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2016年3月13日 (日)

考える技術・書く技術/知的生産の方法(144)

バーバラ・ミント『考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則』ダイヤモンド社(1999年3月)は、業務で文章を書く人に支持されてきた名著である。
著者は、多くの人がわかりやすい文章を書けないのは、論理構造に問題があるからだ、と指摘する。
論理構造を明快に示す方法として、「ピラミッド原則」と呼ばれる考え方を提示し、文章法もそれに則ればいいとする。

ピラミッド構造とは何か。
理解しやすく説得力ある文章を書くためには、メッセージをピラミッド状に構成するとよいという考え方である。
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ピラミッド原則!図にすると、上手く話せる

最終的に“何が言いたいのか”という「結論」を一番上に置き、その下に、上の結論を具体化するメッセージを置き、さらにその下に、詳細化されたメッセージを置く。
こうしたルールに従ってメッセージを構造化して表す方法と言ってよい。

ようするに全体の構成要素にヒエラルキーを意識せよ、ということである。
それはロジカル思考の概要を示す下図を見ればタテとヨコの関係に行きつくことが分かる。

現実のピラミッドは3次元構造をしているが、われわれの認識力は2次元的である。
つまり、ピラミッド原則とは。タテ・ヨコの関係の論理である。
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ロジカルシンキングを鍛える一石二鳥のメール術

ロジカル・シンキングを一言で表現すると、ピラミッドをつくることであり、ピラミッドを2次元で表現すると、タテ・ヨコが構成要素となるということである。
ピラミッド原則とは2次元思考と言い換えてもいいだろう。

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