匿名を理由に正面から答えない安倍首相/アベノポリシーの危うさ(35)
保育園への入所選考に落ちた母親が「保育園落ちた日本死ね!!!」と題して怒りをつづったブログが波紋を広げている。
ブログが匿名だったことを理由に、安倍晋三首相は2月29日の衆院予算委員会で、山尾志桜里議員の質問に、「本当に起こっているのか確認しようがない」と真面目に答えようとしなかった。
現実に多数の待機児童が発生しているのだから、首相の答弁態度には真摯さが感じられなかった。
⇒2016年3月 1日 (火):筋の通らない安倍首相の強弁/アベノポリシーの危うさ(28)
TVで放映されたこともあって、即座にツイッターで「♯保育園落ちたの私だ」というハッシュタグの投稿が飛び交い、「♯保育園落ちたの私と私の仲間だ」という署名が広がった。
与党席から「誰が書いたんだ」「本人を出せ」などのヤジが飛んだが、これに反応した当事者たちが「私だ」と声を上げ始めたのだ。
「私活躍出来ねーじゃねーか」という嘆きは、多くの待機児童の親や介護離職をせざるを得ない人びとの怨念の声とも言える。
5日には、認可保育園などから子供の入所を断られた当事者らが、国会前で政府に対する抗議集会を開いた。
保育園落ちたの私だ ブログに共感、国会前で抗議集会
安倍首相は、アベノミクスの第2ステージとして「1億総活躍社会」を標榜しているが、その胡散臭さが露呈したのである。
保育園落ちた 匿名ブログが波紋拡大 首相「頑張ってる」
反響の大きさに安倍首相も「一生懸命頑張っている」「保育士の待遇改善も図りたい;などと鎮静化に躍起であるが、いまさら取り返しがつかないであろう。
覆水は盆に返らないのである。
安倍政治が終焉を迎えるかどうか、野党結集如何である。
野田佳彦氏のように「小沢氏抜きが条件だ」などと、自分が野党転落のA級戦犯であることを棚に上げて、トンマなことを言っている人間は、大衆的に追放すべきだろう。
野合でもなんでもいいから、多数派にならなければならないノダよ。
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