舛添都知事の醜態と支援責任/アベノポリシーの危うさ(65)
東京都の舛添要一知事が窮地に追い詰められている。
知事就任前に政治資金を使って千葉県内のホテルに宿泊したが、実際には家族旅行だった疑いがあると週刊文春が報じたのだ。
週刊文春5月19日号
舛添知事は5月13日の定例会見で以下のように経緯を説明した。
東京都の舛添要一知事は13日記者会見し、自身が代表を務めていた政治団体の収支報告書に、私的な飲食費が計上されていたことを認め、「不徳の致すところで、心からおわびしたい」と謝罪した。近く報告書を訂正する意向を表明。「全力を挙げて都民のために働く」と述べ、辞職はしないとの見解を示した。
家族との旅行費を記載していた疑いがあると指摘されていることについても「事務所関係者らと会議をした」とした上で、「家族と宿泊していた部屋を利用していたことから懸念を招いた」とし、報告書から削除するとした。
舛添都知事、政治資金で私的飲食 認めて謝罪、収支報告書訂正へ
質疑応答の一例は次のようなものである。
――ホテルでの会議について。短時間の会議でも政治活動と言うが、本当はプライベートで家族だけで過ごして、本当は会議をやっていないのではという疑いが持たれている。人数すら答えられないのは不透明ではないか。
疑問はわかりますが、政治の場ですから、機微に渡る。そこは差し控えたいと思います。参加者は、事務所関係者等という言い方をしましたが、そこは機微にわたるので差し控えたい。
舛添要一氏「説明責任は果たした」 週刊文春報道で謝罪
「政治とカネ」と言われるが、それにすらなっていない。
公金横領に近いと言うべきであろう。
舛添氏は、かつて次のように書いた。
私は終始、「反小沢」の旗幟を鮮明にしてきた。そこが、「みんなの党」の渡辺喜美氏との違いといえる。渡辺氏は、「アジェンダが一致すれば、小沢氏とも組む、小沢氏に関してはあくまでもフリー」だと明言している。
私は小沢氏と組むことはない。なぜか? それは小沢氏の手法では日本が沈没する、政治不信がますます深まると憂慮するからだ。
⇒2010年12月16日 (木):舛添要一氏の小沢批判言説
舛添氏の手法では日本が沈没すると言うべきだろう。
都知事選では、自公の与党が舛添氏を支援した事実を忘れてはならない。
⇒2014年2月11日 (火):都知事選の結果と暗い予感/花づな列島復興のためのメモ(306)
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