お粗末さが示す自民党の本質/アベノポリシーの危うさ(47)
今に始まったことではないが、自民党のお粗末ぶりが際立っている。
全国不祥事マップまで作られる始末だ。
【やだね!】自民党不祥事マップが作成される!ネットでは「まだいる」「まだいる」の大合唱!
参院選に擁立を図った乙武氏や今井絵理子さんなどについては、障害の問題について、どういう政策を講じようとしていたのかが改めて問われる。
人気のある人を擁立しようというだけでは国民をバカにしていると見られても仕方がないだろう。
週刊文春4月7日号
政権復帰した2012年の総選挙で当選した議員は、不祥事のオンパレードであった。
国民の民主党に対する嫌悪感が一役買っていることは事実であり、民進党に対する盛り上がりに欠けるのもそれが1つの要因であろう。
安倍政権が頭を痛める問題。それはマイナス金利でもアベノミクスの失敗でも、妻のあれこれでもない。「2012年問題」だ。昨年から世間を騒がせ、私たちを失笑させた3人の自民党議員を思い出してほしい。
まずは昨年3月、妻子持ちの門博文衆議院議員(50才)との不倫が発覚し、“路チュー”の現場を撮られたばかりか、その後入院した禁煙の病室でたばこを吸っていたのがバレて謝罪した、中川郁子衆議院議員(57才)。スクープした週刊誌に直撃され、「私はもっと美人」などと訳のわからない否定をしたのと相まって大きな騒ぎとなった。
昨年8月に自民党を離党した武藤貴也衆議院議員(36才)は、未公開株を巡る金銭トラブルが発覚し、未成年男性の買春疑惑まで報じられた。
そして、今年2月に議員辞職した宮崎謙介元衆議院議員(35才)は記憶に新しい。“育休取得”を宣言しながら、出産のため妻が入院している隙に自宅マンションに元タレントを連れ込み、ぬけぬけと不倫。1日に400回も彼女にLINEをしていたり、記者会見では、他の女性の存在も堂々と認める“ゲス”っぷりを披露した。
もはや政治家としてより、人としてどうなのか? という3人に共通するのが、「2012年衆議院議員総選挙当選組」だということ。
2012年の総選挙では、民主党から自民党へと政権交代が起きて、自民党は119から294へ大幅に議席を増やした。その“混乱期”に大量当選した議員のなかに、“問題児”が交じっていたというわけだ。セクハラ野次や報道規制発言で問題になった大西英男衆議院議員(69才)も、共産党に「テロ党」と野次を飛ばした山田賢司衆議院議員(49才)も、もれなく2012年組。政治評論家の有馬晴海さんは、大きな原因は2012年の「大量当選」にあると指摘する。
自民党2012年問題「イケメンならOK」の大量当選の代償
かと思えば、官邸は、今や安倍首相の天敵の感もある山尾志桜里議員のスキャンダル探しに躍起だという。
その成果であろうか、「週刊新潮」が4月7日号で、山尾氏の資金疑惑を報じた。
安倍応援団のフジサンケイグループなど、鬼の首をとったようなハシャギぶりである。
ガソリンプリカは身分証明書なく購入できるため、1人で何枚も持つことが可能だ。利用約款では第三者への譲渡は禁じられているが、所有者を確認することはない。今回の疑惑との関係は不明だが、愛知県内の金券ショップでは、ガソリンプリカの買い取りも販売もしている。
一体、この不可解な入金は何なのか。
民進党の岡田克也代表は「きちんと調査をして、あまり時間をかけずに説明することが求められている」と3月31日に注文をつけた。
民進・山尾政調会長“ガソリン代疑惑”で新事実 13、14年にもプリカ入金70回
ところが肝心の安倍首相や菅官房長官にも同様の疑惑があるという。
安倍首相もガソリン代を地球7周分計上していることが発覚!2013年だけでガソリン代約550万円!
自民の菅義偉官房長官もガソリン代を地球数週分計上!収支報告書に明記、計200万円以上!
官邸が仕掛けたと思われるが、藪をつついて蛇が出た感じである。
レベルの低い足の引っ張り合いは止めて、真摯な政策論争を期待したい。
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