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2016年4月 8日 (金)

秘密のヴェールに包まれたTPPと甘利前大臣/アベノポリシーの危うさ(50)

環太平洋連携協定(TPP)の承認案と国内制度を整備する関連法案が、衆院本会議で審議入りした。
しかし、政権には真面目に審議する気があるのだろうかと思わざるを得ない。
安倍晋三首相は「成長戦略の切り札」と述べ、経済効果など利点を強調するが、交渉の推進役だった甘利明前大臣は睡眠障害とやらで不在である。

かと思えば、政府が5日、衆院環太平洋連携協定(TPP)特別委員会の理事懇談会でしめした、甘利明前経済再生担当相と米国のフロマン通商代表による閣僚協議などTPP関連文書は、表題を除いて黒く塗りつぶされ、内容は分からない状態だった。
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TPP交渉文書、黒塗りで開示 内容は分からない状態

これが安倍政権の実体なのである。
「聖域なき関税撤廃」という条件をつけてはいるが、「TPP絶対反対」というのが自民党の公約だった。
お得意の詐欺的レトリックである。
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選挙の時だけTPP絶対反対というウソをつき今度は聖域というウソをつく自民党

いかにもタフネゴシエーターだったかのように自らを言っていた甘利氏である。
ここは全容を明らかにすべきであろう。
よほど内容に都合が悪いことが記載されているのであろうか。

TPPは関税の撤廃など国民の生活に大きな影響を与えるにもかかわらず、交渉は秘密形式で進められた。
政府の主張の通りだとすれば、成長戦略への寄与や国会決議の趣旨に沿っていることなどは、むしろ積極的に開示すべきであろう。
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TPP経済効果で攻防 野党「農業損害を過小評価」首相「成長戦略の切り札」

政権の態度は、アマリにも国民を愚弄したものと言うしかない。

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