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2016年4月19日 (火)

丸川大臣の(不)見識と「想定の限界」/技術論と文明論(50)

熊本を中心とする地震はいっこうに治まる気配がない。
またしても「想定」の限界を示すものとなりそうである。
本震と考えられた揺れが前震だったが、まだ確定したわけではない。
「平成二八年熊本地震」という名称も変更される可能性がある。
「想定外」は、東日本大震災で免罪符のように使われたが、そもそも自然史的な事象に対して安易に経験則を当てはめることに問題がある。

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160419_2 東京新聞4月19日

回数も最多のペースで発生しており、範囲も広域で、気象庁が近代観測史上経験したことがないとするほどである。
日本列島を大きく分ける大断層帯として、中央構造線と中央地溝帯(フォッサマグナ)がある。
今回の地震は、中央構造線の西端の別府-島原地溝帯と呼ばれる地域で起きている。
昨年11月の薩摩半島沖地震も延長線上であって、当然関連性を疑うべきであろう。
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160419_3 同上

今回の震源域の北側には九州電力玄海原発があり、中央構造線に沿って少し東側には四国電力伊方原発がある。
中部電力浜岡原発は中央地溝帯の近傍の南海トラフ地震の想定震源域である。

私は第一報を聞いたとき、石黒耀『死都日本』を連想した。
⇒2016年4月15日 (金):熊本の地震と『死都日本』のメッセージ/技術論と文明論(48)
今回も現時点では地震との関連性は不明とされるが、阿蘇山の噴火が重なった。

今回も現時点では地震との関連性は不明とされるが、阿蘇山の噴火が重なった。
丸川珠代・原子力防災担当相は4月16日、熊本地震の非常災害対策本部会議で、稼働中の九州電力川内原子力発電所について「現在のところ、原子力規制委員会は停止させる必要はないと判断している」と報告した。
観測された地震動が、自動停止させる基準値を下回っていることが理由である。

丸川氏はこの日の会議で、「今回の地震で川内原発において観測された地震動は最大で12.6ガルとなっている」とコメント。さらに、「同発電所は新規制基準への適合性審査で620ガルの地震動を受けたとしても、安全上重要な機能は確保されることを確認している」と述べた。
丸川珠代担当相、川内原発「停止させる必要ない」 なぜ?【熊本地震】

しかし、14日夜の揺れは、熊本県内で1580ガルを記録している。
たまたま川内原発では基準内だったに過ぎないのではないか。
丸川大臣は、2月7日の長野県の講演で、「東京電力福島第1原発事故後に、国が除染に関する長期努力目標として「年間1ミリシーベルト」と定めていることに関し「何の科学的根拠もない」「反・放射能の人がワーワー騒いだ」と発言した。
⇒2016年2月13日 (土):丸川珠代環境相の不適切発言/アベノポリシーの危うさ(18)
⇒2016年2月28日 (日):丸川環境相の発言にみる安倍政権のホンネ/アベノポリシーの危うさ(28)

何でこの人が担当大臣なのか?
理解に苦しむ国民を馬鹿にした人事である。

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