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2016年6月12日 (日)

生長の家が自民党支持を取り止め/アベノポリシーの危うさ(80)

「日本会議」という保守系の民間団体がある。
安倍晋三内閣と極めて近い関係にあることで注目を浴びている組織である。
現在の安倍内閣の主要閣僚19人中15人と約8割が日本会議のメンバーであり、昨年夏の安保法制を合憲とした3人の憲法学者をはじめ、安倍政権の周辺のさまざまな団体・人脈が、日本会議関係者で構成されている。
⇒2015年12月26日 (土):日本をダメにする日本会議という存在/日本の針路(268)

Ws000000この日本会議の実態を詳らかにした『日本会議の研究』扶桑社新書(2016年4月)が、当の日本会議から出版差し止めの申し入れがあったという。
扶桑社と言えば、政権の御用新聞化している産経新聞と同じグループである。
「オヤッ」という感じである。

「オヤッ」という感じは、「成長の家」が安倍政権批判を明らかにしたことでさらに大きくなった。
参議院選挙で、「与党とその候補者を支持しない」方針を明らかにしたのだ。

来る7月の参議院選挙を目前に控え、当教団は、安倍晋三首相の政治姿勢に対して明確な「反対」の意思を表明するために、「与党とその候補者を支持しない」ことを6月8日、本部の方針として決定し、全国の会員・信徒に周知することにしました。その理由は、安倍政権は民主政治の根幹をなす立憲主義を軽視し、福島第一原発事故の惨禍を省みずに原発再稼働を強行し、海外に向かっては緊張を高め、原発の技術輸出に注力するなど、私たちの信仰や信念と相容れない政策や政治運営を行ってきたからです。
今夏の参議院選挙に対する生長の家の方針

「成長の家」が日本会議と深い関係があることは周知の事実である。

作家の佐藤優さんから興味深い話を聞いた。KSD事件で2001年に東京地検に逮捕されるまで自民党の右派を代表する政治家だった村上正邦さんのことである。
・・・・・・
 佐藤さんによると、村上さんは九州の筑豊炭田で貧しい炭鉱労働者の子として生まれ、青年時代には炭鉱で労働運動のリーダーをしていた。幼いころには、朝鮮半島から強制連行され、炭鉱で虐待されている人たちの姿も目撃し、心を痛めたことがあるという。
 そのうえ村上さんは、かつて生長の家を支持母体にして国会議員になった人だった。
 私は村上さんのライフヒストリーを聞きたいと思った。もし、村上さんがすべてを話してくれるなら、なぜ日本会議が近年台頭したのか、その謎を解くカギが見つかるかもしれない。
日本会議を形成する生長の家人脈

しかし今や「成長の家」は自らの理念と安倍政権の政策が、根本的に矛盾することを明らかにして袂を分かった。

宗教法人「生長の家」は9日、安倍晋三首相の政治姿勢に反対し、参院選で与党とその候補者を支持しないとする方針を発表した
方針は、安倍政権を「民主政治が機能不全に陥った時代の日本社会を美化するような主張を行っている」などと批判。「日本を再び間違った道へ進ませないために、明確に『反対』の意思を表明する」とした。
生長の家は、憲法改正運動を進めて安倍政権を支持する「日本会議」の事務総局幹部らがかつて属していた。これに対し、今回の方針は「日本会議の主張する政治路線は、生長の家の現在の信念と方法とはまったく異質で、時代錯誤的だ」としている。
Ws000001
宗教法人「生長の家」、安倍政権を批判 参院選で与党を支持せず

安倍政権の軋む音が聞こえてきた。
与党を形成している公明党の支持母体の創価学会はどうか?
公明党が「平和の党」を自称するならば、安保法を推進したことで絶対矛盾に陥るだろう。
安倍政権が崩れ落ちるのも間近だと見る。

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