現実味がないか、子どもでも理解できること。
なにより、避難計画が成り立っていない事を、1番判りやすく示しているのが、伊方原発の西側、佐田岬半島の暮らす住民に対しての避難計画。
有事には、佐田岬から船で九州側に船で避難するという。
津波が来ている状況で、どうやって船で避難出来るというのか。
モーゼがやってきて海でも割ってくれるというのだろうか。
無責任を通りこして、おめでたい状況に陥っている。
避難計画でなく、現実逃避と呼ぶべきではないか?
大規模な震災、伊方原発に過酷事故が起こった場合、愛媛の人々のみならず、大分、高知、山口、 広島などの周辺自治体住民も、避難民になる恐れがある。
正気とは思えない
周辺自治体・住民の多くが避難について不安に思っているが、原子力規制委員会は、避難については審査しないし、かかわらない。
不安の生じるような場所には立地してならないのだ。
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