ひたすら政権追随の産経新聞批判/アベノポリシーの危うさ(62)
私は購読者ではないので、現在は産経新聞は他人がネット等で引用した記事などしか目にしない。
それにしてもこれはヒドイのではないか。
署名活動とは以下のようなものである。
岐阜経済大学(大垣市)の高木博史准教授が16日呼びかけ、4日後には10万人が賛同した。
産経新聞のリード部分を引用しよう。
熊本地震をきっかけに、反原発運動が活発化している。国内で唯一稼働している九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)に対し、インターネット上で呼びかけられた運転停止署名が6日現在、12万4千人を超えた。だが、原子力規制委員会は「現状で安全上問題はない」と科学的根拠を挙げて地震の影響を否定。有識者もリスクは小さいと強調しており、過度に不安をあおる反原発活動の非科学性が浮き彫りになっている。
揺れ想定の70分の1なのに…反原発派、熊本地震を利用 川内停止署名に12万人
原子力規制委(規制庁)の説明は以下の通りである。
原子力規制庁の言っていることは科学的か?
今回の熊本地震には今までの経験則から外れた特徴が幾つかある。
東京新聞4月18日
多くの国民は川内原発という局所では地震動が基準内だったかも知れないが、基準地震動を超える可能性が否定できないことを感じているからこそ、4日で10万人もの署名が集まったのである。
事実、今回の地震でも益城町では基準地震動を超えた揺れが観測されているのである。
「神」になった規制委 熊本地震1580ガルでも原発停止否定
地震や火山のような地球科学は、実験により仮説を検証することができる物理や化学と異なり、仮説の検証が難しい。
5月1日放映の「サンデーモーニング」で、毎日新聞記者の元村有希子さんが「未科学」という言葉を使って地球科学の特性を説明していた。
図解ニセ科学
識者の意見も分かれているが、安全性については、積極的に安全であることを立証しない限り、危険だと考えるべきなのである。
もう「想定外」では済まされないのは国民の共通認識であろう。
以下のような意見は十分に傾聴すべきではなかろうか。
震源から80km!「川内原発は安全」というウソ
後藤政志氏は元東芝・原子炉格納容器設計者、河合弘之氏は弁護士である。
産経新聞はもはや社会の木鐸としてのミッションを放棄したと断ずるべきであろう。
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