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2016年3月24日 (木)

国民大衆から浮き上がっている安倍政権/アベノポリシーの危うさ(41)

政府は23日、3月の月例経済報告を発表し、5カ月ぶりに下方修正した。
2月は「このところ一部に弱さもみられるが、緩やかな回復基調が続いている」だった。
マイナス金利という奇策にまで手を染めながら、いっこうに効果は見られない。
あれほど「この道しかない」と叫んでいたアベノミクスとは何だったのか。

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 個別の項目をみると、個人消費について「消費者マインドに足踏みがみられる」としてこれまでの「底堅い動き」との表現を七カ月ぶりに弱めた。年明けからの金融市場の混乱が家計の不安を呼び、消費を冷え込ませたほか、新車販売低迷も続いているためだ。
 企業の収益は「改善している」との表現を続けてきたが「非製造業を中心に改善傾向にある」として製造業の収益状況が悪化しているとの認識を示した。判断引き下げは一年七カ月ぶり。中国での販売が停滞、円の急伸で製造業の輸出採算も悪くなっているため。
 一方、設備投資は「持ち直しの動きがみられる」、輸出全般は「おおむね横ばい」とし、いずれも前月から判断を引き上げた。
 景気判断引き下げに関しみずほ証券の上野泰也氏は「アベノミクスの行き詰まりがさまざまな角度から露呈している」と指摘する。
 来年四月に予定する消費税増税をめぐっては景気停滞から政府内や有識者から延期論が出ている。今春闘のベアも大手製造業の多くで過去三年で最低水準にとどまっており、景気がさらに減速すれば、政府・与党内の増税延期論が強まる可能性がある。
景気の減速、政府認める 5カ月ぶり下方修正 3月月例報告

GDPの約6割が個人消費であることを考えれば、なぜ「消費者マインド」が弱いのかを考えてみればいいだろう。
結局、「将来に対する不安」が、流動性の高い現金選好を強めているのだ。
いくら安倍首相が、「待機児童を0にします」と言っても、「#保育園落ちた」を匿名だから確認のしようがないと答えたことで、さすがに世の女性たちも愛想を尽かしたのだろう。
⇒2016年3月12日 (土):匿名を理由に正面から答えない安倍首相/アベノポリシーの危うさ(35)

「#保育園落ちた」は敏感なリトマス試験紙として、反動と革新を分けつつある。
⇒2016年3月18日 (金):「保育園落ちた」ブログはリトマス試験紙だ/アベノポリシーの危うさ(37)
炙り出されてきているのは、安倍首相のオトモダチもしくはシンパの文化人(?)、津川雅彦氏や曽野綾子氏たちである。
津川雅彦氏は、3月20日に放送された『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)で、暴言を吐いた。

 じつは、問題を矮小化しようと躍起のパネラー陣のなかで、女優の北川弘美は「(日本死ねという)表現が悪いっていうのもわかるんですけど、この言葉でしか表現できなかったお母さんの気持ちはすごくわかる」「ほんとうはみんな思っていたこと」「ヤジを飛ばす議員の方を見ていると、ほんとうに(待機児童問題を)重要視しているのだろうか?とすごく疑問に思えて」と真っ当な見解を述べたのだが、そこに津川が「死ねって言葉は許せないでしょ? 許せるの?」と割って入った。そして、こう言ったのだ。
「書いた人間が○○ばいいよ」
 ○○の部分は音が被せられ放送されなかったが、話の流れを考えればあきらかなように、津川は「死ねばいい」と言ったのだろう。
「日本死ね」というのは怒りを国の政策にぶつけたものだが、「書いた人間が死ねばいい」というのは個人に対する明白な暴言である。しかも津川の発言が恐ろしいのは、「日本に逆らうような者は死ねばいい」と言っているに等しいことだ。
偏向番組『そこまで言って委員会』が「保育園落ちた」ブログを総攻撃! 津川雅彦は「書いた人間が死ね」

曽野綾子氏は、BS日テレ「深層NEWS」と言う番組での発言が物議を呼んでいる。

「政府に全部を叶えてもらおうなんて無理」 「言葉が汚くて、アタシ嫌だわ」 「自分の子どもが入れないと日本死ねとかいう自己中心」
曽野綾子さん「保育園落ちた日本死ねは自己中」「4畳半一間で暮らせば奥さん働く必要ない」

汚い言葉遣いであっても、大衆の胸に響く表現だったということが理解できないらしい。
かつての才媛もお嬢さんのまま老境に達して、感性が柔らかさを失っているのだろう。
寄る年波には勝てないということか。

 

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