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2016年4月 3日 (日)

浜岡原発撤退の論理と倫理(3)/技術論と文明論(44)

安倍晋三首相は1日午前(日本時間2日未明)、核物質や核施設の防護・管理強化を話し合う「核安全保障サミット」で演説し、「原子力の平和的利用を再びリードすべく歩み始めた」と原発の再稼働推進を宣言した。
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東京新聞4月2日

東京電力福島第一原発の事故から5年が過ぎた。
避難生活を強いられている人は、未だに約10万人いる。
汚染水も未だに流し続けている。
しかし、これらのことは、安倍首相の眼中にはないようである。
常人の発言とは思えない。
どういう神経の持ち主なのだろうかと思う。
⇒2015年6月 2日 (火):安倍晋三=サイコパス論/人間の理解(13)

救い難いではないか。
そんな態度で浜岡原発再稼働を進めたら、北野慶『亡国記』現代書館 (2015年8月)のような事態もフィクションとは言えなくなってくる。
⇒2015年12月 3日 (木):核燃料サイクルは延命させるべきか/技術論と文明論(35)
⇒2015年12月 6日 (日):特定秘密秘密の範囲と国民の知る権利/日本の針路(262)
⇒2015年12月25日 (金):高浜原発再稼働に慄然とする/技術論と文明論(38)

なおかつ、政府は1日の閣議で、「憲法9条は一切の核兵器の保有および使用を禁止しているわけではない」とする答弁書を決定した。
ただ、「政策上の方針として一切の核兵器を保有しないという原則を堅持している」との見解も併せて示した。

答弁書でも、憲法9条の解釈として「自衛のための必要最小限度の実力を保持することは禁止されていない」と説明。「核兵器であっても、仮にそのような限度にとどまるものがあるとすれば、必ずしも憲法の禁止するところではない」としている。
「憲法は核兵器保有を禁止せず」政府、閣議で答弁書決定

まあ、形式論としてはその通りかもしれないが、「自衛のための必要最小限度の核兵器」というものを実体的に想定することは難しい。
わざわざ現時点でそう答弁することもあるまい。
なるべく早く政権から引きずり降ろすべきであろう。

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